自ら学び、考え、そして行動する「自主自学」を建学の精神としている東京医科大学。
東京医科大学医学部では、国内はもとより海外でも通用する人材を育成しようと日々、高度な授業を学生に施しています。
そんな東京医科大学医学部の受験では、毎年2,000人以上の受験生が医学部の門を叩きます。
これだけ大勢のライバルたちに勝ち抜くためには、受験に関する情報はしっかりと押さえておきたいところ。
そこで、今回は東京医科大学医学部の偏差値や学費、入試情報をまるごと解説していきます。
目次
東京医科大学医学部の基本情報
まずは東京医科大学医学部の基本情報について見ていきましょう。
ここでは、入学定員や入試要項などをピックアップして解説していきます。
入学定員
2023年度における東京医科大学医学部の募集人員は、約122名となっています。
内訳は、一般選抜が79名、共通テスト利用選抜が約10名、学校推薦型選抜(地域枠含む)が33名です。
入試要項
続いて、入試要項についても見ていきます。
ここでは、東京医科大学における、2023年度の入試日程について解説していきましょう。
最初に解説するのは、一般選抜の入試日程です。
こちらの募集枠では、2023年2月8日に一次試験が実施され、同月18日に二次試験が実施される予定です。
また、共通テスト利用選抜の二次試験も一般選抜と同様、2023年2月18日に行われる見込みとなっています。
さらに、学校推薦型選抜の試験は、一般枠、地域枠ともに2023年12月3日実施される見通しです。
学費
東京医科大学医学部の学費は、6年間でおよそ29,400,000円となっており私立大学医学部の中では、平均よりもやや低い部類に入ります。
そんな東京医科大学医学部ですが、なおも経済的に苦しいという受験生に向けて、「授業料減免制度」を設けて学生を支援しています。
こちらの制度は、一般選抜成績上位者の初年度における授業料を、免除する目的で設置されました。
制度の対象となった学生は、総額で2,900,000円もの免除措置が受けられますので、金銭的な事情を抱えている人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
不正入試について
東京医科大学医学部では、過去に不正入試問題を起こしています。
メディアで大きく報じられたため、ご存知の方も多いことでしょう。
同大学医学部では官僚の息子を裏口入学させたり、女子受験者の試験の点数を一律で減点するなどの不正行為が行われていました。
東京医科大学医学部では、この事態を重く見て改善のための監査委員会を設置。
現在では面接・小論文の評価方法を改善したり、入試成績の開示を徹底するなどして対策を行っています。
また、不正入試に絡む受験料の返還訴訟においても、元受験生らに和解金の支払いを認め解決の方向に向かっています。
東京医科大学医学部の難易度
東京医科大学医学部は、私立大学の中でも比較的、高い難易度を誇ることで知られています。
こちらの項では、東京医科大学医学部の難易度について解説していきましょう。
偏差値
東京医科大学医学部の偏差値は、67.5です。
このことから、私立大学医学部の中でも、かなり上位の部類に入る難関校と位置づけてもよいでしょう。
ここでは、他の私立大学医学部の偏差値を10校分ピックアップしましたので、ご覧ください。
・順天堂大学医学部:70.0
・東京慈恵会医科大学医学部:70.0
・日本大学医学部:67.5
・昭和大学医学部:67.5
・自治医科大学医学部:67.5
・東邦大学医学部:67.5
・帝京大学医学部:65.0
・愛知医科大学医学部:65.0
・福岡大学医学部:65.0
・東京女子医科大学:65.0
倍率
次に倍率も見ていきましょう。
ここでは、東京医科大学医学部の入試倍率のデータのうち、2020年度から2022年度のものを抽出してまとめました。
▼東京医科大学医学部の入試データ
・2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
一般選抜 | 11.4 | 75 | 1916 | 1579 | 168 |
共通テ | 6.5 | 14 | 700 | 697 | 93 |
・2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
一般選抜 | 6.5 | 79 | 1765 | 1541 | 273 |
共通テ | 17.3 | 10 | 537 | 536 | 31 |
