日本国内には国公立大学医学部、私立大学医学部合わせて80以上もの医学部が設置されていますが、その中には、「単科医大」と呼ばれる大学が存在します。
その対となる形で設置されているのが総合型の医大ですが、両者にはいったいどのような違いがあるのでしょうか。
今回の記事では、単科医大と総合型医大の違いを解説するとともに、国内における単科医大の一覧や、単科医大のメリットやデメリットなど様々な情報を一気にまとめました。
そもそも単科医大とは?
まずは、単科医大の基本的な知識の解説から入りましょう。
この単科医大とは、「単科」すなわち特定の教育や研究を目的として設けられた大学を指す言葉です。
医学部でいえば、医療学習に特化した学部、学科だけが設置されている大学ということになります。
ひるがえって総合型の医大というのは、医療系の学部以外にも経済学部や教育学部など、色々な分野の学部を設置している大学のことを指します。
【地域別】単科医大一覧
単科医大の基本的な知識を学んだところで、国内にはどれくらいの単科医大が設置されているのかについても見ていきましょう。
こちらの項では、国内における単科医大を、国公立大学医学部と私立大学医学部にわけて、地域ごとにまとめました。
国公立大学医学部の単科医大
まずは、国公立大学医学部の単科医大から見ていきましょう。
北海道・東北地方
北海道・東北地方における国公立大学医学部の単科医大は、旭川医科大学と札幌医科大学、加えて福島県立医科大学の3校が該当します。
北海道というくくりで見た場合、選択肢は2つありますが、東北地方というくくりで考えると選択肢は福島県立医科大学のみとなっています。
関東・甲信越地方
続いて、関東・甲信越地方における、国公立大学医学部の単科医大についても見ていきましょう。
同地方における単科医大としてあげられるのは、東京医科歯科大学1校のみとなっています。
関東・甲信越地方には多くの医学部が集中していますから、意外に感じる方も多いかと思いますが、こちらの地方では総合型の医学部が多数を占めているのが特徴です。
東海・北陸地方
東海・北陸地方における、国公立大学医学部の単科医大は、浜松医科大学の1校のみとなっています。
関東・甲信越地方と同じく総合型の医大が多いのが、こちらの地方の特色と言えるでしょう。
近畿地方
近畿地方では、単科医大がほかの地域よりも多く存在しています。
内訳は、滋賀医科大学、京都府立医科大学、奈良県立医科大学、和歌山県立医科大学の4校です。
国公立大学医学部の単科医大を希望している方にとっては、選択肢の幅が広いためおすすめの地域と言ってよいでしょう。
九州・沖縄地方
最後に、九州・沖縄地方における国公立大学医学部の単科医大について見ていきたいところですが、残念ながら2023年3月時点では、こちらの地域には単科医大は設置されておりません。
国公立大学医学部の単科医大を志望中の人は、近隣の地方の単科医大へ的を絞って学習を進めていってください。
私立大学医学部の単科医大
次に、私立大学医学部についても見ていきましょう。
北海道・東北地方
北海道・東北地方における私立大学医学部の単科医大は、岩手医科大学となっています。
震災医療などを重点的に学ぶことができる大学として、全国的にも名を馳せている単科医大です。
関東・甲信越地方
関東・甲信越地方における私立大学医学部の単科医大は非常に多く、全部で8校となっています。
内訳は、自治医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、東京医科大学、東京慈恵会医科大学、東京女子医科大学、日本医科大学、聖マリアンナ医科大学です。
豊富な選択肢の中から、ご自身に見合った医学部を選べますので、単科医大を志望している人にとっては最適な地方の一つと言えるでしょう。
東海・北陸地方
東海・北陸地方における私立大学医学部の単科医大は、金沢医科大学、愛知医科大学、藤田医科大学の3校となっています。
ほかの地方とは違い、地域に所在しているすべての医学部が単科医大に属している点が、東海・北陸地方の大きな特徴と言えます。
近畿地方
近畿地方における私立大学医学部の単科医大は、関西医科大学と兵庫医科大学の2校です。
大阪府の単科医大を志望している人は関西医科大学を、兵庫県の単科医大を志望している人は、兵庫医科大学を受験しましょう。
中国・四国地方
中国・四国地方の私立大学医学部の単科医大は、川崎医科大学の1校となっています。
