京都医塾英語科です。
「英語の勉強で一番大事なことは何ですか?」と聞かれれば、筆者は迷いなく「継続すること」と答えます。それは英語だけではなく他の科目についても言えることでしょうし、スポーツでも、楽器でも、あるいは仕事や自分の健康を守るうえでも重要なことかもしれません。
しかし、継続するって本当に難しいですよね。筆者自身、これまでの人生で「何かを継続し一定の結果を得た経験」はほとんどありません。色んなことを始めては途中でやらなくなり、結局中途半端で終わったことがほとんどです。
そこで、今回のブログ記事では「継続する方法」について考えてみたいと思います。
目次
継続することの難しさ
このブログを読んでいるあなたが生徒さんであるなら、周りの大人から「継続が大事」と言われたり「どうして毎日やると決めたことが続けられないの!」と叱られたりした経験は何度もあるのではないでしょうか。「継続できないわたしは駄目だな」と真面目な人ほど落ち込んだこともあると思います。
心配しなくていいです。大人だって継続できません。あなたの周りにいる先生やお父さんお母さんだって継続できていないことはたくさんあるはずなんです。「ダイエットで糖質制限してみよう」と思って1週間後には我慢できずにラーメンを食べてしまう人。「今年こそは禁煙だ」と思って4日後には我慢できずにタバコを吸ってしまう人。「健康診断で数字が悪かったからジムに通うぞ」と思って2ヶ月後には全く通わなくなり月会費だけ無駄に払っている人。おそらくこんな大人は周りにいくらでもいるはずです。継続できない言い訳なんていくらでも思いつくものなんです(「我慢する方がかえって身体に悪いよ」とか「いや、人生楽しまないと駄目だなって気づいたんだよ」とか)。
とにかく継続することは難しい。ですので、まずは考え方を変えましょう。「継続できない自分が駄目」なのではなく、「普通継続はできない。だから工夫がいる」と割り切って考えましょう。
継続するには強制がいる
では、継続するためにどんな工夫ができるでしょうか?
まず単純な話ですが、「継続」には「強制」が必要です。少なくとも筆者はそう思っています。周りの力を頼らず自分の意志だけで継続することが理想なのでしょうが、それほど強い意志力を持っている人はあまりいません。ですから、「やらなければならない状況」を強制的に作る必要があるのです。どんな工夫ができるかというと…
継続の工夫① 親を頼る
ご家庭の事情や考え方にもよるでしょうが、「生徒の周りにいる、強制力を持った最も身近な大人」はお父さんやお母さんになるように思います。もし、保護者様の協力が得られる状況なら頼ってみてはどうでしょうか。例えば、「毎日問題集を2ページ解く」という目標を立てたなら、リビングの壁に「進度表」を貼っておき、実行できたらハンコを押してもらったりシールを貼ったりするようにします。もちろんやっていなければ、「やってないじゃないか」と突っ込んでもらいます。それに対して「分かってるって、今やるところだったの、うるさいなあ」という感じで皆さんは返すかもしれませんが、それでも継続できればOKです。「高校生にもなって親に頼るなんて恥ずかしいし、かっこ悪いなあ」という気持ちになる人も多いと思いますが、このとき大事なのは「合格するためには継続することが必要、だから継続できるなら手段は問わない!」という割り切りです。恥ずかしかろうが、かっこ悪かろうが、継続することができたら(そして大学に受かったら)それでいいのです。
このやり方のメリット
・手っ取り早く始められる
このやり方のデメリット
・結局甘えが出て継続できない
・そもそも保護者様が「自分の勉強は自分でやりなさい」という考え方だと無理
・保護者様が忙しくとても頼める雰囲気じゃない
継続の工夫② 学校や塾の先生に管理してもらう
学校や塾・予備校の先生に「この問題集を1週間で10ページやるので、毎週月曜日にチェックして下さい」という感じでお願いしてみてはどうでしょうか。特に親しくしている先生がいる生徒さんには向いているやり方かもしれません。
