「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」
「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」
…など受験に関するお悩みはありませんか?
そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、
”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!
連載12回目の今回は、京都医塾で数学科の非常勤講師として活躍する、
豊川瑠音さん(京都大学医学部医学科4回生)の受験記です。
目次
医師は直接命を救い、医療を通して人々の暮らしをより良いものにすることができる職業
______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。
「小さい頃より病院にかかることも多く、漠然と医師という職業に憧れはありました。はっきりと医学部を目指し始めたのは、高校生になってからです。将来の進路を考えたときに、直接人と関わり、人の役にたてるような職業に就きたいと思いました。その中でも医師は直接命を救ったり、医療を通して人々の暮らしをより良いものにすることができる職業ではないかと考え、医学部を目指すことにしました。また、生命科学系の分野に興味があったので、医学部ではそのような方面の勉強ができたり、機会があれば研究を行ったりすることもできる、ということもきっかけの一つでした。」
集中する時としない時のメリハリをつけた生活をするよう意識
______一日のスケジュールを教えてください。
「平日の塾がある日は、学校が終わってすぐ塾に行き講義を受ける、という生活であまり自習時間は取れていませんでした。移動時間が長めだったので、その時間に単語帳や日本史などの暗記科目をすることを心がけていました。塾がない平日はたいてい家に帰って机に向かうようにしていましたが、なかなか集中力が持たないことが多かったです。そのため、時間を区切ってスピードを意識した演習をするなどの工夫をしました。土日はまとまった時間が取れることが多かったので、英語や数学などのじっくり取り組む科目を中心に勉強をしていました。」
______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。
「私の場合、あまりやる気がないときに無理矢理勉強を進めようとしても効率が悪いのではないかと感じたので、集中する時としない時のメリハリをつけた生活をするよう意識していました。受験生として勉強時間が取れていないのではないかと焦ることもありましたが、その分、集中するときは集中して、勉強時間の質を上げるよう心がけました。同様に、あまり勉強のことばかりに意識を向けるとストレスを溜めてしまう原因になるのではないかと思い、適度にオフの日を設け気分転換をすることでモチベーションを保つようにしていました。」
自分みたいになるな!!受験においての失敗談
「苦手な科目から目を逸らしていた時期があることです。中学生の頃から英語があまり得意でなく、好きでもなかったので高校2年生ごろまで適当にやり過ごしていました。そうすると単語などの基礎が出来ていなかったために点数に伸び悩むようになり、理数科目に力を入れたい時期を英語の勉強に費やすことになってしまいました。そのこともあり、理科の勉強が遅れてしまい、高3の夏から秋にかけて周囲との差にかなり焦った記憶があります。英語の勉強に本腰を入れて取り組むと成績も安定するようになり、苦手な気持ちも小さくなっていった気がするので、もっと早い時期から苦手な科目にも向き合っておけばよかったと痛感しました。」
______オススメの勉強法をおしえてください。
「どの科目にも共通することとして、いろいろな問題に手を出すのではなく、きちんと理解して解けるようになるまで何度も同じ問題を練習することです。数学や理科についてはいろいろな問題集に手を出していた時期もありましたが、一つの問題集の2周目、3周目をやったときの方が力がついたように感じます。1周目で解けていた問題も2周目では解けない、といったこともあったので、できる限りどの問題も2回は解くようにしていました。これを繰り返すうちに自分が苦手な分野ややりがちなケアレスミスのパターンがわかってきたので、直前期はそこを特に意識して演習するようにしました。」
明確な目標に向かって努力できる環境にあった受験期間はとても貴重で、良い経験
______最後に、受験生へメッセージをお願いします!
「受験生の頃は早く受験が終わって欲しいとよく思いましたが、今振り返ると明確な目標に向かって努力できる環境にあった日々はとても貴重で、良い経験になったと思います。また、自分で頑張っているつもりでもすぐに結果に現れないようなことがあるかもしれません。ですが、長い目で見るとその頑張りは確実に自分を成長させてくれているし、いつか花開くことと思います。自分を信じて、最後まで夢を諦めなければきっと結果はついてくるはずです。1日1日を大切にし、悔いのない受験生生活だったと思えるよう頑張ってください!応援しています!」
おわりに
苦手な科目から目を逸らしていたために、受験学年で他の科目の勉強にもしわ寄せがきてしまったと失敗談を語ってくれた豊川さんでした。頭ではわかっていても腰が重いですよね…ただ、この記事を読んだあなたは先輩の失敗談から学んで、まずはいつもより少しだけ苦手科目の勉強時間を増やすところから始めてみましょう!いろいろな問題に手を出すのではなく、きちんと理解して解けるようになるまで何度も同じ問題を練習するという勉強方法がオススメだそうです。
志望校に合格して、良い経験だったと言えるように、みなさんの健闘をお祈りしています。
次回もお楽しみに!
※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。