京都医塾物理科の吉田です。
突然ですが、受験生の皆さんの中で物理を苦手にしている方は非常に多いのではないでしょうか。かくいう私も、人生で初めて受けた物理のテストで37点を取ってしまい、「物理苦手だなあ。」と思った記憶があります。そう、かつては私も物理ができない側の人間でした。しかし、あるきっかけから自分の勉強方法を見直し、いつの間にか大学は物理学科へと進学し、大学院まで物理を専攻していました。人生、何が起こるかわかりませんね(笑)
このシリーズでは、私吉田が京都医塾物理科講師陣にインタビューし、「学生時代の物理の勉強法と受験生に向けた勉強法のアドバイス」を記事にしていきます。1回目となる今回は私吉田の学生時代の物理の勉強法について書いていきたいと思います。
吉田の勉強遍歴
人生で初めて物理のテストを受けるまで
中学生時代までの私の苦手科目は数学と理科でした。ひたすら公式を暗記して使う練習をする。とりあえず計算して答えは出るけど、公式が何を意味しているのか全く気にしたことがないという、典型的な物理が(というか物理以外も)「できない」少年でした。
そんな男が高1で初めて物理のテストを受けました。範囲は落体の運動(自由落下、斜方投射などを勉強する力学の最初の単元)でした。
公式暗記少年は当然の様に散りました。37点という今まで取った事もない様な点数を取って世界に絶望しました。
とにかく問題が解けない高2
同じ様な状況は高2になっても続きます。基本的に物理の勉強方法は変わらず、テスト前に公式を丸暗記して、問題集でそれを使う練習をするだけ。少しでも問題集と違う設定の問題が出ると、何も手が出せませんでした。高2で習った電磁気・波動分野も、テストを重ねるごとに散々な点数を取りました。しかし、ギリギリ単位は取得し、留年を奇跡的に回避します。
高3で目覚める
そんな公式暗記少年に、転機が訪れます。クラスの友人Iくんと数学のテストについて話していた時です。
吉田「今回暗記する公式が多くて、テスト無理そうだわ。」
Iくん「公式の意味を考えたら、丸暗記する量はそんなに無くない?」
その時、吉田に電流が走りました。今までの人生で、公式の意味を考えたことなどありませんでした。
それからというもの私は、これまで習った公式にはどのような意味があるのか、なぜ成り立つのか、その導き方はどうなっているのかといった「仕組み」を理解することに努めました。不思議と、仕組みが理解できる様になると、その科目をもっと勉強したいという意欲が湧いてくるものです。たまたま私はその興味が「物理」へと向き、気がついたら物理学科へ進学していました。ありがとう、Iくん(後編に続く)。