京都医塾国語科の島田です。
さて、今回も前回に引き続き、面接でやりがちな危険な回答例をみていきましょう。
最初の記事を読んでいない方は下記から先に読んでください。
危険な回答例をご紹介
① 危険な回答例
Q「医師以外なら、どんな職業につきたいですか」
A「はい、私は医師以上に患者さんに接することができる看護師になり、患者さんに寄り添った医療を提供していきたいです。」
→同じ医療従事者として、患者さんに寄り添っていきたい。好感の持てる回答だとおもいませんか。
しかし、これは少し危険かもしれません。
これは看護師の志望理由ではないでしょうか。少なくとも医師を目指す人間なら、もう少し言い方を考えた方がいいかもしれませんね。
② 危険な回答例
Q「理想の医師像を教えてください」
A「はい、私は……(中略)……患者さんたちから尊敬・感謝される医師になりたいです。」
→医師は人から尊敬される立派な職業の一つであることは間違いありませんね。また、仕事をしても誰からも感謝されない職業ほど悲しいものはありませんね。患者さんたちから、「ありがとう、先生。」なんて声を掛けられる日々……素敵ですね。
これは流石に問題ないでしょう。
う~ん。どうでしょうね。これも危険な回答になることがあるようです。
労働の目的というか、医師の使命が何かわかっていないと捉えられてしまうかもしれませんね。
③ 危険な回答例
Q「あなたの長所と短所を教えてください」
A「長所は集中力があることです。自分が好きなことなら何時間でもやり続けられます。たとえば、私はジグソーパズルが趣味なのですが、1000ピースのパズルなど休憩無しで何時間もやれます。こういう集中力は私が医師になったとき、様々なことに役立つと思います。一方の短所ですが、自分が嫌いなことになると、ほとんど集中どころか、興味も持てないことが挙げられます。」
→集中力、これは何をするにしても大事な能力ですね。私も好きなことには没頭してしまうタイプなので、よくわかります。そして、嫌いなことに興味は持てない。こんなのは当たり前ですよね。嫌いなのに興味があるということは、既に嫌いではないのですから。
この回答も問題ありませんね。
と、思われるかもしれませんが、この回答も危険だという意見があります。
嫌いなことには集中できないというのは当たり前かもしれませんが、それを聞いた面接官はどう思うでしょうか。
仮に他学部やはたまた就活の面接であったとしても、私が面接官ならば確実に不合格にする内容です。
まとめ
今回は、面接での危険な回答についてをご紹介しました。
これはいい回答だと思った内容が、意外に危険な内容だったなんていうことは、医学部の入試ではよくあることです。
だから、面接を終えて、「よし!手応えあり!もらった!」と思っても、不本意な結果に終わってしまうことも十分に考えられます。
きちんと面接に向けて準備をしないと、本当に危険ですよ……
まだ、2次試験まで時間はあります。1次試験に受かってからなどと悠長なことを言わずに、
「どこが危険なのか」
「どうすればよいのか」
ぜひ医学部入試の専門家に早めにご相談されることをお勧めします。
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