医学部専門予備校京都医塾です。
以下では、東海大学医学部2次試験について、ご紹介したいと思います。
目次
東海大学医学部の小論文について
制限字数:500字
制限時間:45分
形式 : 課題文型小論文
非常に特徴的な小論文の問題を出される大学なので、少々とっつきにくく感じるかもしれません。2020年まで500字30分というなかなか厳しい時間設定でしたが、2021年度より500字45分に伸びたことは受験生にとっては朗報と言えましょう。
東海大学医学部の小論文は、タイプがころころと変わるので、タイプ別に過去問をいくつか見てみましょう。
A.イラスト・写真を見て答える。
2021年2/13
「禿げた頭部をもつ男性の頭像の写真と、それに関する多少の解説を読んで、何を感じ、何を想像し、何を考えたか」
2016年2/13
「『黄金の魚』の詩と絵からあなたが感じたことを自由に書きなさい。」
⇒詩の解釈がメインだと思われますが、一応このタイプとして扱います。
2015年2/11
「受精卵の分割の様子を示した写真を見て、あなたが思うことを自由に述べろ。」
※他にも、写真付きの問題があったが、その写真がなくても問題が成立するものだったため、ここでは割愛。
B.韻文(詩、川柳など)
2018年2/11
「わたしよ わたしよ(以下略)」八木重吉の詩を読んで、あなたの感じたことを自由に書きなさい。
⇒わかりやすい詩です。詩の主題である「未来への希望」を読み取った上で、医師を志望する者として何を書くかですね。
2018年2/10
「かばんには パソコンスマホ 紙おむつ」を読んで、あなたの現在の状況や将来の意気込みが伝わるような一句を詠み、その心境を説明してください。
⇒まさか、入試でまさか川柳を詠まされるとは思いませんでしたね。しかし、これが、短歌や俳句を詠めという問題ではない以上、文学性は二の次でいいということでしょう。現在の状況や将来の意気込みを17文字(前後……字余り、字足らず)で書いて、説明するだけだと思われます。
2016年2/13
「『黄金の魚』の詩と絵からあなたが感じたことを自由に書きなさい。」
⇒絵はインスピレーションのきっかけ程度でしょう。詩を解釈した上で何を書くかが大切です。禅の思想にも通じる詩の主題からどこまで考えられますか。
C.課題文型
東海大学医学部の課題文型小論文には、課題文が短く設問要求が明確であるため解答の方針が立てやすいという特徴があると思われます。
2020年2/11
「貧困問題そっちのけで、寄附により美徳をひけらかすのはどうなのか」という文章を読んで、自分の体験を交えたうえで感想を書け。
2019年2/10
「人生の成功には、才能と運のどちらが必要か。」
⇒どうとでも書ける問題ですが、医師適性を見るための問題だということを考えると解答の方針をおのずと限定されてきますね。
2017年2/11
「AIを活用するか、使用を躊躇するか。」
⇒医療とAIは切っても切れないものです。AIに関する課題文を読んで答えるのですが、このときAIに関する予備知識を持っていると、小論文で書くべき内容の大筋は決まります。AIはいくら優秀といっても、所詮は機械の延長に過ぎないということを理解しておきましょう。京都医塾の塾生ならば、日々の授業の中でAIと医療についても学習済みです。余裕を持って答案を作成できたことでしょう。
★2022年入試の国際医療福祉大の問題でも、AIと医療が出題されました。
2017年2/12
「『小澤征爾さんと、音楽について話をする』を読んで、自分の好きな曲について自由に述べなさい。ジャンルは問いません。」
東海大学医学部の面接について
時間:10分程度
形式 :個人面接(受験生:1人 面接官:2人)
過去の質問例
・大学志望理由
・医師志望理由
・併願校はどこか
⇒上記3つは、どの学校でも質問される典型的なものですから、事前にしっかりと準備しておけば安心ですね!
・最近の気になるニュースは何か。
⇒受験生だからニュースを見ている暇はありませんでした……そんな言い訳は通用しません。しかし、京都医塾の塾生ならば大丈夫ですね。毎週配布される『社説集』を読んでいますから。
・最近、読んだ本は何か。
⇒もちろん、受験参考書以外です。受験生なんだから読書なんてしている時間はないという反論も聞こえてきそうですが、そんなお忙しい方は当然スマホでネットサーフなんてしていませんよね。
・大学を卒業したら、地元で医師として働きますか。
⇒これは、きちんと面接練習をしていないと地雷を踏んでしまうので要注意です。京都医塾では、万全の面接対策をしているので、塾生ならどう答えるべきかおわかりですね。
東海大学医学部2次試験のポイント
・小論文では、問題の出題形式に騙されず、原則として「医師としてふさわしい見方」を意識しましょう。
・面接はオーソドックスな内容を問われることが多いようです。しっかり準備していきましょう。
医学部専門予備校京都医塾でも、「前期2次試験対策」(1回90分)を承っています。どうぞご利用ください。