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医学部合格には中学受験は有利なのか
医者を目指している小学生やその保護者の中には、医学部に合格するために、中高一貫の中学を受験した方が良いのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
ここからは、医学部合格のために中学受験が有利であるかどうかや、それを裏付ける理由などについて解説します。
中高一貫校は医学部に合格しやすい
結論から申し上げると、中高一貫校は医学部に合格しやすい傾向にあります。
2021年の医学部合格者数ランキングを見ると、上位のほとんどは中高一貫の私立高校や国立高校です。
中高一貫校は非常にレベルの高い生徒が集まる上に、高い水準の授業が展開されます。
また、中学に入学してきた段階で医学部を狙っている生徒も多いことが理由として挙げられるでしょう。
また、詳しくは後述しますが、中高一貫校では普通の公立高校以上に授業の進むスピ―ドが早かったり、取り扱う範囲が広かったりします。
そのため、医学部の受験に必要な高い学力が身に付きやすく、さらに受験勉強も学校の中で十分に行える環境が整っていると言えるでしょう。
高いレベルの生徒が集まっている点や、高いレベルの授業を受けられる点を考慮すると、医学部に合格するために、可能であれば中学受験が必要な中高一貫校に入学することがおすすめです。
医学部合格を真剣に考えるなら中学受験は検討する価値あり
上述したように、中学受験をして入学する中高一貫校では、独自カリキュラムによって高い水準で授業が展開されます。
そのため、医学部合格に必要な学力を着実に身に着けられる可能性が高いでしょう。
高い水準の授業を受けられる点から、中学受験が必要な学校に進学することは、医学部受験に好影響を与えるでしょう。
また、医学部合格を真剣に考えるのであれば、合否の結果に関わらず中学受験を行うことは非常に意義があります。
中学受験を経験することで、小学生のうちに学習する習慣を身に付けられます。
その結果、公立中学で勉強を進める上でも好成績を収めやすくなるでしょう。
小学生のうちから医学部を目指している場合は、積極的に中学受験を経験することをおすすめします。
医学部合格のために中高一貫校を受験するメリット
ここまでで解説したように、医学部合格を目指す小学生にとって、中高一貫校を受験することは非常に意義があることです。
ここからは、医学部に合格するという観点から、中高一貫校を受験し、入学するメリットについて解説します。
医学部合格のために中高一貫校を受験するメリットは下記の通りです。
・早い段階から学習習慣が身に付く
・先取り学習ができる
・学習塾に通うことでより偏差値が上がる
・高いレベルで切磋琢磨できる
それぞれ、順番に解説します。
早い段階から学習習慣が身に付く
先述した通り、中学受験を受けることによって早い段階から学習習慣が身に付きます。
なぜなら中学受験で合格するためには、基本事項を理解し、応用していくための高い学力が必要であるからです。
また、大学受験と大きく異なる点は、学校の勉強だけでは、受験に対応する力が身に付かない点です。
そのため中学受験では、自ら情報を収集し、中学受験に適した学習を自主的に行う必要があります。
このように中学受験で合格するためには、自分から前向きに受験勉強に取り組む必要があるため、受験勉強を経て学習習慣が身に着くのです。
先取り学習ができる
中高一貫校の最も大きなメリットは、通常の公立中学よりも早い進度で学習できることです。
中高一貫校では、中学と高校の間で連携を取れているため、中学3年生でありながら高校単元を学習するといった先取り学習が行われます。
これによって、中高の大学受験で必要とされる内容を早めに終了できます。
中高の全単元を早めに終了させることによって、残りの時間をすべて医学部受験のための時間にあてられます。
医学部受験で合格するためには、圧倒的な勉強量が必要になるため、中高一貫生は、他の中学生に比べてリードできるでしょう。
また、学校の授業内で、医学部受験の対策になるレベルの内容を行う中高一貫校も多いです。
そのため、無駄な時間を過ごすことなく、受験勉強ができ、医学部合格に繋げられます。
学習塾に通うことでより偏差値が上がる
中高一貫校に合格するためには、多くの小学生が塾に通います。
小学生の頃から塾に通うことで、基礎学力を盤石なものにするとともに、受験で必要とされる応用力を磨けます。
その結果、偏差値を大きく上げることに繋がるのです。
また、塾に通うことによって、高い目標を持つ他の生徒に囲まれて勉強できます。
この経験は公立小学校では経験できず、自分のレベル感を把握する上では非常に貴重な経験となるでしょう。
高いレベルで切磋琢磨できる
中高一貫校に入学すると、もちろん周りの生徒も学力は高いです。
