京都医塾英語科です。
このページでは「川崎医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“川崎医科大学”の受験を考えている方
・“川崎医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度(最新の問題より)
形式: マークシート
制限時間:80分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2017年度以降の5年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
①文法・語法問題
②並べ替え(ただし2021年度は出題されなかった)
③長文読解(2題)
【制限時間に対する問題量】
決して分量が多いわけではないですが、「けっこうギリギリだった」と感じる受験生も多いのではないでしょうか。
2021年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準) 予想配点36点
全18問のうち、標準的と言える問題が3分の2、残りが「ちょっと難しい」というレベルでしょうか。ですので、文法・語法の総合問題集をしっかり理解・暗記できていれば24点くらいは取れるはずです。
英語は苦手だ、という受験生でも何とか半分は得点できないと駄目でしょう。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…24点以上
他教科を得点源にしたい受験生…最低18点
【第2問】(難易度:標準) 予想配点19点
第1段落冒頭に出てくる”A culturally competent healthcare system”が何のことがよく分からない人が多いと思うので(筆者自身いきなり見たときには何のこっちゃ分かりませんでした)、「分からない、どうしよう」と焦ってしまいそうになる文ですが、読んでいくと第1段落の途中から内容が分かりやすくなってくるので、そこまで冷静さを保てるかが重要です。
また、設問そのものは選択肢が切りやすく、本文との対応箇所さえ見誤なければ得点できるはずです。
さすがに全問正解とはいかないかもしれませんが、英語が得意な人なら2問ミスくらいにおさめたいところです。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…16点
他教科を得点源にしたい受験生…12点
【第3問】(難易度:標準~難) 予想配点45点
テーマ的にはありがちな「異文化コミュニケーションの難しさ」なので、入試長文をしっかり勉強した受験生にとっては「こんなの見たことも聞いたこともない」という内容ではないはずです。ただ、ビジネスの世界を扱った話なので、そこに馴染めなかったという人はいるかもしれませんね。
また、設問が15問と多く、じっくり読めば切ることができる選択肢も多いのですが、そのためには選択肢までしっかり読み込むことが求められるので、集中力と処理力が必要になってきます。本文の語数(857ワード)がそこまで長いわけではないにも関わらず、選択肢を読み込むという作業に思いのほか時間が取られることもあるでしょう。その点で、この大問での得点率が大きく勝負を分けた可能性があります。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…30点
他教科を得点源にしたい受験生…21点
【総評】
上記の目標点を足すと、英語を得点源にしたい受験生で70点、英語が苦手な人で51点という結果になりました。1次合格の最低点が66%と公表されているので、51点だと数学と理科でかなり高得点を取らないと駄目ですね。
逆に英語で点を稼ぎたい受験生の中には「8割くらい取りたい」と思う人もいるかもしれませんが、この難易度で安定して8割取ることは結構難しいのではないかという感想です(英語がすごく得意な人は別ですが)。2020年度まで存在した並べ替えや空所補充問題が減って、その分しっかり読み込まないと駄目な問題が増えていますので、難易度は上がっています。
全体的には第1問と第2問でできるだけ安定して点を確保することが重要です。特に第1問は市販の問題集をやり込むことで点が取れる仕掛けになっているので、努力した分だけ点は上がるはずです。
長文に関しては、川崎医科大学は必ず医療系以外のテーマを出題していますので、異文化、環境、言語、心理といった大学入試頻出テーマについても慣れておくといいでしょう。
まとめ
というわけで、今回は川崎医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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