地域特性を生かした医学・医療の拡充を目指して設置された、琉球大学医学部。
同医学部は、国内でも屈指の国際色豊かな医学部です。
そんな琉球大学医学部には、国際交流や地域医療への貢献を目指して、多くの若者が受験に挑みます。
そこで今回の記事では、琉球大学医学部の志望者に向けて、同医学部の基本情報や特徴などについて紹介していきましょう。
琉球大学医学部の基本情報
最初に、琉球大学医学部の基本情報について押さえておきましょう。
ここでは、琉球大学医学部のキャンパスの場所と医学部の定員数、加えて入試情報についてまとめました。
キャンパスの場所
琉球大学医学部のキャンパスは、沖縄県中頭郡西原町の上原キャンパスに位置しています。
こちらのキャンパスにモノレール(ゆいレール)で向かう場合は、那覇空港駅から、てだこ浦西駅まで向かい、297番キャンパスバスに乗車してください。
バスで向かう場合は、97番那覇バスターミナルで乗車し、「琉大北口駐車場」で降車しましょう。
定員数
2023年度における琉球大学医学部の定員数は、文部科学省への増員申請が通過したため、前年度よりも12人増の112名となりました。
内訳は、一般選抜(前期日程)が70名、同後期日程が25名、そして学校選抜型推薦Ⅱが17名です。
入試情報
続いて、入試情報についても把握していきましょう。
こちらの項では、2023年度における琉球大学医学部の一般選抜入試と学校推薦型選抜Ⅱの概要について説明していきます。
一般選抜
琉球大学医学部では、前期日程と後期日程の2回、一般選抜の試験を実施しています。
一次試験は、どちらの日程も共通テストの成績で合否判定がなされ、二次試験では学力試験や面接試験、小論文などで合否判定がくだされます。
そして、試験日時に関しては、前期日程は2023年2月25日と同年26日に、そして後期日程については、同年3月12日に行われる見通しです。
なお、これらの試験の科目や配点については、記事の後半で詳しく説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ちなみに、2023年度における一般選抜入試の学生募集要項は、2022年12月中旬に発表予定です。
琉球大学医学部を志望している人は、上記定員数と合わせてこちらも必ず目を通しておきましょう。
学校推薦型選抜Ⅱ
琉球大学医学部には、学校推薦型選抜Ⅱという選抜枠も設けられています。
上でも述べたとおり、本年度では増員申請が認められたことから、昨年度よりも定員数が増加しました。
こちらの選抜枠は、地域枠としての位置づけとなっており、沖縄県の居住者や沖縄県の離島北部に居住している人が、もしくは沖縄県において将来の医療を担いたいと希望している人などが出願の対象者となっています。
注意点としてあげられるのが、この地域枠を利用して入学した人は、医学部卒業後は県内の医療機関で勤務する義務を負ってしまうということです。
ご自身のキャリアデザインに少なからず影響を与えることになりますので、出願の際はご家族などとをよく検討してから応募してください。
なお、2023年度の選抜については、2022年12月7日に実施される予定です。
琉球大学医学部の入試難易度
続いて、琉球大学医学部の入試難易度についても見ていきましょう。
こちらの項では、琉球大学医学部の偏差値と入試倍率を例に出しながら、同医学部の難易度を解説していきます。
偏差値
琉球大学医学部の偏差値は62.5で、国公立大学の医学部の中では比較的、低い部類に属しています。
同一の偏差値の医学部としては、鹿児島大学や大分大学、和歌山県立医科大学、旭川医科大学などがあげられます。
ワンランク上の大学を目指すのであれば、北海道大学や長崎大学などが候補となるでしょう。
倍率
次に、倍率についても解説していきます。
ここでは、2020年度から2022年度までのデータをもとにして、入試倍率を表にまとめました。
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.8 | 70 | 264 | 227 | 70 |
後期 | 11.9 | 25 | 321 | 127 | 27 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.2 | 70 | 314 | 278 | 74 |
後期 | 14.8 | 25 | 413 | 91 | 28 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.7 | 70 | 340 | 305 | 72 |
後期 | 14.1 | 25 | 352 | 122 | 25 |
琉球大学医学部の前期日程の入試倍率は、4倍前後から5倍弱強で推移しており、同じ偏差値の医学部と比較しても同程度か、やや高い水準に位置しています。
後期日程の倍率は他の医学部と同様、一気に跳ね上がるものの、こちらに関して言えば同一の偏差地帯の中では、平均よりもやや低い水準に分けられます。