「モデル・コア・カリキュラム」と呼ばれる、医師として必要な総合的な学びが得られるカリキュラムを導入している点が特徴的な医学部です。
九州・沖縄地方
九州・沖縄地方における私立大学医学部の単科医大は、産業医科大学の1校です。
同単科医大は、その名のとおり、産業医の育成のために設けられた医学部で、在学中は「産業医学」を深く学べる他、卒業後は「専門産業医コース」も受講することができます。
単科医大のメリット
次に、単科医大に通うメリットについても見ていきます。
ここでは、単科医大が持つメリットの中から主なものを2点ピックアップして紹介していきしょう。
安定した学習環境で学べる
最初に取り上げる単科医大が持つメリットは、学習設備に関するものです。
すでに述べたとおり、総合型大学には医療系の学部のほかにも経済学部や文学部など、様々な学部が組み込まれています。
そのため、学部ごとに予算の配分を決めなくてはいけません。
このとき、より多くの予算を獲得するためには、学部として一定の成果をあげてアピールする必要があります。
医学部がほかの学部よりも目覚ましい成果をあげられた年度は、潤沢な予算が期待できますが、ほかの学部に成果で劣ってしまった年度は、予算に期待がかけられないでしょう。
そして、予算が万が一絞られてしまえば、当然ながら学習環境にも影響が出てしまいます。
その点、単科医大であれば、そもそも医療系の学部しか存在しませんから、予算を安定して得やすくなります。
毎年度、安定して予算を得られるということは学習環境への安定的な投資にもつながりますから、学生に対する大きなメリットへつながるというわけです。
深い人間関係を築きやすい
単科医大では総合型の医大と違い、学生も教授も医療分野の人材が集まります。
そのため共通の話題も多くなり、初対面の人同士でも親密な関係を築きやすくなります。
学生の絶対数こそ総合型の医大には劣りますが、自分と関心の近い仲間との出会いやすさという点で言えば、圧倒的に単科医大の方が有利に働くと言ってよいでしょう。
また、学生課の一般職員も日ごろから医療系の学生を相手にしているスタッフですから、キャリアサポートなどを受ける際にも、話が通じやすいというメリットもあります。
単科医大のデメリット
単科医大のメリットを押さえたところで、デメリットについてもしっかり把握しておきましょう。
ここでは、単科医大のもつデメリットの中でも主だったものを2点取り上げてまとめました。
多分野の人と知り合いにくい
単科医大のメリットとして、人間関係の築きやすさを例示しました。
しかし、その反面、単科医大の場合、特定の分野に関心のある人しか集まっていないことから、多分野の人たちと知り合うことが難しいといった欠点もあります。
たとえば、ロボット工学と医療は密接な関係にありますが、単科医大の場合、工学部の人とキャンパス内で仲良くなるのは困難です。
あるいは、将来の医療に備えてAI開発などの研究に触れたくとも、情報分野の人材と知り合える保障はどこにもありません。
このように多くの分野の人たちとの交流がしにくいといった点は、単科医大ならではのデメリットと言えるでしょう。
サークルや部活が少ない
キャンパスライフの要素は、学習だけではありません。
サークルや部活に勤しんで、学習以外の活動から何かを学び取ることも学生には必要です。
ところが、単科医大では学生数が少ないことから、必然的にサークルやクラブの種類や数が少なくなりがちです。
また、希望に見合ったサークルやクラブがあったとしても、小規模なものになりやすく、活動規模で言うと総合型の医大の方が大きくなりやすいという傾向が見られます。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
ここまで見てきたとおり、単科医大とは、医療分野に特化した大学として設置されている大学のことを言います。
そのため、集まる人材や設備についても医療に関係するものばかりとなっており、医師を志す受験生にとっては、願ってもない環境となっているのが特徴です。
しかしながら、そんな受験生の方々の前に立ちはだかるのが、医学部ならではのハイレベルな入学試験です。
医学部への進学方法には、共通テストや一般選抜、学校推薦型選抜など色々な手段がありますが、そのどれもがハイレベルであり、一般的な学習方法では太刀打ちできません。
このことから、受験生の方々の中には、優れた予備校に通い医学部合格のための学力を身につけたいと感じている人も、多いのではないでしょうか。
