私立大学医学部の中には、一般的な選抜枠のほかにも「地域枠」と呼ばれる枠を設けて学生を募集しているところも少なくありません。
地域枠とは、読んで字のごとく地域医療に貢献してくれる若手医師を育成するために創設された枠を言いますが、この募集枠の受験を希望している人も数多くいるはずです。
そこで今回の記事では、私立大学医学部における地域枠の受験希望者の方々へ向けて、地域枠の基礎知識と、同枠を設けている大学の情報をお届けしましょう。
目次
私立大学医学部の地域枠とは?
冒頭でも触れましたが、地域枠の主旨は、地方医療を担うための若手医師の育成にあります。
医師不足は、都市部でも起こっている問題ではありますが地方においては、さらに深刻化していることから、国をあげて取り組むべき課題として位置づけられています。
そのため、国内にある私立大学医学部の多くでは地域枠を創設して、医師不足の解消と医療のさらなる充実を目指しているというわけです。
地域枠を設けている私立大学医学部
さて、ここから先は本記事の本題にあたる、地域枠を設けている私立大学医学部の紹介に移っていきましょう。
2023年度のデータをもとにして、各医学部の地域枠をまとめましたので参考にしてください。
大学名 | 地域枠の種別 | 備考 |
岩手医科大学 | ・地域枠C(全国枠) ・地域枠D(全国枠・診療科指定) ・学校推薦型選抜(A・B・秋田県出身者地域枠) ・総合型選抜(地域医療医師育成特別枠) | 学校推薦型選抜のうち、A枠は岩手県出身者枠、B枠は、東北出身者枠。 |
東北医科薬科大学 | ・一般選抜修学資金枠(A方式・B方式) | A方式・B方式で出願条件が異なるので注意。 |
自治医科大学 | – | – |
獨協医科大学 | ・栃木県地域枠 ・共テ栃木県地域枠 ・学校推薦型選抜(地域特別枠・指定校制(栃木県地域枠)) | – |
埼玉医科大学 | ・学校推薦型選抜(埼玉県地域枠) | – |
国際医療福祉大学 | – | – |
杏林大学 | ・東京都地域枠 ・新潟県地域枠 | 東京都地域枠では、へき地医療のほか、救急医療や周産期医療、小児科医療に携わりたい者も受験可。 |
慶応義塾大学 | – | – |
順天堂大学 | ・地域枠選抜 | 地域枠選抜は下記の6種類に別れる。 ・東京都地域枠 ・千葉県地域枠 ・静岡県地域枠 ・新潟県地域枠 ・埼玉県地域枠 ・茨城県地域枠 |
昭和大学 | ・地域枠選抜入試 | 地域枠選抜は下記の3種類に分かれる。 ・新潟県地域枠 ・静岡県地域枠 ・茨城県地域枠 |
帝京大学 | ・一般選抜特別地域枠 | 一般選抜特別地域枠は下記の3種類に分かれる。 ・千葉県地域枠 ・静岡県地域枠 ・福島県地域枠 さらに、同枠から別途、茨城県地域医療医師修学資金貸与制度対象者(1名)を募集。 |
東京医科大学 | ・学校推薦型選抜 | 学校推薦型選抜は下記の3種類に分かれる。 ・千葉県地域枠 ・新潟県地域枠 ・埼玉県地域枠 |
東京慈恵医科大学 | – | – |
東京女子医科大学 | – | – |
東邦大学 | ・一般入試(千葉県地域枠・新潟県地域枠) ・推薦入試(公募制-千葉県地域枠、公募制-新潟県地域枠) | – |
日本大学 | ・地域枠選抜 | 地域枠選抜は下記の5種類に分かれる。 ・新潟県地域枠 ・茨城県地域枠 ・静岡県地域枠 ・埼玉県地域枠 ・神奈川県地域枠 |
日本医科大学 | 一般選抜・地域枠 | 一般選抜・地域枠は下記の5種類に分かれる。 ・新潟県地域枠 ・千葉県地域枠 ・静岡県地域枠 ・埼玉県地域枠 ・東京都地域枠 |
北里大学 | ・一般選抜(相模原市修学資金枠) ・学校推薦型選抜(地域指定校) | 左記、学校推薦型選抜における地域指定校は、以下の5県内の高等学校から、それぞれ選出される。 ・山梨県 ・茨城県 ・神奈川県 ・埼玉県 ・新潟県 |
聖マリアンナ医科大学 | ・学校推薦型選抜(神奈川県地域枠) | – |
