目次
北里大学医学部ってどんなところ?
キャンパスの場所
医学部のある北里大学相模原キャンパスは神奈川県相模原市に位置し、首都圏の横浜や名所鎌倉へもアクセスの良い好立地です。
在籍者数
2022年度における北里大学医学部医学科の在籍者数は738名で、前年度よりも1名増となっています。
入学者数に目を向けても3名の増員が図られていることから、大学側による学生確保の意欲が見てとれるのではないでしょうか。
また、2023年度には募集人員のさらなる増員が図られ、前年度比プラス5名の125名にまで拡張されています。
内訳としては、一般前期が74名(相模原市修学金枠含む)、学校推薦型選抜が41名です。
学費
北里大学医学部の学費はいくらかかるのでしょうか。
まず1年次は入学金・授業料など合わせて9,000,000円となっています。
そして2~3年次は年額6,400,000円、4~6年次は年額5,700,000円のため、6年間で納める金額は合計で38,900,000円となります。
同じ東京都の日本大学は33,380,000円、神奈川県の聖マリアンナ医科大学は34,730,000円など、多くの私立医学部の学費は30,000,000円台前半に抑えられるため北里大学はかなり割高であるといえます。
金銭面は志望校決定のうえで外せない要素ですが、学費が高いことは決してマイナスなことばかりではありません。
それだけ学内の設備や学習環境が充実しているということでもあります。
北里大学医学部の強み
ここでは北里大学の強みを3つ紹介します。
一つ目は1年次から行われる病棟での当直実習です。
実習当日は指導医からの説明を受けた後、翌朝まで当直業務を体験します。
こうした経験を通じて、医師としての仕事を肌で感じることができるのです。
二つ目は5年次に実施するチーム演習です。
北里大学ではチーム医療を重視しており、薬学部や看護各部など他学部の学生と「オール北里チーム医療演習」を行うことで職種間の相互理解およびチームワークの推進に取り組んでいます。
そして3つめは6年次に用意されている海外留学です。
北里大学は海外4大学と提携しており、学生は希望に応じて現地大学へ留学することができます。
北里大学医学部の偏差値と倍率
ここでは、北里大学の難易度について、偏差値と倍率を見ながら解説していきます。
偏差値
北里大学医学部の偏差値は62.5です。
同じ偏差値帯には、埼玉医科大学や獨協医科大学、川崎医科大学などが並びます。
少し上の偏差値65.0では、杏林大学や帝京大学、東京女子医科大学、聖マリアンナ医科大学が位置し、さらに上にあたる偏差値67.5の医学部を狙うのであれば、日本大学や関西医科大学、自治医科大学などが候補となるでしょう。
倍率
今度は入試倍率をチェックしましょう。
過去3年間の入試データは下の表の通りです。
▼北里大学医学部の入試データ
・2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
一般前期 | 8.2 | 72 | 1,886 | 1,819 | 72 |
相模原市枠 | 21.0 | 2 | 84 | 83 | 2 |
・2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
一般前期 | 4.8 | 72 | 1,915 | 1,826 | 275 |
相模原市枠 | 2 |
・2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
一般前期 | 6.7 | 72 | 2,178 | 2,070 | 326 |
相模原市枠 | 2 | ||||
山梨県地域枠 | 8.0 | 1 | 8 | 8 | 1 |
北里大学医学部の2022年度における入試倍率は、一般前期+相模原市枠が6.7倍、山梨県地域枠が8.0倍となっています。
全体的な倍率としては、同じ偏差値の獨協大学の22.0倍、埼玉医科大学の13.4倍と比較しても緩やかであることが伺えます。
北里大学医学部の入試の難易度は私立大学医学部の中ではやや低めのレベルにありますので、基本的な問題をミスなく確実に解くことができれば、きっと合格は見えてくることでしょう。
入試形式と出題傾向
北里大学医学部の一般入試募集人数は74名です。
この中に入るため、入試の形式を徹底的に研究しおきましょう。
学力試験の科目は外国語(150点)、数学(150点)、理科2科目(200点)で、数学以外は全てマーク式です。
外国語(英語)
2022年度における英語の試験は、70分で大問が6題課されました。
前年度、つまり2021年度より1題減ったものの、問題の分量に変化はみられないため難易度等は事実上、据え置きの状態と判断してよいでしょう。
気になる出題傾向ですが、北里大学医学部では毎年のように文法問題、あるいは英文の構造的な理解度をはかる問題が出題されています。
そのため、暗記だけで挑んでも応用力がともなっていないと、解答に窮してしまうことが十分考えられます。
英語学習の際は広く深く学び、問題への対応力を身につけましょう。
数学
数学は、英語よりもやや長く80分間の試験が課されます。
北里大学医学部の試験は、数学Ⅲからの出題が多いこと、そして計算問題が多いことで知られていますので、そういった点に注目して対策を練れば突破口が開けるはずです。
また、近年の傾向として、証明問題は必ず出題されていますから、きちんと解法をマスターしておいてください。
そしてこれは、ほかの医学部にも言えることですが、数学は時間との勝負です。
計算力を高めて、時間内にすべての問題を解ききれるだけの力を身につけておいてください。
理科
理科の試験時間は2科目100分なので、1科目に割ける時間は50分と考えておきましょう。
