専門医の資格を取ることは、多くの医師にとって色々なメリットを受けられる有益な行為です。
ただ、この専門医の資格については、実のところ診療科によって取得の難易度が異なるのが現状です。
現在、医師を目指している受験生にとっても、専門医を志している方は多いでしょうから、このような情報についてはあらかじめ収集しておきたいところですよね。
そこで今回の記事では、専門医の資格の取得難易度などを解説していきましょう。
目次
専門医の資格を取得するメリットは?
冒頭でもお話ししたとおり、専門医の資格を取得すると様々なメリットを受けることが可能です。
しかし、具体的には、いったいどのようなメリットがあるのでしょうか。
こちらの項では、専門医の資格を取得することで得られる3つの主なメリットを取り上げてまとめました。
医師としての信頼性を担保できる
専門医の資格を保有しているということは、特定の診療科において一定の水準以上の実力を持っているということの証明になります。
したがって、患者さんたちからの信頼性を担保できるということに大いにつながります。
また、同じ職場に在籍しているスタッフたちにとっても、専門医の資格を持っている医師というのは非常に頼れる存在となりますから、患者さんのケースと同様に信頼を集めやすい医師として好印象を与えられるでしょう。
自身のスキルを向上させられる
専門医の資格を持つためには定められた研修を受けたり、能力を認められたりする必要があります。
この研修を受ける中で、自分が所属している診療科の技術が身に付いたり、もしくは知識が蓄積したりして、大きな成長へと結びつけられます。
そのため、必然的にスキルの向上へとつながるわけです。
さらに、専門医の資格は更新性のため、一定期間の間に認定を新たに受ける必要があります。
したがって、そういう意味でも日々の研鑽を積み重ねる必要がありますから、輪をかけてスキルアップへとつなげることが可能です。
年収のアップなどにつながる
大規模な病院などでは専門性の高い医療のニーズが高い傾向にあります。
そのため、専門医の有資格者は好待遇が受けられる可能性が高まります。
また、開業をするうえでも患者さんからの評判を得やすいと言えますから、来院者が増えて年収のアップが大きく期待できるはずです。
専門医には2種類ある
専門医と一口に言っても、実は2種類に分けられます。
ここでは、この2種類の専門医について解説していきましょう。
基本領域
まず解説するのは、「基本領域」と呼ばれる専門医です。
この基本領域の専門医は、合計で19の領域が認定されています。
領域の内訳については、下記表にまとめましたのでご覧ください。
▼「基本領域」の専門医の一覧
内科専門医 |
小児科専門医 |
精神科専門医 |
皮膚科専門医 |
整形外科専門医 |
外科専門医 |
耳鼻咽喉科専門医 |
泌尿器科専門医 |
眼科専門医 |
産婦人科専門医 |
脳神経外科専門医 |
麻酔科専門医 |
病理専門医 |
放射線科専門医 |
リハビリテーション科専門医 |
形成外科専門医 |
救急科専門医 |
臨床検査専門医 |
総合内科専門医 |
旧制度では18の領域でしたが、現在では新たに「総合診療科専門医」も加わっています。
サブスペシャリティ領域
サブスペシャリティ領域の専門医は、29もの領域に分けられています。
こちらでも、その29の領域について表でまとめましたのでご覧ください。
▼「サブスペシャリティ領域」の専門医の一覧
循環器専門医 |
呼吸器専門医 |
血液専門医 |
消化器病専門医 |
内分泌代謝専門医 |
糖尿病専門医 |
肝臓専門医 |
アレルギー専門医 |
腎臓専門医 |
老年病専門医 |
リウマチ専門医 |
神経内科専門医 |
老年病専門医 |
呼吸器外科専門医 |
心臓血管外科専門医 |
小児外科専門医 |
消化器外科専門医 |
脊椎脊髄外科専門医 |
放射線カテーテル治療専門医 |
乳腺専門医 |
集中治療科専門医 |
がん薬物療法専門医 |
感染症専門医 |
放射線診断専門医 |
内分泌外科専門医 |
消化器内視鏡専門医 |
集中資料専門医 |
手外科専門医 |
放射線治療専門医 |
なお、一般的な傾向として、このサブスペシャリティ領域の専門医の方がより専門的な知識や技術が求められる傾向にあります。
目指せ専門医!資格が取りやすい科を一覧で紹介
さて、続いて専門医の資格を取りやすい科についても見ていきましょう。
本項では、専門医の資格を取りやすい科を、基本領域の専門医とサブスペシャリティ領域の専門医のケースに分けてまとめました。
基本領域の専門医のケース
最初に解説していくのは、基本領域の専門医のケースです。
「日本専門医制度概報2022年度版」のデータをもとに、専門医の資格の取りやすい科トップ10位までを表でまとめましたのでご覧ください。
▼【基本領域】専門医の資格の取りやすい科一覧(トップ10)
順位 | 領域 | 合格率 |
第1位 | 内科専門医 | 94.45% |
第2位 | 整形外科専門医 | 93.98% |
第3位 | 放射線科専門医 | 91.87% |
第4位 | リハビリテーション科専門医 | 91.65% |
第5位 | 泌尿器科専門医 | 90.04% |
第6位 | 総合診療科専門医 | 89.16% |
第7位 | 救急科専門医 | 88.28% |
第8位 | 産婦人科専門医 | 86.81% |
第10位 | 臨床検査専門医 | 86.36% |
資格の取りやすい科の中でもトップとなっているのは、内科専門医でした。
合格率94.45%という驚異的な高さを誇っています。
また、次点となる整形外科専門医についても合格率93.98%で、こちらもまた専門医の資格を取りやすい科と言えるでしょう。
