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【日本医科大学医学部】合格には何をすべき?偏差値や入試対策について解説!

【日本医科大学医学部】合格には何をすべき?偏差値や入試対策について解説!

 

日本医科大学は、慶應義塾大学医学部、東京慈恵会医科大学に並ぶ私立大学医学部の中で最もレベルが高い大学です。

医学部入学を目指す人にとってはの憧れの大学、といってもいいでしょう。

当然偏差値も高く、合格するには多大な努力が必要です。

今回は、日本医科大学医学部の偏差値や入試対策など、合格に必要な情報を詳しく紹介します。

日本医科大学医学部の基本情報

はじめに、東京医科大学医学部の所在地や基本情報などを詳しく解説します。どのような大学なのでしょうか。

キャンパス

日本医科大学医学部は、東京都文京区にキャンパスがあります。

1876(明治9)年に西洋医師養成を目的として長谷川泰により創立された「濟生學舎」が前身となっています。

戦前より、現在まで続いている私立大学医学部は、慶應義塾大学医学部、東京慈恵会医科大学、そして日本医科大学の3校のみで、これらが『御三家』と呼ばれることもあります。

学費

2023年度における日本医科大学の学費は下記表のとおりです。

初年度 4,500,000円
6年間学納金 2,200,000円

6年間でも20,000,000円台前半の費用でおさまることから、私立大学医学部の中では低額の学費であると言えます。

しかしながら、受験生の方の中には、学費の工面が難しいという人もいる方もいるかも知れません。

そこで日本医科大学では、経済的な事情を抱えている人向けに、奨学金制度や特待生制度を設けて支援を行っています。

各種制度に関する問い合わせは、同大学の下記窓口で受け付けていますので、質問や不明点がある方は相談してみるとよいでしょう。

全国から学生が集まる「御三家」の一校

前述したように、日本医科大学医学部は日本で最も歴史ある私立医大の1校です。

東京大学や京都大学など、「旧帝大」と呼ばれる国立大学医学部が研究を重視しているのに対し、私立医大は、臨床医の養成を目的として設立されました。

そのため、現在でも最新の情報・環境・機材を用いて医学の勉強ができます

最新の医学を学び、将来は医療現場の第一線で活躍したい学生が全国から集まってきます。

難易度はかなり高めで、地方の国立大学医学部よりも入るのが難しいと言われることもあります。

現役で合格するにはかなりの努力が必要です。

日本医科大学医学部の強み

では、日本医科大学医学部はどのような勉強ができるのでしょうか。

ここでは、授業の特徴や他大学にない強みなどを紹介していきます。

ICTを駆使した「未来型医学教育」

日本医科大学医学部は、情報通信技術(ICT)を駆使した未来型医学教育に力を入れています。

講義資料は事前にデジタルデータで大学側から全学生に配布され、講義の様子を収めた動画も公開されます。

医学部の講義カリキュラムはかなりハードです。

留年しないためにも予習・復習は欠かせません。

講義資料が事前にきちんと配布されれば、予習もできますし、公開されている動画を再履修して復習することもできるでしょう。

体調不良などで休んだときも安心です。

このほか、病棟実習では学生専用の電子カルテが用意されます。

カルテはプライバシーに関する重要な情報がたくさん載っているため、病院の外に持ち出すことはできません。

しかし、学生専用のカルテならば、管理をしっかりしているかぎり情報は漏れません。

このように、日本医科大学医学部では、ICTを駆使して学生の学びをバックアップしています。

グローバルな環境

日本医科大医学部では、グローバルな環境で医学を学ぶことができます。

6年生になると診療参加型の実習が始まりますが、このとき、条件を満たせば海外での臨床実習が可能です。

研修先はアメリカ・ヨーロッパ・アジアなど世界各国にあり、期間は1か月間です。

同大学では、海外留学を希望する学生を支援する目的で助成金制度も整備されています。

また、海外からの留学生も活発に受け入れており、学内で学んでいるだけで国際交流ができます。

日本医科大学医学部の偏差値や倍率

ここでは、日本医科大医学部の偏差値や倍率を紹介します。

難易度が高いと評判の大学ですが、どれだけの倍率があるのでしょうか。

偏差値

日本医科大学医学部の偏差値は70.0です。

他大学の医学部で、日本医科大学よりも同等もしくは上位クラスの医学部というと、以下の大学が挙げられます。

・慶應義塾大学医学部:偏差値72.5
・順天堂大学医学部:偏差値70.0
・東京慈恵会医科大学:偏差値70.0

これを見るだけでも、どれだけ難易度が高いか想像ができることでしょう。

倍率

次に、日本医科大学医学部の倍率を見ていきます。

2020年度から2022年度までの倍率を表にまとめましたので、参考にしてみてください。

▼日本医科大学医学部の入試データ
・2020年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 13.2 81 2129 1880 161
福島県地域枠 30.0 1 30 29 1
千葉県地域枠 16.4 7 164 152 10
埼玉県地域枠 24.8 4 124 111 5
静岡県地域枠 14.9 4 104 96 7
後期 35.3 17 1201 1105 34
後期共通テ併用 22.8 10 364 345 16

