公募推薦をご存じですか?
公募推薦は、医学部でも実施している推薦入試の1つですが詳しく知らないという人もいるでしょう。
公募推薦が受験できれば、一般入試だけに狙いを定めるよりも医学部入学の可能性が広がります。
そこで、今回の記事では、医学部の公募推薦について詳しくまとめました。
公募推薦を実施している医学部もまとめてありますので気になる人はぜひチェックしてください。
目次
公募推薦とは
公募推薦とは、大学の出願条件を満たし、高校の学校長の推薦があれば誰でも受験できる推薦入試です。
学校推薦型選抜の1つですが、大学から指定された高校からしか受験できない指定校推薦と違って全国のどの高校からでも出願できます。
公募推薦は、私立大学医学部だけでなく、国公立大学医学部でも実施されています。
人気の高い医学部では、競争倍率が高く必ず合格できるわけではありません。
公募推薦と一般入試との違い
公募推薦は、一般入試とどのような点で異なるのでしょうか。
ここでは、3つにしぼって解説します。
出願要件を満たさなければ受験できない
公募推薦は、大学が設けた出願要件を満たさなければ受験できません。
出願要件は大学により異なりますが、高校での成績が数値として表された評定平均や卒業年度、出身高校が限られることもあります。
一般入試では、高校時代の成績に関係なく受験できますが、公募推薦では高校の成績によっては受験できないことがあります。
とくに国公立大学医学部では、評定平均A(4.3)段階以上と高い水準が求められます。
また、一般入試では卒業年度が問われないため現役生でも浪人生でも区別なく受験できますが、公募推薦では浪人生でも一浪までといったように制限があります。
入試日程が異なる
一般入試は、1月から3月頃に実施されるのに対して公募推薦は一足早く11月から12月頃に実施されます。
一般入試と入試日程が異なることから、1回でも多く受験の機会を増やすことができます。
また、公募推薦の合格発表や入学手続きは12月頃となることが多く、遅くとも年内に受験を終わらせることができます。
大学ごとに受験のスケジュールは異なるため、志望校が決まったら出願や入試日程の確認をしておきましょう。
ほぼすべての大学が専願受験
医学部の公募推薦は、専願制です。
専願制とは、1つの大学だけに出願して「合格した場合に必ず入学する」という意思表示をすることです。
一般入試では、複数校受験可能ですが、公募推薦では1校のみしか受験できません。
医学部で併願可能なのは、近畿大学医学部と関西医科大学のみとなっています。
公募推薦を設けている医学部リスト
次に、公募推薦を設けている大学をチェックしていきましょう。
ここでは、2024年度の試験で公募推薦を設けている大学を、国公立大学医学部と私立大学医学部にわけて表でまとめました。
【国公立大学医学部】公募推薦を設けている医学部
大学名 | 推薦方式名 | 募集人数 | 備考 |
旭川医科大学 | – | – | |
北海道大学 | – | – | |
弘前大学 | – | – | |
東北大学 | – | – | |
札幌医科大学 | – | – | – |
秋田大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ一般枠 | 20名 | |
山形大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ | 25名 | |
福島県立医科大学 | – | – | |
筑波大学 | 学校推薦型選抜推薦入試 | 44名 | |
群馬大学 | 特別選抜(学校推薦型選抜) | 25名 | |
東京大学 | 学校推薦型選抜 | 3名程度 | |
東京医科歯科大学 | 特別選抜(学校推薦型選抜) | 5名 | |
横浜市立大学 | – | ||
新潟大学 | 一般枠 | 20名 | |
富山大学 | – | – | |
金沢大学 | KUGS特別入試学校推薦型選抜Ⅱ | 15名 | |
福井大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ全国枠 | 10名 | |
山梨大学 | – | – | |
信州大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ(地元出身者枠) | 10名 | 長野県内高等学校出身者のみ |
岐阜大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠) | 27名 | |
浜松医科大学 | 学校推薦型選抜(一般枠) | 18名 | |
名古屋大学 | 学校推薦型選抜 | 15名 | |
三重大学 | 学校推薦型選抜 | 10名 | |
滋賀医科大学 | 学校推薦型選抜一般枠 | 29名 | |
京都大学 | 特色入試(学校推薦型選抜) | 5名 | |
大阪大学 | 学校推薦型選抜 | 5名程度 | |
和歌山県立医科大学 | 学校推薦型選抜(一般枠) | 6名程度 | 和歌山県内の高校出身者 |
神戸大学 | – | – | |
鳥取大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠) | 15名 | |
島根大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ | 25名 | |
岡山大学 | – | – | |
広島大学 | – | – | |
山口大学 | 学校推薦型選抜Ⅱ(全国枠) | 5名 | |
徳島 | 学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠) | 20名 | |
香川 | 学校推薦型選抜Ⅱ | 25名 | 香川県外出身者13名程度 |
愛媛 | 学校推薦型選抜Ⅱ推薦A(学校推薦) | 25名 | |
高知 | – | – | |
