「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」
「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」
…など受験に関するお悩みはありませんか?
そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、
”私と医学部受験について”の受験記を作成しました!
今回は、京都医塾で生物科の非常勤講師として活躍する、
青谷知聖さん(関西医科大学 医学部医学科 2年生)の受験記です。
青谷さんは、京都医塾の卒業生でもあります。京都医塾で医学部合格を果たした彼女の勉強法とは!?
目次
幼少期の夢が、高校生からは”医学部に入る”ことが目標に
______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。
「父が医師で身近に医師という職業が存在していたことから、私も医師になりたいというのが小さい頃からの夢でした。具体的に考え始めたのは高校に入ってからで、それまでは漠然と医学部に行きたいという思いでしたが、高校に入り、生物の授業を受けて、ヒトの身体は複雑で、何気ない行動1つでも様々なはたらきが関わっていることを知りヒトの身体に興味がわきました。それから、もっと深く学びたい、それだけではなく、その複雑な仕組みに異常が生じた場合、自分の手で治療してみたいという気持ちが大きくなりました。また、将来について考えた時、近年増加している発達障害を持つ子供たちや児童虐待にあった子供たちの話を聞いて、そのような子供たちに医師という立場から携わり、支えたいと思いました。」
学習計画を事前に立て、相談した
______一日のスケジュールを教えてください。
「受験期(浪人時代)は、朝6時に起き、身支度を整えて午前8時までには塾に行き、毎朝計算テストを解いて、前もってたてた計画通りに勉強していました。夜は22時10分まで塾にいて帰宅後は夜24時には就寝するという生活でした。」
______全て計画通りにというのは難しいと思うのですが、いかがでしたか。
「毎日同じように生活することはなかなか難しいので、できる範囲でやっていました。また、1週間に1度ある担任の先生とのカウンセリングで生活リズムや勉強スケジュールを確認し、1週間試してみてここは出来なかった、ここはもう少しできるなどを先生と相談して、修正を重ねながら生活していました。もちろん日によって寝坊したり、寝付けなかったり、集中できなかったりすることはありますが、その頻度は確実に減りましたし、その都度先生とどうしたら良いかなどを相談できるのも良かったです。さらに、計画を事前に立てているので机に向かってから次は何をしようかなと考える時間が無くなりました。」
______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。
「私は睡眠時間が短いとそのまま集中力の低下に繋がる体質だったので、睡眠時間を7時間程度は絶対に確保するようにしていました。また、「今日は集中力がないなあ」という日は、もう早く寝てしまって、次の日の朝その分早く起きることで、勉強時間を確保していました。そうすることで、より集中力を保ったまま、メリハリをつけた効率の良い学習をすることが出来たように思います。このように、勉強は量と質の両方が重要になってくるので、どちらか一方だけではなく、両方得るにはどうしたら良いかを常に考えるようにしていました。」
自分みたいになるな!!受験においての失敗談
______密度の濃い受験生活を送られていたと思います。なにか後輩に伝えたい失敗談はありますか?
「私は元々数学に苦手意識を持っていました。今から考えると、その理由としては、目的意識を持たずにむやみに問題を解いていたからだと思います。数学の問題には定石というか、パターンのようなものがあると思うのですが、それは問題を読んで、「この問題にはこういう特徴があるからこのパターンだな」というように判断して、解く方針を決めてから解くことが大切だと思います。私はそれが出来ておらず、なんとなく行き当たりばったりで解いていた結果、解いたことがある問題は解けても応用問題は解けないというように、苦手意識を持つ原因になっていたと思います。」
______オススメの勉強法をおしえてください。
「前述した通り、どの科目においても、目的意識を持って問題を解くことが非常に重要だと思います。まず、パターンや定石、知識については暗記をする必要があります。それを覚えた上で、そのパターンはどういう時に使うのか、そのパターンを用いる問題にはどのような共通点があるのか、というようなことを意識しながら問題を解くことが非常に大切だと思います。そうすることで、自分が解いたことがない応用問題にも、自分の知っていることを組み合わせることで、立ち向かっていけるようになると思いました。ただ暗記をしなくても良い、ということでは無いのでそこは注意が必要です。」
すぐに結果が見えなくても、頑張ってきた自分を信じること
______最後に、受験生へメッセージをお願いします!
「受験生の皆さん、受験勉強は本当に自分との戦いだと思います。自分が今までしてきた努力は、すぐには点数や偏差値などの結果に現れないかもしれません。でも具体的に数値として目に見えなくても、必ず自分の力になっていると思います。頑張ってきた自分を認めてあげないときっと心がしんどくなってしまうと思います。なので、頑張ってきた自分を認めてあげる、信じてあげることがなによりも大切だと思います。そうすることで再び、昨日より今日、今日より明日、前に進むことが出来る様になると思います。目標に向かって頑張って下さい!」
おわりに
集中力が切れたときの対策、参考になりますね。早く終わった分、次の日のスタートも早くする。青谷さんも伝えてくれたように「受験勉強は自分との戦い」です。みなさんの健闘を祈ります。
次回もお楽しみに!
※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。