このやり方のメリット
・親に頼むよりは緊張感がある
・相手も仕事なのでちゃんと見てくれる
このやり方のデメリット
・そもそも塾とか通ってない
・そんなに親しい先生はいない
・毎日見てもらうのは難しいので、そのうちどっちも忘れてしまって自然消滅してしまう
継続の工夫③ 気をそらすものをなくす
「強制」とは違う部分もありますが、「気が散る」ものを周りからなくしてしまうと、その分学習に集中できるかもしれません。今どきで言うと、とにかくスマホでしょう。「大学に受かるまではガラケーでいい」とスマホを解約した生徒さんを私は知っています(超少数派ですが…)。
このやり方のメリット
・「ちょっとスマホチェックしよう」という時間がなくなり、その分学習に集中できる
・「早く大学に受かってスマホを買うんだ」というモチベーションアップになる
このやり方のデメリット
・スマホがなかったら友人をなくすかもと不安になる
・スマホを触っていた分の時間が勉強に向くとは限らない
継続の工夫④ ご褒美作戦
「この問題集を最後までやり切ったら〇〇を買ってもらおう」という感じの「飴」で頑張る方法です。
このやり方のメリット
・ご褒美の内容によってはマジで頑張れる
このやり方のデメリット
・ご褒美に協力してくれるスポンサーがいない(保護者様が「自分のために勉強してるのになぜご褒美がいるんだ!お前は勉強というものをはき違えている!」という正論で攻めてくる)
・そのうち「勉強しんどい。もうご褒美なんていらない」という心理状態に陥る
継続の工夫⑤ どうしても気分が乗らないとき
生きていれば気分がいいときもあればどうしようもなく落ち込んでしまうときもあるものです。これには性別・年齢・環境は関係ありません。かくいう筆者も気持ちの上下が非常に大きく、精神状態が底のときは本当に何もやる気になりません。こんなときは、とてもじゃないけど「やるべきことを継続しよう」とはならないですよね。
こんなとき、私自身がやっている対処法は、
①何もしない(ただし、「継続できない私はやっぱり駄目人間だ」などとは思わない)
②参考書・問題集をとりあえず開いて、少しだけでも見る
のどちらかです。
①は、要するに「何も勉強しない」ということです。とてもそんな気力がわいてこないわけですから。1日何もせず、寝るのかぼーっとするのか、動画でも見るのか、やけ食いするのか、とにかくある種の気分転換をはかります。そのような日があまり長引き過ぎても駄目なのですが、しばらくして勉強を再開できればそれでよしとしましょう。
②は、「決めていた分量はできなかったけど、問題集を手に取って、ちょっとだけど中身を見た。勉強がゼロにはならなかった」という気持ちにするための方法です。こっちのほうが①より理想的だとは思います。個人的にはこの「ゼロにはならなかった」という感覚はとても重要です。でも、本当に落ち込んでいるときは、それすらできないですからねえ。
継続の工夫⑥ 京都医塾に来て下さい
「結局宣伝かよ」と思われるかもしれませんが、別に京都医塾じゃなくてもいいんです。「学習を継続できる仕組みと、それを一緒に頑張り続ける仲間がいる」環境なら何でもいいんです。特に、「周りの生徒もやってるから僕・わたしにもできるはず」という状況は重要です。人というのは不思議なもので、最初は「そんなことできるわけない」と思っていることでも、誰かが実際それをしているところを見ると、案外できてしまうことがあります。自分と同じ量の勉強を課されているライバルがそれをこなしているところを目の当たりにすれば、自分もやらざるを得なくなってきます。
逆に、周りにダラダラ勉強している生徒が多い環境だと、自分がよほどしっかりしていないと周りに流されることもあるでしょう。
ま、結局どのやり方もいい部分と駄目な部分がありますし、家庭環境・学校や塾・予備校の雰囲気によっても変わってきますので、どれがいいのかは難しいところです。そして最後にはやっぱり「自分の意志」が重要になってきますね。そして、自分の環境に適した継続の工夫を考えることも大事ですよ。