京都医塾英語科です。受験生の皆さん、現在、試験本番に向けて頑張っていることと思います。
大学入試や受験制度は何も日本だけのものではありません。世界中に受験生がいて、それぞれ合格を目指して日々奮闘しているのです。中国や韓国などの大学入試風景はテレビなどで見たことがあるでしょう?
さて、今回ご紹介するのは、皆さんにあまり馴染みのないと思われる赤道直下の国、インドネシアの大学入試事情です。
インドネシアについて
皆さんはインドネシアと聞いて何を思い浮かべますか?もちろんインドのことではありません(通常、日本以外では、インドはIndia「インディア」と呼び、Indo「インド」と言えばインドネシアのことを指します)。観光地として有名な”神々の島”バリ島がある国と言えば分かるでしょうか?
それではまずインドネシアという国の紹介を簡単に行いましょう。下の地図を見てください。インドネシアの国土は東西に約5,100km(これはアメリカ合衆国東西の距離に匹敵します)、そして南北には約1,900km広がっており、大きくスマトラ、ジャワ、カリマンタン、スラウェシ、ニューギニアの5つの大きな島と、小スンダ、マルクの両諸島から構成されています。小さい島まで合わせると1万を優に超える島々を有する世界最大の多島国家であり、ジャワ島の西に位置するのが現在の首都ジャカルタです。
(画像引用先 https://www.jal.co.jp/tabi/info/toshi/asi/id/)
2022年2月現在、人口は世界第4位の約2億7000万人。また国民の9割近くがイスラム教徒という世界最大のムスリム人口を有する国ですが、一方で民族集団が約300、また各民族集団が話す言語が約400存在するという多民族国家でもあります。公用語はマレー語をルーツにするインドネシア語です。
インドネシアの学校制度
さてそのインドネシアですが、いわゆる6-3-3制と呼ばれる、日本と同じ初等中等教育制度を採用しています。すなわち、小学校(SD エスデー)6年間、中学校(SMP エスエムペ―)3年間、高等学校(SMA エスエムアー)の3年間です。
学期は日本と違って、7月から12月の前期と1月から6月の後期とに分かれます。そして、毎年4月になると高校3年生に対して「全国統一高校卒業試験」が行われ、この試験に合格しなければ、国立私立を問わず大学受験資格そのものが与えられません。そしてこの高校卒業試験に合格すると、いよいよ大学入試本番を迎えることとなるのです。
【続く】