私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。このページでは「金沢医科大学医学部」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“金沢医科大学医学部”の受験を考えている方
・“金沢医科大学医学部の出題傾向を知りたい”という方
にオススメの記事です。是非ご覧ください。
金沢医科大学医学部 2022年度の過去問分析総評
英語
長文の数が減った一方で、これまでにない長さの長文が出題されるなど、大きな変化があった一方で、設問としてはこれまでと変わらない「いかにも金沢医科大学っぽい」問題が今年も出題されました。ですので、金沢医科大学に関しては過去問を数多く解くことが有効にはたらくタイプの入試だと言えるでしょう(もちろん基本的な知識がしっかり入っていなければ解けないことは言うまでもありませんが)。
1,000語を越える長文が出題されたことは大きな変化と言えますが、その一方全体としては昨年度と大きく語数が変わったわけではありません。これまで同様、この分量にどう対応するかが英を苦手とする受験生を中心に問題となるでしょうね。単純に考えて①全部読む②全部は読まない、という方針のどちらかしかないわけですが、①で押し通すためには速読力が必要ですし、②で行くなら「どこは読むのか、どこは読まないのか」という判断が必要になるので、ここが工夫のしどころであり訓練が必要なところです。
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数学
積分を利用した面積・体積を求める問題が2問出題されているので、計算に手間取ってしまうと時間不足に悩まされる事になります。しかし、いずれも「超」が付くほどの典型問題ですから、基礎~標準レベルの問題演習を積んで、素早く計算できるようにしておきましょう。
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化学
基本問題、典型問題が多く並ぶ問題構成でした。難問の類はなかったので、各問題をどれだけ取りこぼしなく正答できたかで合否が変わってきたものと思われます。計算問題の割合がやや高いので、制限時間内に全ての問題に解答できるよう、日々の演習から計算速度を意識して学習に取り組んでおきましょう。
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生物
1つ1つの問題はさほど難しくないものの、出題分野が多岐に渡ることから、全ての範囲について満遍なく学習を進めておく必要がある大学です。少なくとも教科書レベルの用語や現象については、正しく理解して説明できる状態になるまで学習を繰り返して試験に挑みましょう。
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物理
2020年度から2科目120→90分となり、大問数が4→2題に変更されたため、それに伴って急激な難化を見せました。しかし、2021年度は大問数が5題と大きく増え、その代わりに難易度は大幅に易化しました(2019年度以前に近づいた印象を受けます)。そして、2022年度は大問数が再び2題に戻り、難易度については1日目の大問2(上述の問題)が難しかったものの、2日目はいずれの大問も平易なものでした。以上のように、金沢医科大学は大問数や難易度が大きく乱高下しています。また、以前からのことではありますが、題意のつかみにくい問題もしばしば出題されています。そのため、解きやすい問題を確実に取り切る基礎力を身につけた上で、試験時間いっぱいまで粘り強く思考できる力を鍛えていきましょう。
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京都医塾の入試問題分析と相性評価
京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。
その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析(学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など)』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。
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