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医学部の「研究室」とは?概要から医学研究分野で有名な研究室まで徹底解説

医学部の「研究室」とは?概要から医学研究分野で有名な研究室まで徹底解説

医学部を目指す人の多くは、人々の命と健康を守るために、医師になることを目標としています。

一方で、人々を支える最先端医療は、医療現場ではなく、大学の研究室で行われる「医学研究」分野の功績が大きいことはあまり知られていません。

そこで、今回の記事では、医学部の「研究室」に着目し、概要・研究期間・目的などをご紹介したうえで、医学研究の分野で有名な大学研究室までご紹介します。

大学「研究室」とは?


一般的な大学において、研究室所属の主な目的は学生が卒業論文や卒業研究を遂行するための支援です。

研究室では、指導教員や先輩の知識と経験を借りながら、学生が独自のテーマについて深く探究する機会が与えられます。

また、学会発表や論文執筆の機会も提供され、学術的な知識とスキルの向上に寄与します。

大学の研究室では、専門分野の知識や研究手法を習得するだけでなく、自己表現力や論文執筆能力などの重要なスキルも磨くことができます。

また、研究室での交流や共同研究で得た経験は、大学生活においてかけがいのないものとなるケースが多いです。

医学部の研究室とは?

では、医学部における研究室とはどのような役割を果たしているのでしょうか。

医学部の研究室では、医学に関連する研究や臨床実習が行われます。

医学の最新知識や技術について探求し、医療の進歩に寄与するため、「医学研究」や「基礎研究」といった分野で日々研究が行われています。

医学部の研究室所属には、様々な研究テーマが存在し、基礎医学や臨床医学、医療技術や生命科学などの幅広い分野で研究が行われています。

基本的に、学生は自身の興味や関心に応じて、希望する研究室に所属することができます。研究室の指導教員や先輩たちは、学生の研究をサポートし、専門知識と技術を教えてくれます。

ただし、医学部は学部生が研究室に参画できるかどうかが大学によって大きく異なります。

本人が医学研究に興味がない場合には、研修期間を設けない場合などもありますので、医学研究に興味がある場合には、学部生から参加できる研修制度を設けている大学に進学するか、大学院(博士課程)での研究を検討しましょう。

医学部の研究室所属は、将来の医療現場や研究者としてのキャリア形成において重要な役割を果たします。

学部生として研究室に所属し、さまざまな経験をすることで、医師として専門性を高めるだけでなく、将来の進路や研究テーマを見つけ、より専門性の高い医学知識を得ることができます。

以下では、医学部の研究室についてQ&A形式を用いてもう少し詳細にお伝えします。

医学部の研究室にはいつから所属できるの?

医学部の研究室に所属する時期は大学によって異なりますが、一般的には学部生や修士課程の学生が所属します。

一般的な大学の学部生の場合、3年生以降から所属することが多いですが、医学部の場合は1年次~4年次まで大学によってさまざまです。

研究期間はどれぐらい?

研究期間は個人や研究の内容によって異なりますが、学部生の場合は3ヶ月程度の期間が一般的です。

修士課程の学生の研究期間は2年程度で、博士課程の学生は3年以上の研究期間が必要です。

ただし、医学部の研究室は博士課程のみを受け入れる場合もありますので、あらかじめ志望大学に学部生の研修期間があるかどうかを確認しておきましょう。

医学部で研究室に所属する主な目的は?

医学部の研究室が果たす役割は大きく、医学・医療における最新技術を探求・研究することで、未来を見据えた医学の継続的な発展を支えています。

一方で、学部生における研究室所属の主な目的は、科学的な研究能力の向上や医学に関する知識・技術の習得です。

研究室では実験やデータ解析などの研究活動に取り組みながら、医学の最新の知見を学びます。

また、論文の執筆や発表の経験を通じて研究者としての学術的な思考力を養うことができます。

「基礎配属」とは?

