近年、従来のような教室型の授業形式だけでなくさまざまな受験指導が取り入れられています。
中でも、昨今注目を集めているのが「コーチング」という手法です。
コーチングは単なる学習ではなく、受験生が自らの目標を設定し、自己成長を促進することを目的とした指導です。
今回の記事ではコーチングに焦点を当て、メリットや効果について深掘りしなぜ一部の人々にとって特に有効なのか、その理由まで解説します。
目次
勉強は教えない?「コーチング」とは
近年、新しい学習指導の形として話題の形態が「コーチング」です。
コーチングとは、学習計画の立案やその進捗管理を行ったり学力や理解度に合わせた学習方法を指導したり、模試や参考書の活用方法などを中心とした指導です。
英語や数学といった教科の学習内容を指導する「ティーチング」とは異なり、学習内容の指導は行わない点が特徴です。
“勉強を教える”のがティーチング、“勉強の仕方を教える”のがコーチングと考えるとわかりやすいかと思います。
学習指導以外の部分を手厚くサポートをし、学習効率をアップさせることで結果として学力アップを図るというのがコーチングの主なねらいです。
プロの講師が専門性の高い授業を行う従来の学習塾・予備校と比較してコーチング指導の学習塾・予備校は費用が比較的安価な傾向から、近年人気を博しています。
コーチングで得られるメリット
では、コーチング指導を受けることで具体的にどのようなメリットを享受できるのでしょうか。
以下では、コーチングで得られるメリットを解説します。ティーチング指導との違いにも注目してお伝えします。
①学習計画を立案してくれる
まず、コーチング指導の最大のポイントは「学習計画の立案」です。
模試や学校の成績などから学力の現在地を把握し、面談などで生徒の目標を詳しくヒアリングします。
そのうえで、目標達成に向けてどれぐらいの学力をつける必要があるのかを分析し、実際にその学力をつけるためにはどのような学習が必要なのか、そのためにどの問題集をどのぐらいのペース・完成度で進める必要があるのか…と、目標に対して逆算して学習すべき内容を明確化します。
この逆算をベースにTo doが具体化され、目標への最短ルートを提示してもらえるのがコーチング指導の大きなメリットの1つです。
一般的なティーチング型の指導でも進路指導や目標設定面談といったサポートはありますが、生徒一人一人の自学内容や1年間の学習計画まで立案することはまれです。
ティーチングはあくまでも学習指導に対して費用が発生しているため、学習計画の立案のようなサポートは対象外であったりオプションとなったりしていることが普通です。
そのため、専門家に自分の学力状況を細かく分析してもらったうえで学習計画を立ててもらいたい、という方には物足りない内容となってしまう可能性が高いです。
また、コーチング指導の特徴の1つとして、他塾/他企業のテキストや参考書を使用出来る点が挙げられます。
予備校とは異なり、テキストを自社のもので統一する必要がないため、必要なテキストであれば他社のものでも積極的に使用することができます。
世の中の全てのテキストから自分の状況に合ったものを選んで使用できる点は、コーチング指導ならではの大きな魅力です。
②計画の進捗を管理してくれる
せっかく学習計画を立てたのに、計画通りに進まないことや想定していたレベルと差異を感じてとたんにやる気がなくなってしまった…。このような経験をしたことがある方も少なくないかと思います。
受験生にとって「計画倒れ」は厄介な難敵です。
コーチング指導では、学習計画の立案とセットで学習計画の“遂行“をサポートしてくれます。
学習計画を立てたのち、定期的な面談(カウンセリング)で進捗確認をするのはもちろん来校時にも生徒の様子を確認しやるべき学習を進めているかを確認します。
進み具合が芳しくない場合は勉強法やリカバリー方法を提示したり、時には計画自体も行ったりします。
中々計画通りに進められない生徒に対しては、中期目標や短期目標をさらに細かい学習計画に落とし込み、日ごとのやるべきことリスト(To Doリスト)を作成します。
