医学部入試には必須の科目である数学の難易度や特徴、対策をこちらの記事では解説していきます。
目次
医学部入試における数学の重要性
医学部入試において数学が最も重要な科目である理由をまずは2点述べていきます。
入試で最も差がつきやすい科目
数学の結果が合格に直結すると言っていいほど、数学は入試で最も差がつきやすい科目です。
数学は大問1つに30%以上の配点がされている場合もあり、1つの大問を完答できるかどうかで他の受験生と大きな差がつきます。
また完答できないにしても、大問中の前半の小問を確実に得点する基礎力は、医学部合格に必要不可欠です。
物理や化学の理解にも繋がる
数学ができるようになると、物理や化学の問題への理解が深まります。
例えば、ベクトルや微分を理解していれば力学の理解に大きく役立ちます。また、三角関数の知識は波動の単元で必要不可欠です。
また、化学でも濃度計算など複雑な計算や理解を要求されることもあります。
物理においてはほとんどの単元で計算が要求されるので、正確で素早い計算力が身についていると大幅な成績向上に繋がります。
医学部数学の勉強のポイント
まずは基礎を徹底的に固める
数学の勉強において最も重要なことが、基礎を徹底的に固めるということです。
医学部の数学と聞くと、難しい問題ばかりなのではないかというイメージを持つかもしれませんが、医学部の数学入試の問題の40%は教科書レベルの標準問題です。
基礎力をつけて標準問題集をこなしていけば確実に満点が狙える問題なので、まずはここで満点が取れる基礎力をつけることがポイントとなります。
そこから残り60%は、複数の知識を利用して解く必要があったり、分野をまたぐような発展応用問題です。
こちらの発展応用問題の半分の得点をとれる実践力をつけて、70%の合格点を目指しましょう。
もともと数学が苦手な場合、数学を得意としている人に張り合うほど数学力を伸ばすことは難しいかもしれません。
しかし、数ⅠA・ⅡBの基礎がある程度身についていれば、数学の合格ラインの点数を取るのにセンスは必要ありません。
数学の基礎からしっかりと力をつけましょう。
早めに数Ⅲの基礎を習得
医学部の数学入試となると、数Ⅲも必修の範囲となります。
進学校であれば高校2年の終わりまでに数Ⅲを進めるところもあるかと思いますが、ほとんどの高校では学校のカリキュラムに合わせて勉強を進めると3年の夏や秋ごろになります。
3年の秋頃といえば本格的に志望大学の過去問に取り組んで行く時期でもあります。
また、医学部の入試では数Ⅲの内容の問題が頻出するため、できるだけ早期に数Ⅲの基礎を完成させ標準問題に取り掛かる必要があります。
もちろん、はやく習得するには基本的な事項を理解しておくことが前提です。
きちんと数ⅠA・ⅡBの基礎を押さえておくことを忘れないでください。
計算力も大切
また、数学の勉強法で軽視されがちな計算力も医学部合格に必須のスキルです。
先程述べた数Ⅲの問題でも、計算力が確実に得点する鍵となります。
特に積分の問題では、普段から演習量を積んでいないと簡単に計算ミスが起こってしまいます。
しかし、裏を返せば、積分の問題は立式さえできれば計算力のある人にとっては得点源となるのです。
計算力は技術力と筋力のようなものに分けることができます。
筋力は四則演算の力で、これは一朝一夕で向上するものではないので毎日続けていく必要があります。
一方、技術力は計算のテクニックのことで、具体的には数式変形をする力が挙げられます。
数式変形をないがしろにしがちな受験生も多いですが、この力をつけることで計算のスピードが上がり、ミスもしにくくなります。
もし、計算ミスをしやすい、また計算が遅いと感じているならば計算演習の際に数式変形などの工夫を意識的に取り入れてください。
医学部の入試では数点の差が合否を分けることとなります。
計算力を向上させておくことは数学の得点のみならず、医学部合格の可能性をあげることにつながります。
医学部数学の勉強法
共通テスト対策
2021年度の数学の共通テストでは、センター試験と比べて大幅な出題傾向の変化が見られました。
ここではその点を踏まえた共通テスト対策について述べていきます。
まず前提として、共通テストはセンター試験と同じマーク方式のテストですが、試験時間は数学ⅠAのみ60分から70分に変更されました。
しかしながら、センター試験に比べて設問の文章量が増加しているため、以前に比べて読解のスピード力が求められます。
なぜ文章量の増加が起きたかというと、問題に「会話文」や「実用的な状況設定」などが盛り込まれるようになったためです。
この文章量の増加以外にも、問題数の増加や題材の多様化など、センター試験とは変わった点が多くありました。