・2021年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 11.2 81 1886 1715 169
福島県地域枠 68.0 1 68 62 1
千葉県地域枠 25.1 7 251 235 10
埼玉県地域枠 25.4 4 203 186 8
静岡県地域枠 22.3 4 156 146 7
後期 41.8 17 1086 980 26
後期共通テ併用 23.1 10 231 205 10

・2022年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 11.5 75 1845 1681 161
千葉県地域枠 15.,1 7 151 148 10
埼玉県地域枠 31.7 2 95 93 3
静岡県地域枠 26.8 4 134 129 5
東京都地域枠 23.2 5 116 114 5
福島県地域枠
後期 62.1 14 870 761 14
後期共通テ併用 24.7 10 247 218 10

日本医科大学の前期日程の入試倍率は、例年12倍前後の安定した推移を見せている一方で、後期日程にかけては、年々争いが激化しています。

2020年度では約35倍だったものが、翌年度では約42倍、そして2022年度にあっては、ついに60倍をこえました。

地域枠の倍率についても上昇している枠が見られており、とりわけ埼玉県の募集枠は倍率の上昇幅が顕著です。

日本医科大学医学部の受験を検討中の人は、これまで以上に学業に身を入れて取り組み、合格を少しでも確実なものとしましょう。

日本医科大学の入試科目と対策

ここでは、日本医科大学の入試科目と対策を解説します。

どのような傾向の問題が出るのか、ここでしっかりと確認していきましょう。

数学(300点)

数学の配点は300点です。

難易度は毎年変わり、易しい年もあれば難しい年もあります。

これは運ですので、易しい年に当たったら幸運だと思いましょう。

取れる問題を取りこぼさないことが重要です。

全体的なレベルとしては、上位国立大学~難関国立大クラスの問題が難なく解けるようになれば高得点が狙えるでしょう。

思考力を要求する問題が出ることが多く、1題は解くのに時間が必要な問題が出ます。

そのため、過去問を集中して解いておき、出題の傾向を把握しておくことが大切です。

引っかけ問題のようなものは出ないので、素直に解いて大丈夫です。

英語(300点)

英語の配点は300点です。

英語と数学で600点の配点となっているので、英語が苦手な方はしっかりと学力を上げていく必要があります。

長文を中心とした問題構成で、マークシート方式だけでなく記述式も出題されます。

2021年度入試から形式が変わり、長文、発音・アクセント、自由英作文という構成になりました。

ただ、長文は1,800語を超える分量で、おそらく私立医学部の中で最長です。

この文章を読み切る体力がまずは必要になってくるので、分量に対する耐性は相当鍛えておく必要があるでしょう。

理科2科目(400点)

日本医科大学の理科は、物理、化学、生物から2科目選択で各200点ずつの配点となっています。

物理・化学・生物の3科目とも高校で習う範囲から大きく離れたような難問は出題されません

物理の大問は4題で、すべて記述式です。

難易度は基本~標準で、典型題も多いです。

入試難易度を考えて、満点を目指しましょう。

化学は問題量がやや多く、少し深い知識が問われることもありますが、過去問をくり返し解いておけば対応できる範囲です。

なお、化学では生命化学の分野から出題されることもあるので、注意が必要です。

生物は、例年、知識問題に加えて、実験考察問題が出題されています。

複雑な設定の実験条件を素早く整理し、結果を正確に分析した上で、それを元に考察する力が問われます。

知識問題を手早く解いて、実験考察問題にしっかりと時間をかけて取り組むことができるようにしなくてはいけません。

小論文

小論文は600文字以内で自分の意見を述べる論述型の問題です。

絵や写真だけでなく、映像も登場する年もあるので、一般的な「小論文」のイメージとは異なります。

2018年、2019年にはアニメーションを見て思うところを述べよ、という問題が出されました。

映像やアニメの場合は、ただ漫然と見るのではなくメモを取ってどのように論文を組立てていくか考えておくといいでしょう。

アニメは10分~12分ですから結構な長さです。

回答時間は60分ですが、10分以上のアニメや映像を見る場合は60分のなかに組み込まれています。

一般的な論文対策のほかに、イラストや映像を見て考えをまとめる訓練をしておきましょう。

面接

面接はグループ討論(前期:約30分、後期:60分)と、個人面接10分間です。

グループ討論は、最初に簡単な説明があった後1分程度考える時間があり、その後討論となります。

前期はグループディスカッションですが、後期は2グループに分かれてグループ同士の討論となります。

医学部の受験でグループディスカッションはかなり珍しいのですが、比較的討論しやすい内容が選ばれます。

黙ってしまわないように気をつけましょう。

その後、個人面接では、討論の感想などを言われた後、言い残したことはないか聞かれます。

このほか、他の大学の医学部のように医師を志望した理由なども質問されるので、回答を用意しておきましょう。

医学部合格を目指すなら医学部専門予備校がおすすめ

今回は、日本医科大医学部の特徴や試験傾向、偏差値などを紹介しました。

御三家といわれ、日本中から志望者が集まるだけあってかなり難易度は高めです。

その分、合格できたときの喜びはひとしおでしょう。

日本医科大医学部を目指すならば基礎学力はもちろんのこと、それを発展させた応用力、文章力、リベート力が問われます。

日本医科大医学部レベルの大学合格を目指す場合、独学での勉強では対策が難しく、苦労する方も多いでしょう。

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