東海大学 | ・医学部神奈川県地域枠選抜(大学入学共通テスト利用型) ・医学部静岡県地域枠選抜(大学入学共通テスト利用型) | – |
金沢医科大学 | ・学校推薦型選抜(指定校・指定地域) | ・学校推薦型選抜(指定校・指定地域)の指定校は、下記県の高等学校の中から金沢医科大学が任意に選出する。 ・石川県 ・富山県 ・福井県等 また、指定地域とは、富山県氷見市を指すものとする。 |
愛知医科大学 | ・大学入学共通テスト利用選抜(愛知県地域特別枠B方式) ・学校推薦型選抜(愛知県地域特別枠A方式) | – |
藤田医科大学 | ・一般入学試験(愛知県地域枠) | – |
大阪医科薬科大学 | ・一般選抜(大阪府地域枠) | 左記地域枠へ出願の際は、調査書や出願確認票に加えて、「大阪府地域医療確保修学資金貸与事業同意書」も必ず送付すること。 |
関西医科大学 | ・学校推薦型選抜(地域枠) | 学校推薦型選抜(地域枠)は下記の3種類に分かれる。 ・大阪府地域枠 ・静岡県地域枠 ・新潟県地域枠 |
近畿大学 | ・地域枠入試【一般前期型】 ・地域枠入試【一般後期型】 | 地域枠入試【一般前期型】は下記の4種類に分かれる。 ・大阪府地域枠 ・奈良県地域枠 ・和歌山県地域枠 ・静岡県地域枠 同後期型は、静岡県地域枠のみである。 |
兵庫医科大学 | ・学校推薦型選抜(地域指定制) | – |
久留米大学 | ・久留米大学特別枠推薦型選抜 ・福岡県特別枠推薦型選抜 | 左記2種類の地域枠の併願は可能だが、合格はいずれか一方のみとする。 |
川崎医科大学 | ・地域枠選抜【専願】 ・総合型選抜【専願】 | 地域枠選抜【専願】は、下記の3種類の枠に分かれる。 ・岡山県地域枠 ・静岡県地域枠 ・長崎県地域枠 総合型選抜【選抜】は下記の2種類の枠に分かれる。 ・中国・四国地域出身者枠 ・霧島市地域枠 |
産業医科大学 | ・学校推薦型選抜(A・B・Cブロック) | 左記地域枠の各ブロックの中から、15名以内ずつをそれぞれ選抜する。 |
福岡大学 | ・学校推薦型選抜(地域枠推薦) | – |
以上のように、私立大学医学部では多数の地域枠を設けて学生を迎え入れる努力をしていることがわかります。
今後も、国や医学部側の方針によって増員される可能性もありますから、地域枠の受験を検討中の人は逐一、志望先のホームページをチェックしておくとよいでしょう。
私立大学医学部の地域枠合格を勝ち取るなら京都医塾
ここまで確認してきたとおり、日本の私立大学医学部では、数多くの地域枠を設けて学生を迎え入れています。
一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜など様々な形態で募集をしていますから、地域医療を支えたいとする方にとっては、最適な募集枠と言えるでしょう。
しかしながら、医学部と言えば数ある学部の中でも、難関中の難関として知られる狭き門の学部です。
生半可な努力で挑んだとしても、太刀打ちできません。
このことから、受験生の方々の中には、良質な指導や学習環境を提供してくれる予備校を、お探しの人もいるのではないでしょうか。
そういった方々の大きな味方となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、70名をこえる敏腕講師陣と独自のカリキュラムを武器に、これまでにも多くの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などを紹介していきましょう。
医学部受験のプロがあなたを最後までリード
受験生のみなさんもご承知のはずですが、医学部受験では、降りかかってくる難問・奇問を次々と切り伏せていかなければなりません。
解法などがわからず、「つばぜり合い」の状態が続き時間を浪費してしまえば、たちまちこちらのペースが乱れてしまい、返り討ちの可能性が高まります。
そうなってしまっては、せっかく積み上げた日ごろの努力が水の泡となってしまいかねません。
