京都医塾英語科の野口です。英語学習に役立つサイトの紹介(後編)になります。
物理科の佐藤先生にそういわれれば、Germanやgermなど、Germ-で始まる、すぐ思いつく語はどれも「ガー」ではなく「ジャー/dʒɜː(r)/」で発音されていますから、私もその場では「『ジャーマー』いけそうっすね」と返し、若干お茶を濁してしまいました
手元の電子辞書の横断検索(収録された辞書すべてに特定のキーワードで検索をかけること)では、
「ジャーマー」1件(新英和大辞典)
「ガーマー」1件(自然科学英和大辞典)
どちらの読み方もある結果に。次に、色々な国のネイティブスピーカーが英単語音声を吹き込みしてくれているウェブサイトで調べると、2例ヒットし、いずれも「ジャーマー」。ただし、これもごく限られた例のため決定打には欠けるのと、そもそも物理学者のGermerを指しているとは限りません。
そこで、先ほど挙げたYouGlishに思い至り検索をかけてみました。
YouGlish 検索ワード「Germer」
https://youglish.com/pronounce/Germer/english?
45例ヒット。1例目の、TEDtalks中のGermerは物理学とは関係ない人ながら読み方は「ガーマー」。動画下にある右三角ボタンをクリックするとさらに次の動画に進めます。それ以降の動画はどれも、大学と思しき大教室の黒板の前で、大勢の生徒たちに向かって、発言内容からおそらく物理学の講義だと思われる状況で、壇上の講師は皆一様に「ガーマー」と発音しています!
佐藤先生には検索結果をご報告し、「積年の疑問が解けました!」と喜んでいただけました。
YouGlishは、読み方のわからない英単語を、実際の発話される状況込みの発音である程度網羅的に調べることができるサイトとして非常に便利です。
検索条件として、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語でフィルタをかけることも可能です。
他に、自分が行う利用方法を思いつくままにあげれば、
- アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語の発音の違いの確認
- 複数語をつなげて発音する場合どのようなつなげ方をするのかの確認
- なかなか覚えられない難単語の、実際の使用場面を使った記憶の補強
- 問題集には掲載されているけれども実際には、あまり耳にしたことがない表現(「こんなん、ほんまに言ってる?」)の検証
など。特に3番目は受験生にもおすすめです。
実際の発話なので、10~20例ぐらいサクサク見ていけば、ターゲットになっている単語を連続で発音してくれるだけでなく、その語と共起しやすい語が判明したり、どのような文脈で使われそうな語かが感覚としてつかめたりします。また、スクリプトも自動で出てくるので、それを見ながら発音していくうちに効率よく記憶を補強できます。強制的に覚えさせられているのではなくて、自分からパソコンやスマフォを使ってものを調べるという行為も、記憶の定着に寄与します。気になる単語を実際に調べてみましょう。
まとめ
英語学習に役立つインターネット上のサイトをご紹介いたしました。
こんな使い方もできるよね、というものがあればぜひ教えてください。
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