国立医学部を目指して勉強しているものの、合格する自信があまり湧いてこないという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、国立医学部の中でも比較的入りやすい、医学部の特徴などを解説していきます。
目次
入りやすい医学部とは
はじめに、入りやすい医学部の特徴を見ていきましょう。
こちらの項では、偏差値と倍率、地域枠を引き合いに出して、入りやすい医学部の特徴を解説していきます。
偏差値が低い
偏差値とは、50を基準値として、平均の値からどの程度の差があるのかを示した数字です。
そして、偏差値は高いほど難易度が高くなり、低いほど難易度は下がります。
そのため、偏差値が低い医学部ほど、合格のボーダーラインが下がるため、入りやすい医学部となります。
いまいち、学習に自信が持てないときは、偏差値に注目して国立医学部を選んでみるとよいでしょう。
倍率が低い
倍率が低い国立医学部も、入りやすい医学部の特徴です。
倍率は医学部の定員数と入学希望者の数で決まりますが、この値が低い医学部は受験生の数が少ないため入りやすい状態になります。
さらに、国立医学部では「足きり」と呼ばれる、二段階選抜が行われることがありますが、倍率が低い場合は、これが実行される可能性が低くなります。
足きりを避けることで、より国立医学部に入りやすくなりますので、倍率を基準にして国立医学部を選んでみるのもおすすめです。
地域枠が一定数ある
医学部の中には、地域枠を設けて学生を迎え入れているところがあります。
たとえば、弘前大学は青森にゆかりのある人を対象に「青森県枠」を設置していますし、名古屋大学などは広く一般から募集しています。
この地域枠は、卒業後、地域医療の拡充の一環として、指定された病院で勤務する義務が課されていますが、受験希望者が少数であることから比較的入りやすいと言えるでしょう。
国立医学部と私立医学部の受験の違い
次に、国立医学部と私立医学部の受験の違いについても解説していきます。
こちらの項でも、偏差値と倍率に注目して、国立医学部と私立医学部それぞれの受験の違いを説明していきます。
国立医学部の受験の特徴
まずは、国立医学部の受験の特徴についてです。
国立医学部は偏差値が高い傾向にありますが、その分、倍率が低いという特徴があります。
たとえば、偏差値を例に取ってみると、東京大学(理科三類)や京都大学などは偏差値72.5、東京医科歯科大学や大阪大学などは偏差値70と非常にハイレベルです。
さらに、これらの医学部より下位を見てみても、名古屋大学や東北大学、宮崎大学の偏差値67.5の国立医学部が続きます。
思わず怖気づいてしまいそうな偏差値が続きますが、上でも触れたとおり国立医学部の場合、倍率が低くなる傾向があるため入りやすいです。
2021年度の前期試験をもとに、倍率の具体例をあげると、大分大学が2.7倍、福井大学が3.4倍、東京医科歯科大学は3.5倍となっており、私立医学部と比べても低水準です。
後期試験の倍率を見てみても、10倍から20倍前後の範囲に収まっており、こちらに関しても私立医学部よりも非常に低い値となっています。
このように、国立医学部は、高い偏差値を要するというデメリットを持つものの、倍率が低いというメリットを持っているという特徴があるのです。
私立医学部の受験の特徴
入りやすい医学部を探す際の判断基準として有効な偏差値。
この偏差値は難易度を測るための一定の指標となりますから、こちらの数値を基準にして入りやすい大学を選ぶ人は多いはずです。
しかし、私立医学部と国立医学部の場合、偏差値を基準に比較することはできないので注意が必要です。
私立医学部は国立医学部よりも偏差値が低い傾向にありますが、私立大学の方が入りやすいかというとそうとも言えません。
入りやすい医学部について偏差値を基準に見定めるときは、私立大学と国立大学は分けて考えるようにしましょう。
そして、私立医学部の倍率ですが、こちらの値は国立医学部とは比較にならないほど、高い数字になることがあります。
人気の医学部では、50倍から100倍になることも珍しくありません。
たとえば、2019年における金沢医科大学の一般後期試験では、108倍という高い値を記録しています。
100人受験しても1人しか受からないため、入りやすいと言うのは難しいかも知れません。
私立医学部の併願も考えている人は、合格の可能性を引き上げるため、十分な準備をしておきましょう。
医学部、偏差値でみた入りやすい大学
国立医学部と私立医学部の受験の特徴を把握したところで、偏差値を基準にした入りやすい大学についても、押さえておきましょう。
こちらの項では、国立大学と私立大学の入りやすい医学部を、2021年度の前期試験のデータをもとに、10校ずつ紹介していきます。
国立大学医学部編
国立大学の入りやすい医学部はこちらです。
大学名 | 偏差値 | |
1 | 山形大学 | 57.5 |
2 | 鹿児島大学 | 62.5 |
3 | 大分大学 | 62.5 |
4 | 高知大学 | 62.5 |
5 | 福井大学 | 62.5 |
6 | 富山大学 | 62.5 |
7 | 三重大学 | 62.5 |
8 | 新潟大学 | 65.0 |
9 | 群馬大学 | 65.0 |
10 | 北海道大学 | 65.0 |
最も偏差値が低く入りやすい国立医学部は、山形大学の偏差値57.5でした。
その後には、鹿児島大学や高知大学などの偏差値62.5が続いています。
さらに、その後には、新潟大学や群馬大学などの偏差値65.0が追随しています。
私立大学医学部編
私立大学の入りやすい医学部はこちらです。
大学名 | 偏差値 | |
1 | 川崎医科大学 | 60.0 |
2 | 近畿大学 | 62.5 |
3 | 聖マリアンナ医科大学 | 62.5 |
4 | 北里大学 | 62.5 |
5 | 埼玉医科大学 | 62.5 |
6 | 獨協医科大学 | 62.5 |
7 | 岩手医科大学 | 62.5 |
8 | 帝京大学 | 65.0 |
9 | 東海大学 | 65.0 |
10 | 東京女子医科大学 | 65.0 |
偏差値を基準に入りやすい私立医学部を判断した場合、最も低難易度なのが川崎医科大学です。
その後には、近畿大学や聖マリアンナ医科大学の偏差値62.5、さらに、帝京大学や東海大学などの偏差値65.0の医学部が続きます。
とはいえ、国立医学部は簡単なものではない!