「基礎配属」とは、医学部において学生が最初に所属する研究室のことを指します。

基礎配属では、医学の基礎的な知識や実験技術を学びながら、将来的な専門分野の選択に向けた基盤を築くことが目的です。

基礎配属の研究室は、学生自身が選ぶケースと大学によって割り当てが行われるケースがあります。

学生は基礎配属後に興味のある専門分野の研究室に進むこともありますが、基礎研究の扱いや研究室制度の導入状況は大学によって異なりますので、年次カリキュラムなどであらかじめ確認しておきましょう。

医学研究分野で有名な研究室がある大学

ここまで、医学部の研究室とはどのようなものか、についてご紹介してきました。

現場の医療はもちろんですが、研究者として医学を研究することも、医学会を支える大きな力であることは言うまでもありません。

本記事を通して、医学研究の分野に興味をもった方もいらっしゃるかと思います。

大学それぞれに特徴がありますが、医学研究の道を志望するのであれば、日本学術振興会のグローバルCOEプログラム「医学系」に採択されている大学がおすすめです。具体的には、以下の13大学となります。

【日本学術振興会のグローバルCOEプログラム「医学系」採択大学】
北海道大学・東北大学・山形大学・千葉大学・東京大学・東京医科歯科大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・神戸大学・長崎大学・熊本大学・慶応義塾大学

以下では、上記の中から3つの大学の研究室について、もう少し詳細にご紹介します。

東京大学

東京大学は、医学研究においても日本及び世界最高峰の大学です。

その理由の一つとして、医学基礎を学びたい学生や、臨床医学研究者を志す学生に対して、研究者としての育成を主眼においた教育プログラムを設置している点が挙げられます。

以下では、東京大学の医学基礎・臨床医学研究者育成の3つのプロジェクトをご紹介します。

・PhD-MDコース
対象:医学部2年(M2)または3年(M3)
目的:基礎医学研究者を育成する
特徴:M2またはM3の終了後に医学部を休学し、博士課程大学院に入学する。医学部卒業を待たずに研究に集中したい人に適したコース。博士課程終了後に医学部に戻る事も可能

・MD研究者育成プログラム
対象:医学部学生(M1-M4)
目的:基礎医学研究者を育成する
特徴:通常の医学科の授業と平行して、基礎医学研究に必要な素養を身につけ実践するプログラム。(1) 所属する研究室での各個人の研究活動と、(2) 履修生による活動 (少人数ゼミ、英語、他大学とのリトリート、短期留学など) の両輪からなる。

・臨床研究者育成プログラム
対象:医学部学生(M1-M4)及び研修医
目的:臨床医学研究者を育成する
特徴:医学における研究の重要性、臨床系研究者としての考え方について学ぶ。週一回の全体レクチャーシリーズと少人数コース(抄読会/ミニレクチャー/実習など)を用意し、教員と履修生の間での議論の場を提供する。発展的に、各臨床科で行う研究への参加も行っている。

引用)東京大学大学院 医学系研究科・医学部(https://www.m.u-tokyo.ac.jp/education/for_student.html)

医学研究を志す学生は、通常の医学部カリキュラムとは別に、学部生のうちから早期に研究に携われるプログラムが整備されています。

そのため、医学研究を目標として医学部進学を目指す受験生にとって、東京大学医学部医学科はまさに最高の環境であると言えます。

東京医科歯科大学

東京医科歯科大学は、医学部医学科・医学部保健衛生学科・歯学部歯学科・歯学部口腔保健学科の4つの科を持つ総合医療大学です。

東京医科歯科大学では、病態制御科学、未来生命科学、バイオデータ科学の3部門17分野に加え、フロンティア研究室、ジョイントリサーチ部門にて医学研究室を設けています。

医学部医学科では、3年次もしくは4年次に一定期間研究室に配属され、医学研究の道筋もしっかりと体験させる点が特徴です。

期間は半年間で、一般的な医学部医学科の研究期間よりも長く、医学研究に力を入れている大学であることがわかります。

慶応義塾大学

慶応義塾大学では、基本的には大学時の研究室所属はなく、大学院博士課程進学後に医学研究として基礎研究を開始するカリキュラム設計となっています。

しかし、慶応義塾大学医学部医学科では、医学研究に注力する若手医師の育成を医学界における必要不可欠の課題ととらえています。

そのため、2022年度より基礎医学と臨床医学の知識を持つ学生に対し、早期に大学院博士課程に進学・学位取得後基礎医学者となれるプログラムである、基礎研究医養成プログラム(慶應MD-PhDコース)を設置し、医学研究を志す若者のための環境構築を行っています。

