私立大学医学部は、学校ごと教科ごとに出題傾向が独特な大学も多く、過去の入試問題の傾向分析は必須です。特に最新年度は重要。
各大学の教科ごとの問題分析のフルバージョンはかなりのボリュームになるため、このブログではハイライトとして、各教科の最新年度の出題形式/内容/適性を抜粋してお伝えいたします。
今回は2021年度 東海大学 医学部 【一般選抜】過去問分析をご紹介いたします。
*1日目と2日目を総合的に分析しています。
英語の出題形式/内容と適性
制限時間70分。マーク+記述 ①長文(700語程度) ②文法・語法 ③会話問題 ④文整序 ⑤長文の空所補充 ⑥英文和訳 ⑦英作
それぞれの大問はそこまで難しくないことが多いが、思いのほか分量が多く相当な速度で処理しないと時間が間に合わない。最後の和訳・英作で得点するためにどれだけ時間を残しておけるかが勝負。
数学の出題形式/内容と適性
制限時間70分。空所補充。内容把握に時間のかかる問題や計算量が多い問題が中心。昔は易しい問題の高得点勝負だったが、近年は難化傾向。
化学の出題形式/内容と適性
理科1科目で70分。記述式+マーク式(択一式)。大問5~7問。
出題範囲は理論化学が中心となっている。ほとんどが標準的なレベルの問題だが、中には応用的な知識を要求される問題もある。問題数が多いので解答スピードが要求される。
生物の出題形式/内容と適性
理科1科目で70分。記述式。
名称を答える問題や選択問題,計算問題が混在している。基本的な典型問題も出題されるが、初見の考察問題も様々な分野で多数出題されている。論述量は短い(15~50字程度)。
良質な非典型問題を多く解き、見慣れない考察問題に取り組む力を養っておく必要がある。理科は1科目でよいので、特に生物を勧めるべき必要性はない。
物理の出題形式/内容と適性
理科1科目で70分。記述式+マーク式(択一式)。大問4題(記述式2題とマーク式2題)
難易度は標準~やや難であるが、典型的な問題もそれなりに多い。しかし、扱っている題材が典型的だとしても、誘導が親切でないことが多く、題意を読解できなければ大きく点数が崩れやすい。文字計算も煩雑であることが多いので、不慣れであれば解きにくさを感じる。そのため、しっかりと過去問演習を積んでおく必要がある。
京都医塾の入試問題分析と相性評価
京都医塾では、毎年すべての入試問題を全教科の講師陣が実際に解いて、その大学の問題傾向を分析し、年ごとの傾向変化もしっかり把握しています。
その上で、入試直前期、受験校を決定する一助とすべく、すべての生徒に対して、『生徒ひとりひとりの学力分析(学習の習熟度やクセ、分野ごとの得意不得意など)』と『各大学の入試問題傾向分析』とを照らし合わせて、相性評価を作成いたします。
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