そのような背景から、従来よりもパターン学習が通用しなくなります。
長い文章の中にあるヒントを抽出して、正解を導き出さなければならないため、基本的な定理や公式も、その形に整理される過程、成り立ちを理解しておくとよいでしょう。
具体的な対策として、秋頃までにしっかりと基礎を完成させ個別試験に向けた対策を行っていれば、それが自然に共通テストの問題に対応できる力となります。
また、共通テストの模試や過去問を解いて、どのような問題のパターンが出るかの傾向を掴むことも大切です。
医学部対策
医学部の対策としては、9月までに教科書レベルの基本事項の習得や標準問題集の演習、そして9月以降は過去問と標準問題集の中でもややレベルが高い問題をこなす流れができれば盤石です。
医学部の数学対策で重要なのが、標準問題集をどれだけ高いレベルで仕上げられるかという点です。
例えば、『チャート式 基礎からの数学』(青チャート)などをただ一周するのではなく、すぐに解ける問題とそうではない問題をしっかりと仕分けしていって反復することで合格する力をぐっと身につけることができます。
この標準問題集は受験に対応できる問題を網羅しているので、これを完璧にして、あとは過去問を使って志望校の傾向を掴むことで、一部の難関大学を覗いてほとんどの医学部の対策になります。
ただし、この標準問題集を完璧にやり切るというのが簡単なようで難しいのです。
使い方として、1周目は問題を「見た瞬間に解ける・反復しなくても解ける」「時間をかければ解ける」「答えを見れば理解できる」「答えを見てもわからない」の4段階に分けて印をつけると良いでしょう。
その後、反復を繰り返して「見た瞬間に解ける・反復しなくても解ける」の段階にどんどん印をつけていくと、自分の苦手な問題を減らし、問題を解くスピードも上げることができます。
医学部を本気で目指すなら京都医塾
基礎から徹底的にサポート
京都医塾をおすすめする理由として1番に挙げられるのが、一人の生徒につき平均13人の講師が個別に基礎から徹底的にサポートするという点にあります。
合格までのプランニングをするためには、まずは一人ひとりを徹底的に分析し、合格までの距離を知ることから始まります。
合格に必要な知識量は決まっていますが、ポテンシャルとスタートラインは一人ひとり違うため、京都医塾ではそれぞれに最適なオーダーメイドカリキュラムを作成します。
また数学科の講師には難関大学を突破し、さらに大学院などで専門知識を磨いた一流の講師が揃っています。
難関大学を出ているから講師として優秀であるという訳ではありませんが、生徒に対して正確な分析をするためには、高い技量・経験を持った講師の力量が必要です。
どの講師陣も数学に必要な「自分で考え正解を導く力」をサポートすることに重きをおいているので、数学が苦手な人も自分の実力を最大限に伸ばす環境が整っているといえるでしょう。
高い合格実績
また京都医塾は医学部受験に対して高い合格実績を誇っています。
2021年度の医学部医学科合格率はなんと一次合格が40名/53名の75%、二次合格がその内の32名が合格で合格率60%を誇ります。
このような高い合格率を出せるのは、個人個人のカウンセリングを週1回行い、個人課題を見つける科目別会議を月3回行うことで、生徒一人ひとりにあったカリキュラムを組んでいるからです。
京都留学してみませんか?
京都医塾では遠方の生徒に対しても、しっかりとしたサポートを行っており、実際に九州や関東からもたくさんの生徒が入塾しています。
食事が提供される学生マンションや女性専用マンションと提携を結んでおり、親御さんも安心して子供を通わせることのできる環境が整っています。
京都は伝統ある大学が多く集まる「学生の街」です。
京都という歴史が作り出した雰囲気の中で京都留学を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
数学は入試でもっとも差がつきやすい科目であり、医学部合格を果たす上で確実に乗り越えなければならない壁です。
しかし、恐れる必要はなく、正しい勉強をすれば誰でも合格レベルの数学力をつけることができます。
センター試験から共通テストと新しいテスト方式に変わりまだまだ出題傾向や形式の細かな変化は行われ受験生の皆さんは大変な面もあるかと思います。
大事なのは基礎を大切にし、合格の知らせを受け取るその日まで毎日努力を続けることです。
京都医塾では生徒一人に13人の講師がつき、指導方針を統一するため自身の学力を大幅に伸ばすことができます。
医学部を受験する人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。