そこで京都医塾では、そのようなケースを避けるため、医学部受験のプロ講師だけを採用して学習指導にあたっています。
どの講師も医学部合格のための必要な知見を備えた優秀な者ばかりですから、私立大学医学部を志す方にはうってつけの味方となります。
あなたの日願成就のため、しっかり最後まで助太刀いたしますので安心して当塾へおいでください。
「命綱」たるスケジューリングも完全にケア
私立大学医学部の地域枠受験では、併願を考えている人も少なくないはずです。
併願受験は、入試の機会が増えることから合格の可能性がアップするため、多くの方が採用している受験戦略の一つです。
しかしながら、この併願受験では複数の医学部の試験を受けることになるため、単願よりも、さらにシビアなスケジューリングが求められます。
たとえば、志望先Aの二次試験と、志望先Bの一次試験がバッティングしてしまうといったケースがあげられます。
この場合、Aが第一志望であれば迷いなくAの試験に向かえますが、Bが第一志望であった場合は、どうしたらよいかと心が大きくゆらいでしまうはずです。
そうなってしまえばメンタルに悪影響が生まれますから、最悪のケースも想定されるでしょう。
そこで京都医塾では、受験生のみなさんの志望先をヒアリングしたうえで、最適な受験戦略を立案してサポートにあたっています。
そのため、上記のようなトラブルを未然に防ぐことができ、後顧の憂いなく安心して受験当日まで学習に専念可能です。
このように、併願受験の「命綱」とも言えるスケジューリングも徹底支援しているのは、京都医塾ならではの取り組みの一つです。
徹底したリスク管理で最後まで戦い抜くための身体づくりも支援
激務で知られる医師は、「身体が資本」と言われることも多々あります。
しかし、身体が資本なのは何も医師だけとは限りません。
日夜、受験シーズンを戦い抜いている受験生の方々もまた、身体が資本です。
そして、その資本たる身体を支えている最たるものは、衣食住ではないでしょうか。
衣食住は人間の基本的な営みを行ううえで不可欠な要素であり、このどれか一つでも欠けてしまえば、満足な生活は送れません。
そこで京都医塾では、家具完備の学寮を用意しているほか、管理栄養士の監修のもとで作られた食事を提供して、学習面以外のサポートも行っています。
衣服に関しましても、近隣に詳しいスタッフや学寮に住み込みの寮母にお尋ねいただければ、量販店などのご教示も可能ですので、お気軽にご相談ください。
まとめ
私立大学医学部の中には、一般的な選抜枠のほかにも「地域枠」と呼ばれる枠を設けて、学生を募集しているところも少なくありません。
官民一体となり、地域医療の脆弱性を補うための措置として設けられている枠ですが、受験生からも人気のある枠で、毎年数多くの人たちが入試にチャレンジしています。
そんな地域枠ですが、医学部の試験である以上、難易度は非常に高く生半可な学力では太刀打ちできません。
そのため、受験生の方々の中には、良質な指導や学習環境を提供してくれる予備校を、求めている人も多いのではないでしょうか。
そういった方々の大きな支えとなるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、70名をこえる敏腕講師陣と独自のカリキュラムを武器に、これまでにも多くの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
当塾に任せていただければ、上記講師陣が一致団結してあなたをサポートし、必ずや志望先の地域枠合格へと導いてみせましょう。
本気で私立大学医学部の地域枠合格を勝ち取るなら、パーフェクトサポートであなたを支援する、京都医塾こそがうってつけです。
まずは体験授業や実力テストが受けられる「一泊二日医学部合格診断」からご応募ください。
当塾の魅力を存分に味わっていただけますので、きっと有意義なプログラムになるはずです。