・2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
一般選抜 | 8.9 | 79 | 2173 | 1940 | 245 |
共通テ | 5.6 | 10 | 503 | 499 | 90 |
東京医科大学医学部の一般選抜の倍率は、6.5倍から11.4倍の間で推移しています。
2020年度では11倍をこえていましたが、近年では合格者数を増やした影響か、やや落ち着きを見せているようです。
また、2022年度の共通テスト利用選抜においても合格者数が増加したことが要因となり、2021年度よりも大幅な倍率低下となりました。
ただし、ここで気をつけておきたいのは、合格者数が入学者数と同数とは限らないことです。
これは多くの医学部に言えることですが、入試の際には欠員を出さないよう、合格者数を多めに見積もって選抜します。
そのため、見かけだけの数字にとらわれすぎてしまうと心に油断が生じ、取り返しのつかない事態を招きかねません。
倍率等のデータも重要ですが、それ以上に重要なのは合格に向けた勤勉の精神です。
日々の学習をなまけることなく、地道に実力を養っていきましょう。
東京医科大学医学部の特徴
東京医科大学医学部では基礎医学と臨床医学を並行して学ぶ学習制度を設けていることや、充実した臨床実習が受けられるといった特徴があります。
ここでは、東京医科大学医学部の特徴について3点取り上げて紹介していきましょう。
基礎医学と臨床医学を並行して学ぶ
先ほどもお話ししたとおり、東京医科大学医学部では基礎医学と臨床医学を並行して学ぶ学習制度を設けています。
これは「並列学習」と呼ばれる制度で、1年生のうちから6年生と同レベルの講義を学ぶことで、より高い臨床能力を得ることができます。
豊富な臨床実習
東京医科大学医学部が特に力を入れているのが、低学年から実施する「早期臨床実習」です。
このカリキュラムでは、2年間で正常診察と基礎医学を修了させます。
さらに4年次から開始する「PreCC OSCE前実習」では異常編と正常編を徹底復習。
そして、5年・6年次の臨床実習ではこれまでの総括を行います。
6年間臨床実習に向き合うことで、患者を診る力をしっかりと養うのです。
態度教育を重視
東京医科大学医学部では人間学を用いた「態度教育」を行っています。
医学分野における態度教育とは、人間を尊重する考え方を育むための教育方法です。
「自他への理解」と「社会への奉仕」、加えて「医療と倫理」の3つのテーマを柱として、6年間かけてきちんと学んでいきます。
この態度教育は日本の医学部の中では、珍しい取り組みで東京医科大学医学部の優れた点の一つとなっています。
東京医科大学医学部の入試問題対策
さて、東京医科大学医学部ではどういった入試問題が出題されるのでしょうか。
こちらの項では、東京医科大学医学部の入試問題の傾向と対策について解説していきます。
英語
英語は60分の試験時間で行われます。
出題傾向については、例年大きな変化はありません。
文法問題の短文完成と語句整序は頻出の問題ですから、過去問で対策しておきましょう。
標準レベルの問題が解ける力があれば、十分対応できるはずです。
数学
数学では、難関私立大レベルの問題が多数出題されます。
じっくり考えないと正解を導き出せない問題が出るため、高得点をマークするには相当な反復学習が必要になるでしょう。
素早く問題を解くテクニックを身に付けるのと同時に、応用力や思考力も身に付けておいてください。
理科
理科では化学と物理、生物の中から2科目を選んで試験に臨みます。
ここでは、それぞれの傾向と対策について説明していきましょう。
物理
大問は8題前後で、すべてマーク式(択一式)です。
難易度は基本~標準で、入試偏差値を考えると、問題そのものは易しいです。
ただし、分量が多く、またそれをすべて数値で計算する必要があるため、文字式での計算が主体となる他大学とは大きく異なります。
過去問演習などで、十分に慣れておく必要があるでしょう。
化学
化学では、周期表と非金属元素、脂肪族がよく出題されています。
アルコールの構造決定は頻出ですから、必ず押さえておきましょう。
標準的な問題が多く出題されますから、基礎学習に徹し過去問を何度も演習しておいてください。
生物
大問は3~4題で、このうち1つは小問集合の形式です。
このため、出題範囲が多岐に渡るほか、問題量と各問題の文章量が多いのが特徴です。