普通の公立中学校では、様々な学力の生徒が集まる一方で、中高一貫校に入学することで自分と同レベルかそれ以上の学力を持つ生徒の中で勉強できます。
高いレベルで切磋琢磨しながら勉強できるため、現状に甘えることなく、日々の勉強に取り組めます。
常に、高いレベルをベースに勉強に取り組めるので、学力も向上しやすく、結果的に医学部受験の合格に繋がるのです。
医学部合格のために中高一貫校を受験するデメリット
医学部受験を踏まえた場合、中高一貫校を受験し入学するメリットは非常に多いことについて解説しました。
一方で、中高一貫校を受験し、入学することによるデメリットがあることも事実です。
また、医学部合格のために中高一貫校を受験するデメリットは下記の通りです。
・中だるみの危険性
・受験を簡単なものだと捉えてしまう恐れがある
それぞれ順番に解説します。
中だるみの危険性
中高一貫校では、中学の時点で医学部や難関国公立大学を目指す学生が非常に多いです。
また、教師陣もそのことを理解しているため、中学生の頃から受験を見据えた授業を行う学校が多く見られます。
つまり中高一貫校に入学することで、通常よりも中学生時代から大学受験を意識する機会が多いということです。
大学受験を早期に意識しすぎると、肝心の高2くらいの年に勉強の中だるみを起こしてしまう恐れがあります。
ここで言う中だるみとは、中高一貫校の生徒によく見られる「勉強疲れのことです。」
受験期を含めると、小5や小6の頃から、学力のことについて強く意識しすぎることによって、勉強が嫌いになってしまうのです。
早期から大学を見据えて勉強することで、このようなデメリットを被る恐れがあることを理解しておきましょう。
中だるみを起こさないためには、こまめにリフレッシュの時間を設けてあげることなどが大切です。
受験を簡単なものだと捉えてしまう恐れがある
中学受験の合格者の中には、地頭が良いため大した勉強をせずに合格してしまう子どもも少なくありません。
このような場合、受験を簡単なものであると捉えてしまう恐れがあります。
中高一貫校では、高校受験が無いため、中学受験の次の受験は大学受験になります。
大学受験でも中学受験が上手くいったように、「きっと上手くいくだろう」と甘い気持ちで臨んだ結果、志望校に合格できないケースはしばしば見られます。
勉強をそこまでしなくても成績が良かったり、要領が良かったりする子どもによく見られるため、中学受験に合格した後も注意が必要です。
中高一貫校進学後、医学部受験に成功するためには
ここまで、医学部合格を目指す上での中学受験のメリット・デメリットについて解説しました。
中学受験に合格し、中高一貫校に進学したのであれば、その環境を余すことなく医学部受験に使うことが大切です。
ここからは中学受験後の医学部受験で成功するための方法について解説しています。
中高一貫校に進学後に、医学部受験で成功するためのポイントは下記の通りです。
・親御様も医学部合格のための最大限の協力をする
・学習塾に通う
それぞれ順番に解説します。
親御様も医学部合格のための最大限の協力をする
親御様は、第一の目標として中学受験の合格を掲げているため、合格した後は誰もが安心するでしょう。
ただし、中高一貫校に進学した後も、親御様は医学部受験のためにも最大限の協力をすることが大切です。
例えば、お子様がより勉強しやすい環境を整えたり、医学部に合格するための情報収集をしたりすることが挙げられます。
お子様は、医学部合格という高い目標に向かう中、毎日が不安でいっぱいです。
だからこそ、親御様も最大限の協力を図り、学力を一緒に伸ばしてあげるようにしましょう。
学習塾に通う
京都の医学部専門予備校である京都医塾では、難関大学合格を目指した中高一貫校対象のコースをご用意しています。
中高一貫校対象コースでは、中学過程の勉強を2年で修了し、中学3年生からは、高校生で学習する内容を学び始めます。
医学部に合格するためには、無理のない範囲で、適切なカリキュラムにて学習を進めることが非常に大切です。
京都医塾は、医療関係者が推奨する医学部専門予備校でNo.1を獲得した等の実績をもとに、お子様の学力向上を最大限サポートします。
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まとめ
本記事では、医学部受験を視野に入れている小学生が、中学受験を行うことによるメリットやデメリットを中心に解説してきました。
中学受験に合格して、中高一貫校に入ることで、高いレベルの授業を受けられるため、医学部合格に近づくことは間違いありません。
ただし、勉強の中だるみなどの、中高一貫校に入ることによる弊害もあるため、デメリットも認識しておく必要があるでしょう。
中学受験を検討している方は、ぜひ本記事を参考に中学受験を受けるかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。