医学研究室や研究医を目指す近道は「医学部合格」

ここまで、医学部における研究室の役割や各医学部医学科の研究室の特徴などを解説してきました。

基礎医学や臨床医学研究において、指導教員に直接指導を受けられる大学研究室制度は、非常に重要な役割を担っています。

しかし、研究室に所属するためには、研究室を設けている大学・学部(学科)に合格しなければなりません。

すなわち、医学研究室への所属や、研究医としての道を目指す一番の近道であり、ファーストステップは、医学部合格に他なりません。

自分の興味のある研究領域を扱う研究室があるかどうか、または東京大学や慶応義塾大学のように、想起から大学院レベルの医学研究に携われるかなどを確認したうえで、志望校を検討し、合格に向けて日々学習に励みましょう。

医学部合格のプロ集団! 医学部合格を目指すなら京都医塾

前項にて、医学部研究室を目指すには、医学部合格が必要不可欠であることを再認識いただけたかと思います。

しかし、医学部受験は日本最高難度の試験を突破する必要があるため、入学にあたっては大変な努力が求められます。

そこでご紹介したいのが、医学部合格のプロ集団による徹底指導が受けられる、医学部専門予備校「京都医塾」です。

京都医塾は、これまでに多くの医学部合格者を輩出し、医学部合格を目指す受験生のために、最良の環境を常に探求してきました。

以下では、京都医塾の学習環境についてご紹介します。

医学部二次試験に徹底対応! 小論文・面接指導

多くの大学における医学部入試で、一次選抜である学力試験に加え、二次試験として小論文や面接が課されています。

二次試験では、受験生が医師という人命に関わる職業に就く人物としてふさわしいかどうか、また医師という職業についてどういった意識で医学部受験に臨んでいるか、といった人格面に踏み込んだ内容が問われます。

小論文や面接といった、人物像を詳らかにする場においては、小手先の記述力や話術では太刀打ちできません。

自分という人間がどういう志で医師を目指しているかを、論理的に語るに至るまでに、十分な対策を講じる必要があります。

京都医塾では、この小論文・面接についても徹底的に指導を行っています。

直前期はもちろん、長期的なスパンでも実践に近い形で演習を行うことが可能です。

授業内&細やかなテストで常に実力を測る

医学部合格のためには、入試において重要な単元を素早く理解したうえで、発展的な問題に正解できるだけの応用力をつけるべく、多くの問題演習に取り組むことが求められます。

しかし、自己流で勉強を進めていると、自分の理解度を正しく把握できず、基礎問題の反復演習に時間をかけてしまったり、反対にまだ解答できないレベルの難問に挑んでしまったりと、非効率的な時間を過ごしてしまうことが少なくありません。

京都医塾では、定期的に実施するテストの成績に加え、授業内での解答状況や手ごたえを担当教師が把握し、常に生徒の実力を細かく把握しています。

そのうえで、無駄な学習は徹底的に省き、カリキュラムで必要な単元・問題のみに絞ることで、効率的な学力アップを図ります。

レベル別集団授業で苦手を徹底攻略

京都医塾では、実力と学習状況、また生徒一人ひとりの特性に合わせて科目ごとに授業形態が選択できるシステムを取り入れています。

マンツーマンで指導を行う「個別指導」と、少人数のグループで受講する「レベル別集団授業」です。

レベル別集団授業は、集団授業でありながら自分と学力の近い生徒と受講できるようにレベル分けされているため、授業内の解説レベルが実力にピッタリとマッチする点が特徴です。

個別指導だけでは意識しづらいライバル・友人の存在を間近に感じながら、目標に向かってともに全力で努力をすることのできる空間を提供しています。

まとめ


いかがでしたでしょうか。

医学研究は、志高く医学を探求する環境であり、今後何十年にもわたり医学・医療の発展に寄与できる崇高な学問であると言えます。

興味をもたれた方は、まずは目の前の医学部合格を確実なものにし、医学研究への道を拓きましょう。

また、記事内でご紹介しました「京都医塾」にも、ご興味をもっていただいた方が多いかと思います。

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