国立医学部は高度な学力を要するため、付け焼刃の勉強ではなかなか合格できません。
そこで、こちらの項では、国立医学部へ少しでも入りやすい学力になれるよう、学習のポイントについて解説していきます。
国立医学部は受験科目が多く勉強範囲が広い
国立医学部の一次試験では、共通テストの結果で合否が判定されます。
この共通テストは日本最大規模の試験で、国語や社会、数学、外国語、理科の5教科7科目が課されます。
非常に広い出題範囲であることから、長期間コツコツと効率的に勉強を進めていく必要があるでしょう。
なお、医学部によっては、数学の試験で「簿記・会計」や「情報関係基礎」などを選べますが、こちらについては高校、中学時代に一定の成績を修めた人のみを対象としていますので注意しましょう。
苦手科目を作れない
国立医学部の試験では、わずか1点の差が合否を分けることも珍しくありません。
そのため、苦手科目をそのままにしていると、思わぬケアレスミスが起きてしまい、涙を飲む結果を招いてしまいます。
特に、とりわけ重視して評価されやすい数学や理科、外国語の放置は命取りです。
共通テストで受かったとしても、個別学力試験で不合格となってしまう可能性がありますので、きちんと学習して苦手科目は克服しておきましょう。
面接や小論文もある
国立医学部の二次試験では、面接試験や小論文試験が課せられます。
面接試験では、受験生の倫理観やコミュニケーション能力などを推し量り、医師としての適性を見極めます。
面接中、不用意な発言をしてしまうと、テストで好成績をあげても不合格となる場合があるため注意してください。
また、小論文試験では出題文を読んで自分の考えをまとめることになります。
ただ、医療系の他にも一般的な社会問題がテーマとして課されることもあるため、新聞や書籍など色々なメディアから情報を収集しておかなければなりません。
面接も小論文も、一朝一夕の訓練でクリアできるほど甘い試験ではありませんので、志望校に合わせてしっかり対策をしておきましょう。
京都医塾では医学部受験生を徹底的にサポート!
国立医学部は必要偏差値がとても高く、入りやすいところを探すのも一苦労です。
よしんば、入りやすい医学部が見つかっても、自分の現在の学力を鑑みるに、さらなる学習を重ねないと受かりそうもないと、悲観的になっている人もいるはずです。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校として名高い「京都医塾」です。
京都医塾は、優秀な講師陣の徹底したサポートで、毎年たくさんの受験生を医学部へと送り届けている予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の講師陣の取り組みなどを紹介していきましょう。
生徒一人に担任と副担任がつく
生徒一人に2名の担任と副担任がつく支援体制は、京都医塾が持つ特徴の一つです。
この制度のもとでは、週に一度カウンセリングが行われ、学習の進み具合や受験にまつわる悩みを聞いて受験生のケアを行います。
さらに、頻繁に触れ合う機会を設けることで、受験生の起床時間や就寝時間、食事をきちんと摂っているかなど生活リズムについても把握するよう努めています。
このように、担任と副担任が協力し合いしっかり支えてくれますので、くじけることなく最後まで学習に励めるでしょう。
生徒一人に13人の講師陣がチームで指導!
京都医塾では、13人の講師陣がチームを組んで指導にあたっています。
全員が社員講師ですから、手腕については折り紙つき。
受験のことを知り尽くした講師が、わかりやすく、かつ効率的な授業をしています。
また、自習においては、受験科目を毎日全教科バランスよく勉強するよう指導していますので、範囲の広い国立医学部でも心配いりません。
さらに、偏差値40台で入塾した受験生を、医学部合格へ導いた実績もありますので、現在の学力に自信のない人でも安心して入塾してください。
年5回の三者面談
遠方で生活をしている子どもの心配をしない親はいません。
親であれば誰しもが、子どもを常に気にかけているものです。
そういった気持ちに寄り添うためにも、京都医塾では年5回の三者面談の場を設けています。
面談においては、受験生の学習進度や普段の生活状況などを話し合います。
子どもの状況を知ることで不安な気持ちが解消されるとあって、この面談は保護者の方からも評判です。
このように、京都医塾では様々なサポートで医学部受験を支援しています。
ぜひ一度、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
まとめ
入りやすい国立医学部を探してみたものの、実力が伴っていないと、しばしば不安に襲われてしまいます。
不安を吹き飛ばそうとしてがむしゃらに勉強してみても、国立医学部のボーダーラインは高く、十分な学力を備えるには大変な苦労がともないます。
そのため、受験生の中には信頼できる予備校で効率的、かつわかりやすい授業を受けたいと願っている人も多いはずです。
そういった受験生におすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の「京都医塾」です。
京都医塾では、優れた講師陣の学習指導ときめ細かいケアで、受験生を徹底的にサポートしていきます。
偏差値40台の受験生を医学部へ羽ばたかせた実績も備えていますので、現在、学力に自信のない人でも安心して入塾してください。
絶対に国立医学部に合格したいという人には、京都医塾がおすすめです。
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ぜひ一度、ご相談ください。