計画を立案するだけでなく実行するまでのサポートを行う点がコーチング指導の特徴です。
③勉強法を指導してくれる
繰り返しになりますが、コーチング指導では勉強内容の指導は行いません。
その代わりに生徒一人ひとりに合った学習方法の指導を行います。
例えば、暗記科目で苦労している生徒に対して暗記学習の指導を行ったり、模試の復習を(方法が分からずに)怠ってしまっている生徒には模試の見直しノートの作成方法や解き直し方法を指導したりします。
従来であれば「自分に合った勉強法を探す」ために試行錯誤していた時間をカットし「自分に合った勉強法で学ぶ」時間を長く確保できるため、効率的な学習が期待できます。
前述の学習計画と併せて、「この教科のこの単元はこう学ぶ」など、細やかなサポートを受けられる点も魅力です。
コーチングで学力向上が期待できる人
ここまで、コーチングの概要と得られる効果について解説してきました。
では、実際にコーチング指導に向いているのはどのような人なのでしょうか。
以下では、コーチング指導で学力が伸びる人についてご説明します。
①学習計画が立てられない人/計画を遂行しきれない人
ここまでお伝えしてきた通り、コーチング指導では生徒一人ひとりを分析したうえで必要な学習を提示します。
そのうえで、計画を途中であきらめてしまうことがないようにサポートします。
そのため、
「その日の思い付きで取り組む内容を決めている」
「学習計画の立案といっても何からしていいかわからない」
「いつも計画倒れしてしまう」
「やり始めても目標までたどり着けずにいつの間にかフェードアウトしてしまう」
こういった経験がある方はコーチングで学力を大きく伸ばすことが期待できます。
一方で、「学習計画は、学習者本人が立てるからこそ意味があるのでは?」と思われた方も多いかと思います。
もちろん、学習者本人が立案するほうが取り組む意義を見出しやすいですし、何よりも本人のその後の社会生活にも役立ちます。
一方で、それまでに経験したことのない効率的な学習方法に気づくためには試行錯誤のための長い時間が必要です。
生徒たちに代わって専門家が学習計画を立案+学習法を指導し、生徒たちがそれを遂行する。
これは近道であると同時に「うまい学習計画の立て方を身をもって学ぶ」というプロセスの一環でもあります。
②学習方法が確立できていない人
また、自分の学習方法が確立できていない人もコーチングによって学力を大きく伸ばせる可能性があります。
コーチング指導では、設定した目標に向けて必要な学習内容を洗い出したうえで、その習得に一番効率的な勉強法を教授します。
また、長期的な展望を見据えた学習指導を行うためその場しのぎの対応策ではなく入試を見据えた一貫した学習法を提示します。
学習方法を二転三転させることなく計画的に学習できるため、受験最終盤に近づけば近づくほど最適化され効率が上がります。
学習方法が定まっていない人はコーチングで勉強法を学び、模試結果や自学の様子のフィードバックを通じて自分だけの最適な学習方法を確立し、学力を効果的に伸ばすことが可能です。
③モチベーションを維持できない人
1人での学習ではモチベーションを維持できない、という人もコーチング指導が学力に効果的に働きます。
コーチング指導では定期的な面談を通じて、生徒一人ひとりの進捗を確認し、適切な励ましやアドバイスを行います。
1人で勉強していると「本当に学力が伸びているのか」や「今のままで大丈夫だろうか」といったなんとも言えない不安感に苛まれてしまいがちです。
しかし、コーチング指導を通じて定期的に専門家とコミュニケーションをとることで、自分の努力がどう変化しどう成果に結びついているかを具体的に実感でき、学習意欲を保つことができます。
また、コーチングでは、受験生の生活への不安や日々の悩み事にも寄り添いながら内発的なモチベーションを保つサポートも行います。
プレッシャーのかかる場面も多い受験生だからこそ、自らの意思で勉強に取り組む姿勢を育て継続的な学力向上ができるように精神面も下支えしていきます。
コーチングは大学受験に効果がある?
