私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。特に最新年度は重要。
各大学の教科ごとの問題分析のフルバージョンはかなりのボリュームになるため、このブログではハイライトとして、各教科の最新年度の出題形式/内容/適性を抜粋してお伝えいたします。
今回は2021年度北里大学 医学部 【一般選抜】過去問分析をご紹介いたします。
英語の出題形式/内容と適性
制限時間70分 マーク形式のみ ①長文(750語程度) ②文法・語法 ③与えられた英文に続くのに適切なものを選ぶ ④長文の空所補充 ⑤長文(250語程度) ⑥会話問題 ⑦語句整序
長文と選択肢を合わせた語彙数は依然として多い。第1問の長文問題にどれだけ時間の余裕を持たせることができるかがカギとなる。
第3問と第5問の形式が若干変わっているので、今年のテストでも形式が安定しない可能性は考慮しておくべき。
数学の出題形式/内容と適性
制限時間80分。空所補充+記述。問われている内容は高難易度。計算量が多く、簡単にはこなせない。
化学の出題形式/内容と適性
理科2科目で100分。マーク式(複数選択あり)。大問5問。
標準レベルの問題が多いが、問題量がやや多い。無機の出題割合が比較的少なめ。2020年度は応用的な問題も出題されており、そうした問題が増える可能性もある。
生物の出題形式/内容と適性
理科2科目で100分。マーク式。
知識問題が多い。実験考察や計算問題も含まれている。1つの問題ごとに選択肢が多く、知識の正確性が必要。高校範囲を超えた細かい知識まで踏み込んで聞かれる。考察問題は少し複雑なので、初見の実験でも隅々まで読解・考察が出来るかどうかが問われる。
正確な知識と与えられた情報を利用して思考できる力が必要。処理速度も速い方が望ましい。
物理の出題形式/内容と適性
理科2科目で120分。 マーク式(択一式) 大問3題(小問集合1題)
難易度はほぼ基本~標準で、典型題も多い。しかし、時間の割に設問数が多いため、それなりに高い計算力が要求される。また、選択肢の数が非常に多いため、誘惑に負けて中途半端に選択肢を勘で選び始めてしまうと、まずうまくいかない。ミスなく淡々と処理、計算する能力が試される。なお、原子物理以外の4分野の全てから毎年満遍なく出題されているが、強いて言えば波動の比率がやや低い。
京都医塾の入試問題分析と相性評価
京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。
その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析(学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など)』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。
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