私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。特に最新年度は重要。
各大学の教科ごとの問題分析のフルバージョンはかなりのボリュームになるため、このブログではハイライトとして、各教科の最新年度の出題形式/内容/適性を抜粋してお伝えいたします。
今回は2021年度日本大学 医学部 【N方式/第1期】過去問分析をご紹介いたします。
英語の出題形式/内容と適性
制限時間60分 マーク形式のみ ①文法・語法 ②発音アクセント ③会話問題 ④長文の空所補充 ⑤長文(語句整序) ⑥長文(内容一致)
私立の医科単科大学の問題に比べれば平易だが、とはいえ、しっかり文法・語彙の力を身に着けておかないと点は取れない。決してあなどってはいけない。
★日本大学医学部 N方式 2次試験の 試験科目は 、2021年度入試 『小論文・面接・適性検査』から、2022年度入試 では『英語・数学・面接』に変更★
2次試験予想:おそらくマーク形式か? もし2021年度までのA方式と同じならマーク形式のみのはず。 またA方式と同じなら長文4題(600語~900語程度)で、非常に分量が多い問題になると思われる。とはいえ、今年からの形式なので記述・英作などの出題も含めて対策をしておくべきだろう。
数学の出題形式/内容と適性
制限時間60分 。マーク形式。基本的な問題が多く並ぶが、問題数が多く、計算も素早くこなす処理能力が問われる。
★日本大学医学部 N方式 2次試験の 試験科目は 、2021年度入試 『小論文・面接・適性検査』から、2022年度入試 では『英語・数学・面接』に変更★
2次試験 :数学は、記述式と発表されている。
化学の出題形式/内容と適性
理科2科目で120分(ただし、1科目ずつ60分で回収される )。マーク式(択一式)。大問7問。
出題範囲は理論が中心で、標準レベルの問題が多い。正答率は全体的に高くなることが予想されるため正確に解答する力が要求される。
生物の出題形式/内容と適性
理科2科目で120分 (ただし、1科目ずつ60分で回収される ) 。マーク式(択一式)。
教科書レベルの知識と、その知識の活用能力を問う実験考察問題が主。実験考察問題は受験生にとって初見の問題が多くなるだろうが、既知の知識と結び付けて理解する能力が問われている。出題分野が多岐に渡るので、全ての分野で万遍なく知識を蓄えておく必要がある。
正確な知識が必要。おそらく他学部と比べてもかなりの高得点が必要なので、ケアレスミスが多い生徒は要注意。
物理の出題形式/内容と適性
2科目120分(ただし、1科目ずつ60分で回収される)。大問5題(全5分野から1題ずつ出題)
難易度は基本的であり、煩雑な計算もほとんどない。そのため、入試偏差値を考えると、満点を目指したい。ただし、2020年度から大問数が4題から5題に増えており、手際よく計算を進めていく必要がある。
京都医塾の入試問題分析と相性評価
京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。
その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析(学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など)』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。
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