結論から申し上げますと、コーチングは大学受験にも効果があります。
特に、学習指導(ティーチング)は必要ないが効率的な学習方法を知りたい、もしくは学習計画さえ立案してもらえれば自分でどんどん進められるイメージがある、という方におすすめです。
ただし、コーチング専門塾はあくまでも学習計画の立案・管理がメインとなっています。
そのため、医学部をはじめとする難関大学の受験を検討している場合には、学習指導を受けられないという面をネックに感じる可能性があります。
すなわち、医学部レベルの問題の指導や過去問演習の指導など、自分の実力を大きく伸ばしたい場合にはコーチング指導のみでなく質問対応や難関大学受験指導が可能な塾や予備校がおすすめです。
また、コーチング指導は問題演習すなわちアウトプット的な学習への指導がメインとなるため、理解度が低くアウトプットに至れない場合にはティーチングの利用も必要です。
自分の学力と目標、そして学習環境などさまざまな条件を精査したうえで自分の受験戦略にどのようにコーチングを取り入れていくか、十分に検討する必要がある点は留意しておきましょう。
コーチング+教科指導の両面から徹底サポート! 医学部を目指すなら京都医塾
ここまで、コーチングについて詳しくご紹介をしてきました。自学に課題を抱える方にとって、勉強の効率化を測れるよいきっかけとなることがお分かりいただけたかとおもいます。
ただ、医学部をはじめとする難関大学受験生の方々の中には、コーチング指導に魅力を感じながらも学力指導も対応可能な予備校で徹底した受験指導を受けたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そういった方々におすすめなのが、医学部専門予備校「京都医塾オンライン校」です。
京都医塾オンライン校は、医学部専門予備校ならではの医学部受験に特化したカリキュラでムオンライン授業を実施しています。
これまで、数多くの受験生の医学部合格をサポートしてきた有名予備校です。
以下では、そんな京都医塾オンライン校についてご紹介します。
週1回の担任カウンセリングで学習計画の進捗を管理
京都医塾オンライン校では、学習指導のほかにコーチング指導として学習計画の立案とスケジューリングを行っています。
週に一度担任との1:1のカウンセリングを行い、1週間の学習の進捗状況を確認します。
うまく進められていない場合は担任と一緒に計画の修正を行い、うまく進行できている場合は今後の計画を確認します。
学習上の悩みや生活面の相談など、日々の気になりごとを相談することも可能です。
受験生の限られた時間を最大限に活用するため、京都から担任が全力でサポートします。
2台のタブレットを活用し双方向のやりとりを実現
京都医塾オンライン校では、学習用タブレットを2台お届けしています。
1台目は、双方向授業に使用するタブレットです。
講師の顔と板書を合成した映像を流しながら双方向でコミュニケーションが可能です。
2台目は、板書とノートが合体した画面を映し出す役割のタブレットです。
タブレットには講師の書いている内容がリアルタイムで反映され、同じ画面上に生徒が書き込みをすることが可能です。
また、ホワイトボードのほかにテキストを表示し、書き込みすることも可能です。
テキスト・板書・ノートがひとつの画面にまとまることで、授業の内容理解に集中できるように仕組み化されています。
2台のタブレットを有効活用することで、オンラインでありながらまるでその場に講師がいるようなスムーズなコミュニケーションを実現しています。
24時間いつでも質問可能&24時間以内に回答がもらえる
受験勉強を非効率化している大きな原因の一つに、「疑問がすぐに解消できない」という問題が挙げられます。
受験勉強における疑問のほとんどは、ほんの5分の質問で解消します。
しかし、予備校に行くのが難しい場合や夜の勉強時間で質問が生じた場合に割り切れないまま勉強を続けることにストレスを感じた経験はないでしょうか。
京都医塾では、質問対応のために社員講師が常駐しいつでも生徒の質問に答えています。
こうしてタイムリーな質問対応によって、生徒の理解度の向上と生徒の理解度の確認という2つのメリットを享受しています。
京都医塾オンライン校では、オンライン生も通塾生と同様に疑問に思ったことをすぐに質問することができる質問システムを取り入れています。
質問があればシステムを通して24時間いつでも質問が可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
新しい学習指導の形である「コーチング」について、さまざまな側面から解説してきました。
コーチング・ティーチングのそれぞれの長所と自分の学習傾向をよく検討したうえで効果的に取り入れていきましょう。
また、本記事をご覧の方の中には「コーチングもティーチングも受けられる、医学部の専門塾があればいいのに…」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そういった方々の大きな力となるのが、医学部専門予備校「京都医塾オンライン校」です。
京都医塾オンライン校は、医学部受験に特化したカリキュラムでこれまでにも数多くの受験生を医学部合格へと導いてきた名門予備校です。
「京都へ通学するのは難しい…」という方に向けて、オンラインでも通塾生と変わらぬ指導を受けられるようにサポートを充実させております。
医学部合格に向けて、一流のコーチング・ティーチング指導を受けたい方にこそおすすめのオンライン予備校となっております。
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