医学部の小論文/面接の特徴
医学部の小論文
特に私立大学医学部の小論文の大きな特徴のひとつに、「医学への関心を見る」という点があります。
医学部入試では、こうした点に配慮・対応することが大切です。
その「関心」ですが、それ自体直接的に知ることは難しいですから、多くの場合は、文章で触れる話題・事実の方向性によって判断されることになります。
例えば、「超高齢社会について述べよ」と言われたとします。
「消滅する自治体が出てくる」などと書けば政治・行政分野に。
「高齢者向けの飲食店はまだまだ少ない」などと書けば飲食業界に「関心」があるように見えるでしょう。
「地域医療体制のなかで、予防医療・健康増進に力を入れ、高齢者の健康寿命を延ばすことが重要だ」と書けば、医学に「関心」があるように見えるわけです。
京都医塾の小論文/面接の特徴
京都医塾の小論文
小論文指導は以下の2つを主な内容としています。
- ①医療知識の理解・定着
- ②過去問等演習(約20回)
これらを進めるために、原則として週2回の授業を設定しています。
小論文をふくめ、文章を書くときにもっとも大切なことは、書く「材料」(内容)をしっかり持つことです。
例えば、自分が関心があって詳しいテーマと、ほとんど何も知らないテーマでは、前者のほうが書きやすいことは明らかです。
そして、さきほど述べた医学部小論文の特色をふまえると、医学について書く材料を多く持っていると、断然書きやすくなるというわけです。
そのために、京都医塾では、まずオリジナル教材を使って①医療知識の理解・定着を行い、そのあとで、得た知識をどのように生かせばよいかを学ぶために②過去問等演習を行っているのです。
京都医塾の面接
面接指導で大切にしていることは、「自己分析」です。
面接の目的は、「医学への関心」や「人間性・教養」といった面から、受験生の人物像を知ることにあるのですから、それに応じた準備をしておくのです。
京都医塾では、オリジナル『面接・小論文ノート』を渡し、面接で問われる典型的な質問について、回答の準備を進めてもらいます。
例えば、「医師志望理由」について、少なからぬ生徒さんが、「幼いころ〇〇という経験をして、医師の先生にお世話になってあこがれを抱いたから」というように答えます。
しかし、これでは、今、「医学への関心」があることが説明されていないですし、個人的な体験だけでは、人間性が未熟だという印象を与えます。
こうした点について、一人ひとり国語科講師が確認をし、一緒に磨きをかけ、自信を持って2次試験に臨める体制をとっています。