京都医塾英語科です。
このページでは「帝京大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“帝京大学医学部”の受験を考えている方
・“帝京大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より)
形式: 一部記述あり
制限時間:60分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2019年度以降の3年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
①長文問題(空所補充、下線部の意味を問う、記述問題など総合的な長文問題)
②長文問題(それほど長くない文の空所補充)
③長文読解(内容一致中心)
④並べ替え
【制限時間に対する問題量】
そこまで「間に合わない」という感じにはならないはずです。
2021年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題(1日目)を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準~難)
「国民国家の形成と国による国民の健康管理」がテーマとなっており、ミシェル・フーコーが出てきたりと、おそらく「分かりにくい」と感じる受験生が多いのではないでしょうか。また、穴埋め問題で論理展開を理解して答える問題が複数出題されていますが、よく考えないと答えられない設問もありますし、「できた・解けた」という実感を得られない可能性があります。それもあって、配点が高いであろう和訳問題はほぼ満点と言える出来で乗り切りたいところです。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…7割
他教科を得点源にしたい受験生…5割
【第2問】(難易度:標準)
「日々食べているものが私たちの健康に影響する」という第1問とはうってかわって分かりやすい長文です。空所補充が5問出題されていますが、選択肢もそれほど難しいものではなく(一部馴染みのない単語も出題されますが)、英語が得意なら満点を目指すべき問題です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点~1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…2問ミスまで
【第3問】(難易度:標準)
「イタリア系アメリカ人にとってのコロンブス」がテーマの文です。多少なりともアメリカ社会の現状とかコロンブスに対する歴史的評価についての背景知識があるとないとでは理解に差が出る可能性のある文です。とはいえ、設問は全て内容一致ですので、読めば解けるはずなので、背景知識に欠ける人でも大丈夫なはず…です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミスまで
他教科を得点源にしたい受験生…2問ミスまで
【第4問】(難易度:標準)
日本語のヒントがある並べ替えが5問出題されています。選択肢は8つで、標準的な難易度です。英語が得意、という人なら1問ミスでおさめたいところです
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミスまで
他教科を得点源にしたい受験生…2問ミスまで
【総評】
第1問以外はそこまで難しいという問題ではないと思われます。時間的にも処理は可能な分量といえ、全体として取り組みやすい問題です。しかし、第1問で大きく点を落とす受験生もいるでしょうし、点が伸び悩む可能性は十分あるタイプの問題です。帝京大学医学部は長文問題で文系ネタを入れてくることがよくあるので、「すごく読みにくい文が出るかも」という心づもりはしておくべきでしょう。
まとめ
というわけで、今回は帝京大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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