私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。このページでは「慶應義塾大学医学部」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“慶應義塾大学医学部”の受験を考えている方
・“慶應義塾大学医学部の出題傾向を知りたい”という方
にオススメの記事です。是非ご覧ください。
慶應義塾大学医学部 2022年度の過去問分析総評
英語
前年度からの大きな変更点として、出題される大問(長文)が1つ減り、長文2題、自由英作文1題の構成になりました。解答開始時点で、大問数や一つの大問にかけるべき概算を確認しておかなければならないでしょう。2022年度は、大問が1題減った分、長文それぞれの解答すべき分量は増加しました。また、内容一致問題で、「本文から読み取れないもの」を選ぶ問題も復活したのも特筆すべき点です。また、テーマについても前年度から傾向が変わりました。前年度は、コロナ関連の話題も含めて、すべての大問について医療にまつわるテーマが扱われていましたが、2022年度は医療とは関係のない話題がすべてでした。入試問題としては、あいかわらず、課されている設問の内容・分量ともに、制限時間内に解くには非常に高いレベルの英語力を求められています。それだけでなく、時間をかけるべき問題とそうでない問題との見極め、社会とのつながりを意識した背景知識の活用、一定量の英語/日本語を駆使して整合性のある解答を書ききる記述力も、同時に必要です。慶應義塾大学医学部の英語には、(この記事と矛盾することはじゅうぶん承知しつつも)「傾向と対策」のような付け焼刃では対処できない本質的かつ上質の能力が求められているといえるでしょう。
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数学
近日公開予定
化学
慶應義塾らしい、思考力・判断力を要求する問題が出題されている一方で、基本的な問題も例年に比べれば多く出題されていました。基本的な問題を確実に得点し、その上で、思考力の必要な問題に取り組めた人は過去問以上の手ごたえがあったのではないでしょうか。いわゆる難問の類に時間を掛け過ぎないように注意したい問題構成でした。
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生物
知識問題で失点している余裕はありませんので、基礎知識は完璧に理解し覚えておきましょう。実際の論文のデータを基にした実験考察問題が多いため、歴史的に重要な実験の内容については詳しく学んでおくと役に立ちます。また、「あなたの考え」を問われる問題が多く、論述での説明が求められることも多いため、普段から論理的な考察に積極的に取り組んでおくことが大切です。自分で理解した内容を他人に分かりやすく伝えるための論述についても、あらかじめ数多く練習を積んでおくとよいでしょう。
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物理
例年、難易度はやや難~難であり、全私立医大の中で最も難しい大学の一つです。小問集合には、高校物理のすみずみまで知識を問う設問や、現象をモデル化して煩雑な数値計算をさせるハイレベルな設問がしばしば含まれています。そして、それ以外の大問では、実用的な工学装置を高校物理の範囲内で考察させる問題や、見慣れない状況設定を短時間で構造的に読解させる問題が出題されています。2022年度も、概ねこの通りの出題となりました。高得点を取るためには、どのような問題でも確実に最後まで考察して解き切る思考力を身に付けておく必要があります。その上で、普段から相当数の様々なパターン演習をこなし、そしてそれらを短時間で解答できるまでに仕上げておきましょう。
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京都医塾の入試問題分析と相性評価
京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。
その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析(学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など)』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。
京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。