こんにちは、京都医塾英語科の佐々木です。
この記事では、前回に続き、英語の成績が良かった実際の生徒の学習法を紹介したいと思います。前回は英文法でしたが、今回は英文読解です。
徹底した音読が合格のカギに
数年前に、私が受け持った生徒の中に、次のような生徒がいました。英語が非常によくできて、難しい長文問題もかなり出来るのですが、文法的に説明できない(文法問題は解ける!)という生徒です。その生徒は、既に大学を卒業して3年間銀行マンとして働いた後、思い返して医学部への再入学を決断した生徒でした。
もちろん、大学受験の経験があるわけですから、ある程度は英語ができるのが当たり前です。しかし、医学部入試の英語は、皆さんご存知のとおり、非常に難しく、受験を離れて久しい人が容易に解けるものではありません。しかも、驚きは、高校入試においても、大学入試においても、英語については塾で余り勉強したことがないというのです。では、どのような学習をしてきたのでしょうか。
その生徒の実際の学習法は、徹底した音読・暗唱でした。具体的には、こうです。毎週、一定量(たとえば長文の一節)を決めて、入浴しながら音読し、完璧に覚えてしまう、というものです。その生徒は発音も非常に良く、おそらくは音声データのあるものを教材に選んでいたと思われます。ありきたりのように思えますが、完璧に暗唱してしまうところがポイントです。それを繰り返した結果、実際に出身地で最上位の高校に、そして大学も難関校に、見事に合格を果たしていたのです(もちろん、英語の実力だけではなかったでしょうが)。
まとめ
どうしても文法が苦手、特に文法事項を体系的に学習するのが難しいという声を本当によく聞きますが、そういう生徒さんにとっては、英語学習法の一案だと言えます。本来は両方とも必要なことなのですが、まずは音声面から英語に関わるというのもよいと思います。英語の独特な発音やリズムを楽しみながら行うと、長続きさせることができるでしょう。ぜひ試してみてください。