京都医塾英語科の吉田です。
私立医学部の英語、対策編の続きです。
②文法・語法問題や長文で出てくる語彙レベルが高い
これに対してまず言えることは「いきなり難しいものを用意するのではなく、標準的な問題集・単語帳をマスターしよう」ということです。私立医学部で非常に難易度の高い語彙を問う問題が出題されているのは事実ですが、その問題を多くの受験生が解けているのかというと、そんなことはないと思います。
特に英語では見たこともない表現など無限にありますので(私は中学1年から50歳になる現在まで英語を継続して勉強しているわけですが、いまだに知らない表現にしょっちゅう出会います)、どれほど勉強したところでキリはありません。なので、それよりもまずは「他の多くの受験生が確実正解する問題を間違わない」ことが重要になってきます。
普通に本屋さんで売っていたり学校で採用されているような文法・語法の問題集を一冊完璧に仕上げることができれば、「この問題は絶対問題集に載ってなかった。ということは他の受験生も解けない可能性が高い」と冷静に判断することもできます。
同じことは単語帳に関しても言えます。本屋さんに行くと「医学部用単語集」みたいなものがありますが、これはあくまで「応用編」です。いくら医学部といえども出てくる単語のほとんどは「普通の単語」です。そこに多少の専門用語が混じっている感じなので、とりあえずは一般的な単語集を覚えきることを目標にしてみて下さい。
③長文で医学系の内容が多い(でもそれ以外も結構出題されている)
おそらくここで大事なことは「医学系以外の内容も結構出ている」という部分です。医学部受験をするからといって、医学系の内容に特化するようなことはナンセンスです。
幅広いテーマの長文を読んでいくようにしましょう。ただ、物理選択者の中には生物系の知識がかなり欠けており、医学系の文が出たときに常識的な判断・推測ができない人もいます。他学部に比べると医学・生物系の内容が出ることは多いので、あまりにも生物知識がないと不利になる可能性がありますので、もし「生物の勉強なんてまともにしてこなかったな」ということであれば、多少は生物知識を持っておいた方がいいと思います。
とはいえ、なかなか生物選択でない人が生物の勉強するっていうのも難しいですよね。まあ、「はたらく細胞」くらいからはじめてみてはいかがでしょうか?
④英作文が出題されるのは少数派
英作はやっておいた方が受験の幅は広がる、ということを以前書きましたが、もし英作の勉強をするなら大事なことは「必ず添削してもらう」ということです。
英作学習の難しさは「自分の答えが模範解答と同じになっていることなどほぼない」ということです。で、結局自分が書いたものがOKなのかダメなのか分からず、自分では書けないような模範解答を丸暗記して終わるということが頻繁に起きます。
自由英作でも和文英訳でも大事なことは「自分の解答を添削してもらい、自分のやりがちな間違いに気づき、ミスを減らす」ことです。学校の先生でも、塾・予備校の先生でもいいので、とにかく添削をしてもらうことが重要です。
まとめ
今回は私立医学部の英語についてをご紹介しました。
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