近年、女性の医学部進学率が増加しています。
女子受験生の中には、医学部のある女子大に行きたいと思う人がいるかもしれません。
それでは日本で医学部のある女子大はどこでしょう。
また、女子大ならではのメリットとデメリットとは一体どんなことでしょうか。
そこで今回の記事では、医学部女子受験生に向けて医学部のある女子大について詳しく解説していきましょう。
目次
女子医大は国内でたった1つ
日本で女子大は数多くありますが、医学部のある女子大はただ1つ東京女子医科大学しかありません。
この項では、そんな国内唯一の東京女子医科大学について解説していきましょう。
東京女子医科大学しかない
東京女子医科大学は東京都新宿区に所在する、本邦唯一の女子医科大学です。
昨今の医学部入試における女性差別問題が生じる以前から、当大学の受験資格は女性だけとして長い歴史の中で女性医師の育成に貢献しています。
また当大学では「女性医療人キャリア形成センター」が併設され、現代においても女性医師が活躍できる場を広げる様々な取り組みが行われています。
建学の理念は女性の社会地位の向上
東京女子医科大学の歴史は古く、創立は明治時代にさかのぼります。
創立者である吉岡彌生は女性の社会的地位向上を目指して、女性のための医学校として東京女醫學校を1900年に開校しました。
創立時とくらべると現在の日本女性の社会的地位は向上し、東京女子医科大学以外の医学部でも多くの女子医学生が学ぶようになりました。
しかし、世界から見ると日本ではいまだ指導的立場の女性医師が少ないと言われています。
東京女子医科大学では次なる使命として、教授など指導的立場に立つ女性医師の育成やキャリアアップを望む女性医師の支援が全国に先駆けて行われています。
医学部のある女子大に行くメリット
まずは、医学部のある女子大に行くメリットから解説していきましょう。
男子の目がないため勉強に集中できる
大学に男子がいるとつい意識をしてしまい、着ていく服など身なりを気にしてしまうことがあります。
しかし、女子大は当然ながら男子学生はいません。
化粧をする時間がないという忙しい日も、女子大であればすっぴんで授業を受けても問題ありません。
学内では男子の目を気にする必要がないため、思う存分勉強に集中することができるでしょう。
リーダーシップを発揮できる機会が多い
女子大では女子学生がリーダーシップをとって率先して行動する機会に恵まれています。
共学では男子学生に譲りがちなリーダー役ですが、女子大では遠慮することなくリーダーシップを発揮できます。
リーダーという役割になるからこそ得られる経験は貴重で、いずれ社会に出たときの自信や積極性につながるでしょう。
また、力仕事など男子学生がいたらまかせてしまうようなことも、すべて女子学生だけで行うため、自然と自主性が身に付くこともメリットといえます。
女性医師のロールモデルが身近にいる
男子医学生にくらべて女子医学生は、将来のキャリア形成に不安を感じていることが多いと言われています。
現在社会においても女性医師のキャリア形成はいまだ課題といえます。
そんな状況下で、女子大の卒業生はもちろん全員女性です。
つまり、「結婚・出産・子育て」をしながら医師という仕事を続けている多くの先輩女性医師のロールモデルが身近にいるということです。
様々なパターンでキャリア形成を実現していく先輩女性医師の存在を感じながら、医師を目指せる女子大は恵まれた環境といえるでしょう。
医学部のある女子大に行くデメリット
次に、医学部のある女子大ならではのデメリットについて解説していきましょう。
男性との出会いが少ない
大学に男子学生がいないため、何も行動しなければ同世代の異性に出会うことはありません。
複数の大学の学生で構成されるインターカレッジサークルに所属することや、バイトをすることで出会いがあるかもしれません。
しかしながら、共学に比べると異性との出会いは少ない環境ではあります。
男性と接するハードルが上がる
女子大では先生以外に男性と接する機会がありません。
そのため、男性が多い環境に行くとどのように接したらよいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
卒後に男性とチームを組んで仕事をする場合には、女子大出身者は男性への接し方という点でハードルを感じることも考えられます。
考えが偏りがちになる
女子大では学生同士の価値観が似ているため、お互いに共感しあいながら学生生活を過ごし、いわゆる温室育ちになりがちです。
女子目線で共感しあって話ができる点は良いのですが、男性目線の意見が聞けないため考え方が偏る可能性があります。
男女の学生がいる環境では、日常生活を送る中でお互いの価値観を知る機会が多くあります。
しかし、女子大では男性の意見や考え方に慣れないまま、就職後、男性と仕事をする際に違和感をもつことがあるかもしれません。
医学部の共学大学に行くメリット
それでは、共学大学に行くメリットについて見ていきましょう。
異性との適度な距離感が身につく
共学の大学では、授業や実習でお互いに協力しあう場面が多いです。
そのため、必要以上に異性として意識することなく、適度な距離感で接していくことができます。
異性だからといってまかせっぱなしにしてはいけないこと、遠慮しなくてもいいことが自然にわかるようになります。
医学部の6年間、同志として勉強していく中で「異性に対する苦手意識がなくなる」「人付き合いが広がる」というメリットがあります。
コミュニケーション力が磨かれる
学生時代に男性と女性の価値観の違いを理解できるため、社会に出て必要なコミュニケーション力が磨かれます。
実社会では男性と女性が同じ世界で生活していることから、女子だけ男子だけの考え方では通用しません。
