京都医塾英語科です。
このページでは「獨協大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“獨協医科大学”の受験を考えている方
・“獨協医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
オススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2023年度
形式: マークシート
制限時間: 60分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
長文読解問題2題、会話問題、長文中の文挿入、語句整序、文法・語法問題
【制限時間に対する問題量】
制限時間に対する問題量は多いと言えるでしょう。
2023年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】
長文読解問題がAとBとに分けて2題出題されます。本文のワード数はAとB両方合わせて1,300語あまりで、設問文の選択肢もそれなりの分量だと考えると負担感があります。設問そのものは空所補充、下線部の意味を問う問題、内容一致という感じで特殊ではありません。一方、テーマは例年幅広く出題されており、哲学などガチガチの文系ネタが出題されることもしばしばあります。2023年度は、Aが「エドガー・アラン・ポーの生い立ちと作風」、Bが「共感と行動」です。特に前者は医学部受験生に取っては馴染みがないテーマである分、内容があまり理解できない人も多いと思われます。選択肢自体は前後から落ち着いて推測すれば、比較的切りやすいものが多かったですが、制限時間の圧迫のなかではミスも出るかもしれません。
≪2023年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 7割以上
他教科を得点源にしたい受験生… 5割
【第2問】
文整序問題がなくなり、A会話問題と長文中へのB文(語句)挿入問題の2題になりました。前者は「水不足の影響と節水の重要性」について、後者は「古代の狩猟者における女性の立場」についてがそれぞれテーマです。前者は会話の流れさえつかめれば馴染みのあるテーマのはずなので、全問正解も可能でしょう。後者も、「古代の狩猟者のなかで女性が占める立場は従来考えられてきたよりも重要であった」という最新研究の知見を踏まえられれば解きやすい問題です。文挿入の問題自体は、挿入されるものが文なのか、それともSV構造を持たない語句なのかで、構文の知識もそれとなく問われています。したがって、内容理解と構文的知識をバランスよく備えている人が、素早く高得点を取りやすい問題となっています。
≪2023年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 8割
他教科を得点源にしたい受験生… 6割
【第3問】
語句整序問題が5問あります。丁寧に解答すれば全問正解もできそうな問題レベルですので、英語の苦手な人はできるだけこの第3問と続く題4問で失点しないことが重要です。第3問はいずれも標準的なレベルですが、基本例文レベルの英作文が瞬時にできない人にはそれでもきつく感じられる問題かもしれません。日頃の学習のなかで、中学レベルから高校標準レベルまでの英作文は間違いなく、かつ瞬間的に解答できるように準備しておけば問題なく満点が目指せます。
≪2023年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 8割以上
他教科を得点源にしたい受験生… 6割
【第4問】
4択式の文法問題です。出題レベルは標準で、いずれも時間的な余裕さえあれば全問正解が目指せるレベルです。しかし、焦って解いてしまうと、主語と動詞の数の一致を見落としたり、品詞を見間違えたりしてもったいないミスを誘発する問題も数問含まれており油断できません。標準的なレベルの文法問題ですから、1問のミスが合否につながると思って、慎重に解きましょう。
≪2023年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生… 8割以上
他教科を得点源にしたい受験生… 7割
【総評】
長文読解問題は標準レベルの問題を中心に、いくつか選択肢が切りにくい問題が混ざっています。2023年度の会話問題、文挿入問題は比較的解きやすいものでした。後半の語句整序問題、文法問題はいずれも、落ち着いて解ければ高い得点率が目指せます。しかし、全体としてみると、制限時間に対する分量は非常に多いため、焦って見落としが出たり、長文を読んでいて内容が頭に入ってこない状態になる人もいるかもしれません。幸い問題形式は近年はほぼ固定されていますから、時間的な圧迫を強く感じる人は、過去問演習を通じて、自分に向いている問題とそうでない問題とを見極め、前者を優先的にかつ確実に解き、後者のなかから解けそうなものをつまみ食いして得点を積み重ねるよう意識してください。
まとめ
というわけで、今回は獨協医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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