「みんなどうやって受験勉強しているんだろう」
「医学部に合格する人って、やっぱり特別なスケジュールで動いているのかな?」
…など受験に関するお悩みはありませんか?
そこで、受験生のリアルをお伝えするため、現役医学部生に自分の受験生活を振り返ってもらい、
”私と医学部受験について”の受験記を連載していきます!
連載16回目の今回は、京都医塾で化学科の非常勤講師として活躍する、
藤井七衣さん(京都大学医学部医学科1回生)の受験記です。
目次
外科医になって世の中に貢献したい、医療の発展に貢献したい
______なぜ「医学部」を目指したのでしょうか。
「私は将来、外科医を志望しています。小学生の時、医療系の漫画に描かれていた外科医の姿に憧れたことや、弟が心臓の手術を受けたことで医師という職業を漠然と意識するようになりました。そして外科分野において現在の医療では完治できない病が多くあることを知り、自分の手で直接的に関わって治療し、患者を死や苦しみから救うことで世の中に貢献したいと思い、医療の発展に貢献したいと強く思いました。
そしてただ病を治療するだけでなく患者に寄り添い、真の健康を提供できるような広い視野を持ち、多種多様な人の心を理解できる医者になりたいと思っています。
上記の内容を理由に医師を目指すべく、医学部を志望しました。」
前日の準備で朝の時間を短縮!移動時間も無駄にしない!
______一日のスケジュールを教えてください。
「まず、7時前に起床し、学校に行く準備をします。基本的には前日の夜に荷物等は準備しておくことで朝の準備時間の短縮に務めていました。7時20分頃には家を出て、電車に乗って学校に向かうのですが、通学時間が長かったので電車の中では暗記科目などを行っていました。学校では授業を聞いたり、自分で必要だと思うものを自学自習していました。また友達同士で休み時間におしゃべりなどをしてリラックスする時間も大切にしていましたね。放課後には、学校に残って勉強したり、塾に行って勉強したりしていました。毎日夜遅くまで勉強していると疲れが溜まるので、どうしても気が向かない日があれば家に帰って休息を取りつつ勉強をしていました。家に帰ってからは自由に過ごしていました。」
______ハードな毎日を過ごすため、気を付けていた生活習慣はありますか。
「基本的には平日及び土曜日は学校があったため、起床時間が前後することはありませんでした。
通学時間や通塾時間は電車だったので睡眠時間が足りないと感じたら寝るようにしていました。
夜の家で過ごす時間は睡眠時間を確保することと、適度に動画を見たり遊んだりなど好きなことをして過ごすようにしていました。あとは、カフェインに頼りすぎないことも健康のために気をつけていました。実家暮らしであったことや、外出の際にも親がお弁当を作っていてくれたおかげで、食事も3食きちんと摂ることができていたように思います。」
自分みたいになるな!!受験においての失敗談
「第1志望の大学に合格したため、大きな失敗だと考えられるものは特にありません。強いて言うならばもっと早く英語を完成させていればよかったと思います。京大の二次入試では英語の割合が大きかったので、英語の点数が安定するまでは模試の点数も不安定であったように感じます。安易に難易度の高い問題や過去問に手を出そうとせずに、まずは基礎を徹底して鍛えた後に、過去問に取り組んで価値のある実力をつけた後に過去問に取り組むのが大切だと感じました。特に英数は高二終わりまでにある程度完成させておくと高三の勉強もスムーズに進むと思います。」
______オススメの勉強法をおしえてください。
「まず、過去問についてです。過去問については基本的に年度ごとに解くことをオススメします。
理由としては、特に数学において単元ごとにまとめられている問題を解いてしまうと、先にその単元の内容を使って回答するという先入観を持って問題を解くことになってしまうからです。もちろん本番では単元ごとの分類など無いですし、それに頼って解く癖がついてしまっては良くないと思います。そのため過去問集を買ったりする時は年度ごとのものを購入したり、そのようなものを探すことをオススメします。あとは時間をきちんと計って解くことも大事だと感じました。」
合格最低点を越えるために苦手を作らない勉強法を意識しよう!
______最後に、受験生へメッセージをお願いします!
「大学入試の中でも、医学部入試は特に定員の少なさや問題の難易度、合格最低点の高さなど狭き門であることと思います。合格に必要なのは、当たり前ですが、合格最低点を超えることです。そのためには点数の波がなく安定した点数を取り続けることが大切です。それに必要なのは苦手な科目や苦手な分野を作らないことです。どんな単元の問題やどんな難易度の問題が出てもそれに左右されずにつねに安定して解けるように得意を伸ばすことも大事ですが、それ以上に苦手を作らない勉強法を意識して勉強することが大事だと思います。」
おわりに
第1志望の大学に合格して、受験での大きな失敗は特にないと語る藤井さんの受験記でした。
すごいですね!そういう受験生は、なかなか少ないのではないでしょうか。
ただ、そんな藤井さんも明確な目標に向かって、目の前のやるべきことをしっかりやった結果として、合格を掴んだのだと思います。前日の夜に準備をして朝の支度を短縮する、移動時間も無駄にせず暗記科目の勉強時間に充てるなど、これを読んでいるみなさんも毎日の小さなことから工夫してみましょう。みなさんの健闘をお祈りしています。
次回もお楽しみに!
※個人の感想・意見を記載しております。参考になれば幸いです。