時間にはあまり余裕はありませんので、素早く選択肢を見極めて判断する必要があります。
知識問題、考察問題ともに正確で詳細な知識や高度な考察力を求められる問題が含まれており、また計算問題も多く出題されるため、難易度は高いです。
分野の偏りが生じないように、満遍なく丁寧な学習を心がけてください。
面接
面接対策では、面接官の問いに対して自分の言葉で答えられるよう練習をしておきましょう。
あらかじめ考えていた答えでは面接官に簡単に見抜かれてしまいますし、答えた内容に関して突っ込まれた時に対応しきれない可能性もあります。
面接対策は一人で行うのは難しいので、予備校などに通いプロの指導のもと訓練するのがおすすめです。
小論文
小論文試験は60分で行われます。
出題されたテーマを400字から600字で要約し、自分の考えを付け加えるといった内容が多く見られます。
要約する時は本文を丸写しするのではなく、テーマの核となる部分を見定め、その部分を中心に論理的な文章を展開しましょう。
なお、適性検査に関しては2018年から廃止されています。
東京医科大学を目指すなら京都医塾
上でも触れたとおり、東京医科大学の偏差値は67.5で、私立大学の中でも上位クラスの難易度に分類されます。
ただでさえ難関の医学部の中でもさらにハイレベルな試験が課されますから、予備校などに通ってしっかり対策する必要があるでしょう。
と言っても、予備校にはたくさんの種類があるため、どこを選んでいいか迷ってしまう人もいるはず。
そんな人にぜひおすすめしたいのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は医学部受験に特化した予備校で、毎年たくさんの予備校生を医学部合格に導いています。
もちろん、東京医科大学医学部の合格実績も有しています。
ここから先は、京都医塾が予備校生に提供しているカリキュラムや学習環境について紹介していきましょう。
一人ひとりに合わせたカリキュラムで合格をつかみ取る
京都医塾では、予備校に入った時点で実力テストとカウンセリングを行います。
これらを通して、その予備校生の実力を把握し、専用のカリキュラムを作成します。
このカリキュラムは予備校生が本来持っている能力や学習進度などに合わせて作られるものですから、特注品と言っても過言ではありません。
こちらのカリキュラムに合わせて、多数の社員講師がレベルの高い授業を行ってくれますので、合格の可能性が飛躍的に高まります。
充実した学習環境
京都医塾の優れた点の一つが、予備校生に充実した学習環境を提供していることです。
例えば、予備校生には専用の勉強ブースが与えられます。
こちらのブースでは、個人授業が受けられるのはもちろん、課題をこなしたり自習を行うことができます。
こちらのブースを活用することで、教材の移動といった手間が発生しませんので集中して学習に取り組むことができるのです。
さらに、日常生活における心配ごとなどはカウンセリングの専任社員へ相談し、ケアをしてもらうことができます。
加えて、勉強で疲労を感じたときには常駐の整体師からマッサージも受けられます。
このように京都医塾では充実した学習環境を予備校生に提供し、彼らを全力でサポートしているのです。
まとめ
東京医科大学医学部では、国内はもとより海外でも通用する人材を育成しようと日々、高度な授業を学生に施しています。
そして、その授業を受けたいがために毎年2,000人以上の受験生が同校の医学部に志願しています。
しかし、東京医科大学医学部の偏差値は私立大学の中でも高い部類に入りますから、試験を突破するのは非常に難しいでしょう。
受験生の中には個人レベルの勉強では太刀打ちできないと感じ、予備校に通うことを検討している人も多いはず。
そんな人に相応しいのが「京都医塾」です。
京都医塾は、一人ひとりの実力に合わせたカリキュラムと充実した学習環境で、あなたを全力でサポートしてくれます。
実力ある講師陣が最後まで支えてくれますので、たとえ上位レベルの医学部でも尻込みする必要はありません。
学習環境に関しても、個人専用のブースを設置したり専任社員によるカウンセリングを実施するなどして常に充実に努めています。
勉学へ励むのに必要な条件が全て揃っていると言っても、過言ではないでしょう。
東京医科大学医学部を受験するなら、京都医塾がおすすめです。
保護者と同伴できる一泊二日の体験入学は随時受け付けておりますので、関心のある人はぜひ問い合わせてみてください。