共学の大学では、男女が共存する環境だからこそお互いの気持ちを推し量る経験が積みやすくなります。
将来、医師としてチームを組んで働くことを考えると、異性に対するコミュニケーション力は必要なスキルといえるでしょう。
行事が盛り上がる
異性がいるからこそ行事が楽しいということは、共学のメリットです。
学園祭などの大学のイベントは、同性のみの環境では盛り上がりに欠けることもあります。
共学大学の行事では男女が協力し合うことができます。
女子学生だけだと大変なことを男子学生に助けてもらえることや、異性がいるからこそ張り合いが出て頑張れるということもあるでしょう。
学生の本分は勉強ですが、行事の楽しさも学生生活の魅力といえます。
医学部の共学大学に行くデメリット
それでは、共学大学に行くデメリットとは何でしょうか。
この項で、くわしく解説していきましょう。
異性の目が気になり学業がおろそかに
異性が近くにいるからこそ、勉強に集中できなくなることもあります。
女子学生だけの場合と違い、共学大学では日常生活の中で恋愛のチャンスがあるため異性を意識してしまうことが多くなります。
洋服や化粧など身なりに気が抜けなくなることや、相手との関係が気になって勉強に集中できないこともあるでしょう。
異性の存在によって学業がおろそかになってしまう可能性があることは、共学大学のデメリットといえます。
女子がリーダーシップをとりづらい
共学の大学では、どうしても男子がリーダーシップをとることが多くなります。
男女平等とはいえ、性別による役割の定着や固定観念がなくなったわけではありません。
大学内の部活やサークル、ゼミなどで男子がいれば、男子が部長、ゼミ長を引き受けて女子はサポートに回ることが多いでしょう。
共学ではこういった固定観念に縛られて、女子はリーダーという役割が経験しづらくなります。
先入観によって選択肢を狭めてしまう
上述しましたように、性別による役割の定着はいまだ存在します。
そのため、「女だから」ということで自分の思うままに選択できないことがあるかもしれません。
たとえば診療科を選ぶ際に「女子だから○○科」と、本来はチャレンジしたい思いがあっても他の科を選択しづらいこともあるでしょう。
性別による先入観が学内にある場合には、知らぬうちに自分の考え方を型にはめて選択肢を狭めてしまう可能性もあります。
女性医師を目指すなら京都医塾
医学部のある女子大に進学したいと思う場合、国内では東京女子医科大学しかありません。
志望校選びの際、医学部のある女子大か、共学の大学か迷うこともあるかもしれません。
入学してから後悔しないためにも、両者のメリットとデメリットはおさえておくと良いでしょう。
しかしながら、女子大であっても共学であっても医学部進学に必要なのは合格のための学力です。
医学部入試を突破する学力がなければ、医師になることはできません。
そのため医学部を目指す女子受験生の中には、合格を確実にするために医学部予備校を探している人もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾はオリジナルカリキュラムと良質な学習環境を強みに、毎年高い合格実績をたたき出している名門の予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
女子生徒1人につき女性スタッフ2名がサポート
医師になりたいと思う女性の受験生は増加傾向にあります。
京都医塾では女性の受験生に対して女性スタッフを2名配置することでサポートをしています。
異性のスタッフにはなかなか話しづらいことでも、女性のスタッフであれば相談することができるでしょう。
小さな悩みごとでも気軽に相談できるため、話を聞いてもらって気持ちがすっきりすれば勉強に集中することができます。
校舎から徒歩5分!24時間寮母が見守る学寮
遠方の受験生のために、京都医塾では学寮を用意しています。
校舎から徒歩5分ですので入寮すれば通学の負担を減らすことができます。
女子生徒の場合、気になるのはセキュリティですが、京都医塾では24時間寮母が常駐して1人ひとりの生徒を見守っています。
夜間にトラブルが生じた場合にも、寮母がきちんと対応してくれますので安心です。
朝から退出まで使える個人ブース
受験勉強で欠かせないのが集中できる学習環境です。
京都医塾では勉強に最適な個人専用の学習ブースを完備しています。
こちらのブースは施設の開放時間内であればいつでも使えますので、第二の勉強部屋として利用頂けます。
自分専用で他人と区切られたスペースですので教材を移動する負担がなく、自分だけの勉強スペースとして好評です。
まとめ
医学部のある女子大は国内で唯一、東京女子医科大学のみになります。
6年間という大学生活を送る医学部では、女子大がよいのか共学がよいのかどちらが自分に合っているのか十分検討する必要があるでしょう。
しかしながらも、最も重要なことは医学部合格に到達できる学力があるかどうかです。
本人の学力が合格レベルに達していなければ、女子大か共学かと悩む余地はありません。
そのため、女子受験生の中には志望校合格を果たすために確実な学力アップがのぞめる予備校を検討している人もいるのではないでしょうか。
そんな方にぴったりなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
当塾では女子生徒への充実したサポート体制が整っており、あなたの志望校合格の夢を叶えるために最後まで手をゆるめません。
本気で医学部合格を目指す人には、京都医塾こそ最適です。
当塾の校舎の雰囲気だけでなく授業の様子も体感して頂ける一泊二日医学部合格診断は随時、承っています。
交通費、宿泊費ともに当塾が負担しますので、ご気軽にお問合せください。