参考までに、基本領域の中でも専門医の資格の取りやすい科ではない診療科をあげますと、総合内科専門医が合格率65.42%、精神科専門医が合格率69.47%、眼科専門医が合格率73.03%となっています。
サブスペシャリティ専門医のケース
次に解説していくのは、サブスペシャリティ専門医のケースです。
こちらも基本領域の専門医の時と同じく、「日本専門医制度概報2022年度版」のデータをもとに、専門医の資格の取りやすい科トップ10位までを表でまとめましたのでご覧ください。
▼【サブスペシャリティ領域】専門医の資格の取りやすい科一覧(トップ10)
順位 | 領域 | 合格率 |
第1位 | 脊椎脊髄外科専門医 | 99.76% |
第2位 | 老年科専門医 | 98.55% |
第3位 | アレルギー専門医 | 95.90% |
第4位 | 腎臓専門医 | 94.53% |
第5位 | 血液専門医 | 93.58% |
第6位 | 循環器専門医 | 91.90% |
第7位 | 内分泌代謝科専門医 | 90.01% |
第8位 | 肝臓専門医 | 88.64% |
第10位 | 放射線診断専門医 | 87.48% |
サブスペシャリティ領域の専門医の資格の取りやすい科としては、トップが脊椎脊髄外科専門医で合格率99.76%という数字でした。
合格率ほぼ100%という、驚きの結果と言えるでしょう。
また次点となるのは、老年化専門医の合格率98.55%、その次がアレルギー専門医の合格率95.90%となっています。
こちらでも参考までに、専門医の資格の取りやすい科ではない診療科をあげますと、集中治療科専門医の合格率が70.94%、小児外科専門医の合格率が72.85%、加えて糖尿病専門医の合格率が73.32%となっています。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
取得することで色々な恩恵が得られる、専門医の資格。
そんな専門医の資格の取りやすい科の情報を中心に、ここでまでは様々な事項を解説してきました。
しかし、専門医になるためには、まずは医学部への合格の切符を手にしなければなにも始まりません。
したがって、受験生の方々の中には優秀な予備校のもとで学業に励んで、医学部合格の可能性を1%でも高めたいと検討しているという方も、多いのではないでしょうか。
そういった方々の大きな助けとなるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、オリジナルのカリキュラムと信頼性バツグンのサポート体制を武器に、毎年高い合格実績を打ち立てている一流の予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて紹介していきましょう。
細かい組み合わせのレベル別カリキュラム
一般的な予備校でも採用しているレベル別のカリキュラムですが、段階が少ないケースが多く、たとえば4段階で終わってしまうことも珍しくありません。
このような少数の段階でのレベル別のカリキュラムでは、受験生一人ひとりの実力や個性にマッチした指導は非常に難しくなってしまいます。
そこで京都医塾では、このような課題を解消すべく英語なら11クラス、化学であれば12クラスなど多数の段階を用意したカリキュラムを作成しています。
この方式を採用することにより、英語が得意な受験生なら上位のクラスに編成して、より能力を高めてもらったり、化学が苦手な受験生には基礎的なクラスで学んでいただくといったことが可能です。
そのため、自身の得手不得手に合わせた授業の実践が実現でき、医学部合格への道のりをひたすらに乗り越えることが出来るようになります。
当塾の実力を裏付けする高い合格実績
予備校選びの際に大きな参考となるのが、対象の予備校の合格実績です。
どんなに講師の優秀さや、そのほかのサポートの充実度を前面に出してPRしていても、肝心の合格実績がともなっていなければ、決め手に欠けてしまうのではないでしょうか。
その点、京都医塾は例年高い合格実績を打ち出していますので、何の心配もいりません。
たとえば、2024年度の合格実績を引き合いに出すのならば、一次試験の合格率72%、二次試験の合格率62%もの非常に高水準のものとなっています。
「医者になりたいけれど、どの予備校に通ったらよいか思案している」
そんな方は、ぜひ合格実績の豊富な当塾をお選びください。
後期対策までフォローする体制を構築
通常の予備校ではサポートを年内で終了する場合が多く、後期日程までの支援が受けられないことが散見されます。
このようなバックアップの仕方では、後期日程まで戦いたいと検討している受験生にとっては非常に心細いものとなってしまうはずです。
しかし、京都医塾のフォロー体制は後期日程まで完全に対応していますので、不安になる必要はありません。
試験の前日から当日など、最後の最後まで指導の手を緩めませんので、後期日程も視野に入れている方は、ぜひとも京都医塾へとおいでください。
まとめ
専門医の資格を取得すれば医師としての信頼性を高められたり、自身のスキルをアップさせられたり、年収の向上へつなげられたりと様々な恩恵を受けることができます。
今回の記事では、そんな専門医の資格を取りやすい科についてまとめてきました。
ただ、こういった情報をいくら掴んだとしても、まずは医学部の合格を果たさないとステップを踏んでいくことは出来ません。
したがって、受験生の方々の中には、優れた指導力を発揮して導いてくれる予備校の利用を検討中の方も、多いのではないでしょうか。
そういった方々の大きな助けとなるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
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