そういった方々の心強い味方となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、独自の方法で生み出すカリキュラムや、70名をこえる優秀な講師陣を武器に、毎年たくさんの受験生を医学部合格へと導いている予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて紹介していきましょう。
あなたのために作成される「オーダーメイドカリキュラム」
医学部合格を手にするために欠かせないのが、試験当日にいたるまでの徹底した学習のプランニングです。
このプランニングをおろそかにしてしまうと、行き当たりばったりの受験勉強ばかりになってしまい、学力の向上が期待できません。
そこで京都医塾では、受験生の学力を分析したうえで作られるカリキュラム、その名も「オーダーメイドカリキュラム」を導入して指導を行っています。
同カリキュラムは、受験生の方が入塾される際に実施される実力テストや、カウンセリングなどをもとにして作られるもので、世界でたった一つのご本人だけのカリキュラムです。
当然ながら、このカリキュラムは医学部合格までのプランニングも盛り込んで作られるものですので、上記のような行き当たりばったりの学習におちいることもありません。
目標達成までの道のりをきちんと示したうえで学習を進めていきますので、医学部合格に必要な学力をスムーズに身につけることができます。
「あと1点」を獲得するための徹底支援
みなさんもご存じのとおり、医学部の試験では、たった1点の差で順位に大きな差が生じてしまいます。
これを言いかえると、たった1点を獲得できなかったばかりに、これまでの苦労が水の泡になってしまう可能性もあるということを意味します。
仮に、あと1点足りなかったがために夢が叶わないとなれば、受験生の方々としても、我々としても悔やんでも悔やみきれません。
そういった事態を回避するためにも、当塾では試験当日まで徹底した支援を実施しています。
弱点箇所の克服は万全か、想定問題への対処法はチェックできているかなどあらゆる角度から再確認を促し、「あと1点」のために最大限の努力をいたします。
いつでもお子さまのご様子を確認できる体制
京都医塾では、たくさんのお子さんをお預かりして日々、医学部合格のための授業を行っています。
こういったことは、私たちや受験生のみなさんにとっては「日常」と言えるものですが、保護者の視点で考えてみた場合、まったく逆のケースのはずです。
これまでは一緒に暮らしていたはずのお子さんが、今では遠方で生活をしている状況というのは、保護者様にとってみれば、この上ない「非日常」にあたるのではないでしょうか。
そこで京都医塾では、「KAZASUシステム」と呼ばれるシステムを導入して、毎日お子さまの安否を確認できる体制を構築しています。
このシステムは、お子さまが校舎に入退した際、自動で保護者様に通知する仕組みとなっておりますので、毎日お子さまのご様子を把握していただけます
また、ご所望とあれば、お電話でのご相談につきましてもいつでも受付けております。
ささいなことでもかまいませんので、気になる点がありましたらお気軽にご連絡ください。
まとめ
単科医大とは、簡単に言うと医療系分野に特化した大学の総称です。
その性質から、集まる人材や設備についても医療に関係するものが中心となっており、多くの受験生たちからは羨望のまなざしが送られています。
しかしながら、そんな受験生の前に立ちはだかるのが、医学部ならではの難易度の高い入学試験です。
医学部への進学方法には、共通テストや一般選抜、学校推薦型選抜など色々な手段がありますが、そのどれもがハイレベルであり、通常の学習方法で挑んだのでは太刀打ちできません。
このことから、受験生の方々の中には、優れた予備校に通い医学部合格のための学力を身につけたいと感じている人も、多いのではないでしょうか。
そういった方々の心強い味方となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、一人のためのオーダーメイドカリキュラムや70名をこえる優秀な講師陣を武器に、毎年たくさんの受験生を医学部合格へと導いている予備校です。
当塾へおいていただければ、「あと1点」をもぎ取るための徹底した学習指導で臨み、必ずやあなたの宿願を成就させて見せましょう。
本気で医学部合格を目指す人には、京都医塾がうってつけです。
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