佐賀 | 学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠) | 20名 | |
長崎大学 | – | – | |
熊本 | 学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠) | 5名 | |
大分大学 | – | – | |
宮崎大学 | – | – | |
鹿児島大学 | – | – | |
琉球大学 | – | – |
国公立大学医学部では、推薦入試を実施していても、地域枠や総合型選抜しか実施していない大学があります。
公募推薦は、大学によって出願要件が大きく異なりますので、志望校の募集要項で詳しく確認しておきましょう。
【私立大学医学部】公募推薦を設けている医学部
大学名 | 推薦方式名 | 募集人数 | 備考 |
岩手医科大学 | 学校推薦型選抜(公募制) | 12名 | |
獨協医科大学 | – | – | |
埼玉医科大学 | 学校推薦型選抜(一般公募枠) | 14名 | |
昭和大学 | – | – | |
北里大学 | – | – | |
帝京大学 | 学校推薦型選抜(公募制) | 15名 | |
東京医科大学 | 学校推薦型選抜(一般公募) | 20名 | |
東邦大学 | – | – | |
東京女子医科大学 | 学校推薦型選抜(一般推薦) | 23名 | |
聖マリアンナ医科大学 | 学校推薦型選抜(一般公募制) | 25名 | |
金沢医科大学 | – | – | |
愛知医科大学 | 学校推薦型選抜(公募制) | 20名 | |
藤田医科大学 | – | – | |
関西医科大学 | 一般枠学校推薦型選抜試験 | 10名 | 併願可 |
大阪医科薬科大学 | – | – | |
近畿大学 | 推薦入試(一般公募) | 25名 | 併願可 |
兵庫医科大学 | 学校推薦型選抜(一般公募制) | 13名 | |
川崎医科大学 | – | – | |
久留米大学医学部 | 学校推薦型選抜(一般)A日程 | 10名 | |
産業医科大学 | 学校推薦型選抜(A・B・C・ブロック) | 25名以内 | 全国を地域によって3ブロックに分け、各ブロックで選抜 |
福岡大学 | 学校推薦型選抜(A方式推薦) | 40名※ | ※地域枠推薦10名と附属校推薦最大8名含む |
私立大学医学部では、指定校推薦、地域枠、総合型選抜しか実施していない大学もあります。
私立大学医学部の公募推薦では、出願要件や選考方法が大きく異なります。
志望校の詳細については、募集要項で事前に確認しておきましょう。
医学部の公募推薦で合格を勝ち取るなら京都医塾
公募推薦は、厳しい出願要件をクリアすれば受験機会を増やして医学部入学の可能性を高めます。
推薦入試で合格したら年内で受験を終えられるため、推薦入試で合格を決めたいと思う受験生もいるのではないでしょうか。
医学部の推薦入試で合格をつかむためには、医学部専門予備校の力を借りるのも1つの手です。
医学部専門予備校の中でもとくにおすすめなのが、京都医塾です。
ここから先は、そんな京都医塾について紹介していきましょう。
面接対策もしっかり!経験豊かな講師が何度でも指導
公募推薦をはじめ推薦入試で必須となるのが面接試験です。
面接試験の対策は、自分1人だけで取り組むことは非常に難しいです。
なぜなら面接試験は、面接官と受験生の質疑応答によって人物評価の目的で行われるからです。
適切な回答やふるまいができていたかという客観的な評価は、自分1人の練習ではできません。
京都医塾では、面接試験の指導には経験豊かな講師が、志望大学に合わせた対策を何度も行います。
模擬面接を想定した受け答えやふるまいも試験官の視点からアドバイスをしてくれるので、安心して本番にのぞめるでしょう。
小論文も一流の講師陣によるきめ細かい指導
公募推薦を受ける上で、小論文対策はしっかりやっておきたいところです。
小論文対策も自分1人ですすめるよりも、予備校講師の教えのもとで行うと上達が早いでしょう。
京都医塾では、医学部の小論文に特化した講師が指導にあたっています。
一流講師によるマンツーマン指導できめ細かい添削を繰り返し行いますので、合格に必要な力が身に付きます。
受験日程のスケジュールも徹底指導
推薦入試の受験スケジュールは、一般入試より早い時期からスタートします。
入試日だけでなく願書提出などの日程も早まりますので、受験スケジュールを頭に入れて動いていかなくてはなりません。
しかし、受験勉強に取り組みながらスケジューリングも行うのは至難の業です。
京都医塾では、受験生1人ひとりのスケジュールを把握していますので、願書提出期限前に書類作成を焦って始めるということはありません。
推薦入試の多岐にわたる書類作成も当塾スタッフが一緒に行いますので、生徒のみなさんは受験勉強に専念できるでしょう。
まとめ
医学部が設けている推薦入試のうち公募推薦は、出願要件を満たして学校長の推薦が得られれば受験することができます。
しかし、医学部の公募推薦でもとめられる出願要件は簡単にクリアできるものではありません。
とくに国公立大学医学部の公募推薦では、出願要件でもとめられる評定平均はA(4.3以上)なので、高校で優秀な成績の人しか受験できないのです。
さらに、公募推薦は受験できたとしても必ずしも合格できるわけではありません。
そのため、受験生の中には、公募推薦合格の確率を少しでも高めようと予備校の助けを借りたいと思う人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、医学部に特化した指導によって毎年たくさんの医学部合格を輩出している名うての予備校です。
公募推薦で受験を考えている方にも、志望校に合わせた対策で指導を行います。
本気で医学部の公募推薦に合格するなら、京都医塾がぴったりでしょう。
資料のご請求や入塾にまつわる相談はいつでも承っております。
お気軽にお問合せください。