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2023年度近畿大学医学部の英語過去問対策・分析

2023年度近畿大学医学部の英語過去問対策・分析

京都医塾英語科です。

このページでは「近畿大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。

・“医学部受験に興味がある”という方

・“近畿大学医学部”の受験を考えている方

・“近畿大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方

オススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2023年度 

形式: マーク式
制限時間: 60分
配点: 100点

出題の傾向と特徴

2021年度から英語の出題形式が大きく変わりましたが、語彙問題・長文問題(短いものから長めのものまで)から構成されています。

【制限時間に対する問題量】

標準的な分量です。問題の中には難易度の高い語彙を含むものがありますが、それらを過度に意識せず、冷静に解答根拠を探すように解けば、時間内に全問を解き切ることは可能です。

2023年度(最新の過去問)の分析

さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。

※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】 

全15問で、平易なものから少し難しいものまで含まれています。まず、平易なものに関しては、語法やコロケーションでは、equivalent to, allow O to V, effect onなど、入試で一般によく見る問題が出題されています。また、意味を問うものでは、durableやwork(「機能する」)、habitatなどがあります。一方で、やや難易度が高いものに関しては、take a toll(「損害を与える」), reservation(「疑い」)などを問う問題が出題されています。全体としては、前年と比べて解きやすい問題が多いと言えるでしょう。

≪2023年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…8割
他教科を得点源にしたい受験生…6割

【第2問】 

生物学的なテーマの文章で、全体的に用語が難しく、最初の語彙問題もやや難しいと言えます。「~が両側に配置されている」という意味のbe flanked byは、おそらくほとんどの受験生が知らないでしょう。他の二つに関しては、文脈と選択肢から判断できないものではありません。

内容を問う問題も、用語が難しいだけに、内容を完全に理解した上で解くことは厳しいかもしれません。ただし、設問でキーワードを拾いながら、本文中の解答根拠を的確に捉えることができれば、何とか答えを選択することは可能です。

≪2023年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…7割
他教科を得点源にしたい受験生…5割

【第3問】 

美的観点から科学を語る珍しい内容ですが、文章は平易で設問も素直なものが大半です。語彙問題も選択肢と照らし合わせながら解けば、容易に正解を見つけることができます。

内容問題に関しても、設問のキーワードから解答根拠を見つけていけば、正解を見つけることは容易です。設問文や選択肢の一部に難しい単語が含まれていますが、全体として何を意味しているかわかれば問題ありません。また、解答根拠は問題文中に散逸していますが、落ち着いて読めば該当箇所を見つけるのは容易です。

≪2023年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…10割
他教科を得点源にしたい受験生…7割

【第4問】 

民間ロケットの開発に関する英文で、いくらか分野独特の表現が出てきて読みにくい所がありますが、問題は概ね簡単です。大問3とは違い、問題が段落毎・順に設定されているので、該当範囲を落ち着いて読み進めれば解答根拠を見つけることができます。根拠になっている箇所は、それぞれ特有な表現がほとんどなく、十分に理解できる英文で書かれています。全文を読み通してもそれほど多くの時間はかかりませんが、長文が苦手な場合には設問で指定された範囲のみを読んで解答することも可能です。

≪2023年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…9割
他教科を得点源にしたい受験生…6割

【総評】

例年に比べて、大問1の語彙問題が易しく、長文問題も大問2以外は難易度は低く、全体として点数を取りやすい問題になっています。上で述べたとおり、難しい語彙や独特な表現に右往左往せず、冷静に解答根拠を見出すことができれば、高得点を取得できるでしょう。

英語が得意な人なら満点を目指すくらいの意気込みでもいいでしょう。英語が苦手な人でも7割は取れないと厳しいかもしれません。

まとめ

というわけで、今回は近畿大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

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