まずは、物理の解説から入ります。
物理の大問1は毎年、小問集合が課され、残りは電磁気や力学から問題が出されることがほとんどです。
問題の難易度としては標準レベルのものが中心ですが、計算量が多いものが課される傾向にありますので、普段から演習を反復して慣れておく必要があるでしょう。
続いて化学の解説ですが、2022年度における試験の大問1は、幅広い分野からの小問集合が課されました。
出題傾向は例年どおりですが、2021年度とは違い高分子に関する設問は課されていません。
また、大問2では、「人工空気を使う潜水法」にまつわる問題が出されています。
全体の難易度を見た場合、決して高難易度とは言えませんが、計算問題が頻出しますので、日ごろ演習問題をどれだけこなしていたかがものを言います。
過去問を数多く解いて、幅広い知識を定着させるとともに、計算力についても磨いておきましょう。
最後に、生物の解説に入ります。
2022年度における生物の大問数は、前年度よりも1題減少し、2題となりました。
難易度は標準レベルと言えるものが中心ですが、計算問題やグラフ、及び図を読解する問題が多く出題されるため、人によっては苦手意識を感じてしまうかも知れません。
出題傾向としては、「遺伝子」や「体内環境」、「代謝」などの分野の問題が課されやすい傾向にあります。
過去問演習を何度も行い、出題傾向に見合った学力を習得しておきましょう。
面接/小論文
面接は個人面接かグループ面接、もしくは両者を組み合わせて実施されます。
面接官が3人いて、20~25分間で行われます。
質問内容は医師を志す理由といったありふれたものから、医学部の不適切入試に対する意見を求められるなどリアルな社会問題に切り込むものまで様々です。
小論文は資料の文章を読み、3問程度の設問に答える形式です。
試験時間は90分です。
一般入試は過去問が公式に公開されている
入試の出題傾向は大学によって大きく異なります。
そのため自分の志望校については出題傾向をきちんと把握しておかないと、がむしゃらに勉強しても徒労に終わってしまいかねません。
そして、残念なことに受験生の中には予備校の先生が教えてくれるからといって、自分でまともに過去問を解こうとしない生徒もいます。
特に個別指導の場合、講師に頼りきって言われたことしかやらない生徒も一定数見られるのが現状です。
しかし、やはり自分で過去問を調べるかどうかで出題傾向の理解度は大きく変わってきます。
幸いなことに北里大学では、過去3年間分の過去問をホームページ上で公開しています。
英語や数学、理科だけでなく、小論文試験や模範解答まで参照できますので、受験勉強を進めるにあたっては、とても重宝するはずです。
北里大学医学部の恩恵にあずかって、過去問の研究と実践、引いてはご自身の学力向上に大いに役立てましょう。
北里大学医学部を目指すなら京都医塾へ
医学部特化!北里大学の合格実績も多数
京都医塾は医学部受験を専門とする予備校です。
全国各地の医学部へと合格者を送り出してきた実績があります。
そうして積み上げられてきた合格ノウハウは、皆さんの心強い味方になるはずです。
フルオーダーカリキュラム
京都医塾の最大の強みは、生徒一人ひとりの学力・目標に合わせたフルオーダーカリキュラムに基づいて基礎から徹底的に指導できる点です。
大手予備校などではクラス全体の平均に合わせて授業が行われるため、どうしてもレベルが合わない・志望校に特化した対策を学びづらいといった不安があります。
しかし京都医塾は個別指導と集団指導の両方の形態をとっており、一人ひとりの生徒によってどのように組み合わせていくかを考えてカリキュラムを組んでいます。
みなさんの学力レベルに合わせた指導を行い、志望校の入試突破に必要とされる能力を効率的に鍛えることができるのです。
80名以上の社員講師が在籍
京都医塾には80名以上の社員講師が在籍しており、常駐している講師にいつでも気兼ねなく質問できる環境も整っています。
1日の授業が終わって自習に励んでいると、その日に習った内容で疑問が生じることもあるかと思います。
そして授業担当の先生に質問したいと思っても、大手予備校などでは既に他校舎の授業などに向かってしまったというケースも少なくありません。
京都医塾は専任の講師を採用しているため、いつでも頼りにすることができます。
受験生が勉強に集中するための徹底した環境づくり
受験生のみなさんは高校や予備校で、せっかく時間を作って自習室へ行ったのに座席が埋まっていて、勉強場所に困ったり時間を無駄にしたりといった経験があるのではないでしょうか。
自習室に行くのは勉強しようという気持ちの表れですよね。
京都医塾では一人ひとりに自習スペースが割り当てられており、座席の確保に余計なストレスを感じる必要もありません。
京都医塾では、医学部を本気で目指す受験生が勉強だけに集中できるよう、指導および環境作りに日々尽力しています。
まとめ
ここまで北里大学医学部の特徴、教育の特色、入試対策について解説してきました。
北里大学は好立地に加え、学生1人あたりの指導教員数が他大学よりも多いため、よりきめ細かい指導が見込まれます。
そして豊富な実習や留学のチャンスに恵まれ、実戦的な医療演習を通じて協調性を育むことができます。
学費面の問題をクリアできれば、絶好の学び場となるでしょう。
しかしそれだけに毎年多くの受験生が北里大学の狭き門を目指します。
入試は標準的なレベルまで確実に仕上げておく必要があります。
入試までに残された時間を有効に使えるかどうかが合否のカギを握ります。
そして北里大学医学部を目指す方におすすめなのが医学部専門予備校の京都医塾です。
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