京都医塾国語科の島田です。
さて、今回も前回に引き続き、面接でやりがちな危険な回答例をみていきましょう。
前回の記事を読んでいない方は下記から先に読んでください。
危険な回答例をご紹介
①危険な回答例
Q「入学後はどんなことをしたいですか」
A「はい。小学生のときからずっと柔道に打ち込んできたので、大学に入ってからも道場で汗を流して心身を鍛えていきたいです。先輩や同期と切磋琢磨しながら、自身の目標であった四段をとりたいと思っています。一緒に稽古する仲間は生涯の友になります。私は、大学で最高の仲間を作りたいと思っています。」
→何かに熱心に取り組む姿勢は、素晴らしいですね。そして、仲間を大事にする姿勢も医師には必要でしょう。こんな熱い人がいたら、素敵ですね。(暑苦しいかもしれませんが)
でも、この回答……危険かもしれませんよ。
少なくとも、これは何のために医学部に行くのかが全くわからない回答です。スポーツ推薦でも受けているつもりなのでしょうか。
面接対策をしないと、こういう空回りをすることにもなりかねません。
② 危険な回答例
Q「将来は、何科の医師になりたいですか」
A1「少子化の影響でも需要の下がらない内科に行きたいです。」
A2「少子化の影響で今後さらに医師不足が予想される小児科医になりたいです。」
→それぞれが正反対の内容ですが、ともに少子高齢化という現代日本の問題に注目し、それを理由にしたことを言ってくれましたね。
A1からは、医師として多くの患者さんを診たいという意気込みも感じなくはありません。
A2からは、医師不足という問題に切り込んだ積極的な姿勢が感じられなくもありません。
でも、これらの回答はちょっと危険だという指摘があります。
いくつかの根拠がありますが、少なくとも、希望する診療科を選ぶ根拠が不純である気がしますね。①の回答とは対照的に全く熱さを感じないのも考え物です。
まとめ
今回は、面接での危険な回答についてをご紹介しました。
これはいい回答だと思った内容が、意外に危険な内容だったなんていうことは、医学部の入試ではよくあることです。
だから、面接を終えて、「よし!手応えあり!もらった!」と思っても、不本意な結果に終わってしまうことも十分に考えられます。
きちんと面接に向けて準備をしないと、本当に危険ですよ……
まだ、2次試験まで時間はあります。1次試験に受かってからなどと悠長なことを言わずに、
「どこが危険なのか」
「どうすればよいのか」
ぜひ医学部入試の専門家に早めにご相談されることをお勧めします。
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