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久留米大学 小論文と面接の二次試験対策 【2025年度】

医学部専門予備校京都医塾です。

以下では、久留米大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。

久留米大学医学部の小論文について

 制限字数:800字以内

 制限時間:60分

 形式 :テーマ型小論文

 医療に直結する課題について意見を書きます。過去には、在宅医療、再生医療、ワークライフバランス医療崩壊などのテーマが出題されました。こういった基礎的な医療知識が不可欠です。

※京都医塾では、このあたりの「基礎的な医療知識」について、『医療レジュメ』を使ってしっかり授業しているので、うちの塾生なら大丈夫ですね♪

過去には、以下のような問題が出されました。

2024年

「医療と介護・福祉の連携について」

2023年

「医師に必要な資質や適性とは何か」

2022年

「人工知能(AI)の医療への応用について」

2021年

「コロナ禍における医療崩壊を防ぐためにあなたが必要だと思うこと。」

 テーマ型小論文であるということは、課題文からヒントを拾うことができないため、自分の持つ知識の量が成功の鍵を握っているのは間違いありません。医学部小論文に必要な基礎的な医療知識を整理しておきましょう。たとえば、インフォームド・コンセント、地域医療、地域包括ケア、チーム医療、セカンドオピニオン、ドクター・ショッピング、終末期医療、緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング、ワクチン、再生医療、医師の偏在などなどです。

 また、制限字数が800字と多いため、テーマに関する知識がないと書ききれなくなってしまいます。また、文章構成を考えず、無計画に書き始めると制限字数に大きく届かない答案にもなりかねません。そして、何とかして字数を稼ごうとして、テーマにあまり関係のないことをつらつらと書き、中身の薄い小論文になるというのがよくある失敗例でしょう。

では、いくつか過去問を取り上げて見てみます。

2022年

「人工知能(AI)の医療への応用について」

→ありがちな受験生の間違いは

  • AIが医師の仕事を全て行ってくれる
  • AIさえいれば、医師は不要になる
  • 医師の仕事は、AIに全て奪われる

というようなものです。AIについて、非常に優秀なコンピュータとか、22世紀から来た青いネコ型ロボットのようなものといった漠然としたイメージしか持っていないと、上に挙げたような典型的な誤りをおかすことになってしまいます。

 医療とAIは切っても切れないものであり、その重要性は今後ますます高まることは間違いありません。しかし、決して「AI=万能」ではありません。

2020年

「我が国の再生医療について」

→これこそ、まさに正しい知識が求められる典型的な問題でしょう。多能性を持つES細胞・iPS細胞を用いた手法、分化能が限定された体性幹細胞を用いた手法、キムリアやゾルゲンスマのような再生医療等製品などと言った関連知識をどれだけ上手く整理できたかが鍵になるのではないでしょうか。ちなみにES細胞とiPS細胞の違いを説明できますか?

2018年

「医師のワークライフバランスについて」

→これもワークライフバランスとは何かがわかっていないと、手も足も出ないことになる問題です。医師の過重労働が問題視されていることは皆さんご存じかと思いますが、一方的に医師の労働環境改善を強く訴えることは望ましくありません。確かに、それは大切なことですが、一方的な主張は避けたいです。では、どう書くか。まさに大切なのは、バランス。医師不足や医療の質の維持の問題もふまえて、ワークライフバランスの問題を論じましょう。

久留米大学医学部の面接について

 面接時間:10分程度

 形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:3人)

過去の質問例

  • 医師志望理由
  • 久留米大学志望理由
  • 長所と短所

⇒長所を答える際は、説得力を持たせるために、その長所を得るに至った、発揮したエピソードがあると尚良いですね。また短所に関しては、どのように克服しようとしているかを準備しておきましょう。

  • 人と関わるうえで大切だと思うこと

⇒他人と円滑に関係を構築していくにはどんなことに気をつけるべきでしょうか。考えてみましょう

  • 入学後、勉強以外でやりたいこと

⇒あるべき大学生の姿を考えてください。

  • 医師に求められる資質は何か
  • 喫煙はするか

⇒これを間違えてはいけません。答えは決まっています。バイト先の先輩、患者さん、地元の友人に勧められるかもしれませんね。無下に断ったら、場の空気が壊れるかもしれません。そんなときであっても、言うべきことを言えますか。

おわりに

 大学によると、面接では、コミュニケーションがしっかりとれるか、面接官の目を見て受け答えができているかを重視しているとのこと。当たり前ですね。患者の目を見て話せない医師は、患者さんから信頼されにくいでしょうしね。なお、募集要項には「面接では、医師 としての適性、コミュニケーション能力、表現力、倫理観、使命感を評価します。」と明記されています。このあたりから考えると、面接で何を答えるべきかが見えてきますね。

 また、小論文では、ポイントとなる要点を的確に捉え、自分なりの言葉で回答できているかが大切とのことでした。