琉球大学医学部の特徴
次に、琉球大学医学部の特徴についても押さえていきましょう。
ここでは、琉球大学医学部の持つ特徴について、3つピックアップして紹介していきます。
プライマリケアを中心とした実習カリキュラム
みなさんは、プライマリケアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
プライマリケアとは、「患者の身近に存在して、かつ色々な悩みの解決ができる医療」という趣旨で定義づけられている言葉です。
わかりやすく言うと、夜中の急な発熱や刃物で手をザックリと切ってしまったとき、ぎっくり腰で歩行が困難になったときなど、日常を通じて誰にでも起こり得る病気やケガに対して対処する医療を指します。
こういった医療を実践していくためには、当然ながら病院内や保険所など色々な機関と連携して強固なネットワークを構築していかなければなりません。
琉球大学医学部では、このプライマリケアを深く学ぶために6年次から専用のカリキュラムを用意して学生に教育を施しています。
患者に寄り添う姿勢や医療に携わる各機関とのコミュニケーション能力を学びたい人には、うってつけのカリキュラムです。
臨床実習では海外の研究室での学習も可能
医師を目指している学生の中には、将来的に海外での活躍を希望している人も少なくありません。
琉球大学医学部では、そういった学生の声に応えるために、希望者には海外での学習の機会を与えています。
臨床実習やクリニカルクラークシップを通じて、大きな成長を遂げられるとあって、学生からも人気の制度です。
ちなみに、提携している大学は、アメリカのハワイ大学やタイのタマサート大学、台湾の台北医学大学などがあげられます。
立地を生かした国際貢献活動
立地を生かした国際貢献活動を行っていることも、琉球大学医学部の特徴の一つです。
沖縄に立地している琉球大学の医学部は、中国や東南アジアと接する地点に所在しています。
この地の利を生かして、同医学部では国際共同研究や研究者の派遣事業、部局間交流など様々な国際貢献を実施しています。
こちらの取り組みは国際的にも非常に評価が高く、2022年現在では、実に11大学と相互活動をするにいたりました。
そして、この活動は、今後もより活発化するものと見られています。
琉球大学医学部の入試情報
さて、琉球大学医学部の基本情報や特徴に触れたところで、入試情報についても深掘りして確認しておきましょう。
ここでは、琉球大学医学部の入試科目と配点、合格のボーダー得点率などについて解説していきます。
入試科目と配点
まずは、入試科目と配点の説明から入りましょう。
共通テスト
琉球大学医学部の一次試験は、共通テストの得点で合否の判定がくだされます。
こちらの試験の科目と配点は、下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地・公 | 合計 |
200 | 200 | 200 | 200 | 100 | 900 |
医学部の中には、外国語の試験としてドイツ語や中国語などを認めているところもありますが、琉球大学医学部では英語しか認めていませんので注意してください。
二次試験
二次試験は学力検査と面接、小論文で選考が行われます。
学力検査の科目と配点は、下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 合計 |
200 | 200 | 200 | 200 | 800 |
面接試験は、10分程度の個人面接形式で行われます。
面接官の人数は3名で、終始なごやかなムードで進むのが特徴です。
よく聞かれる質問としては、
✓大学の志望理由
✓医師としての理想像について
✓将来的に沖縄で勤務する意思の有無
✓長所と短所について
✓どんな研究をしてみたいか
✓高校時代、意欲的に取り組んだことについて
などがあげられます。
なお、まれに医療関係の質問をされることもありますので、普段から医療ニュースや医療関係の本から情報を得るクセをつけておきましょう。
合格のボーダーラインは?
琉球大学医学部の2020年度におけるボーダー得点率は、前期日程が84%、後期日程が86%となっています。
また、2021年度の試験においては前期日程が81%、後期日程が85%で、前年度と同じく高い得点率が必要とされました。
そして、2022年度の試験においては、前期日程が75%、後期日程が79%という結果でした。
2022年度では、ボーダー得点率が80%台を割り込みましたが、受験は学力試験だけで決まるわけではありません。
面接を通じた人物評価や、小論文を用いた読解力や表現力など総合的な力が試されます。
上記、得点率は、あくまで参考程度におさえておき、日ごろの学習にきちんと取り組んで、トータルで力を向上させていきましょう。
琉球大学医学部を目指すなら京都医塾
地域性を生かした国際交流や国際貢献、さらに地域医療の拡充など様々な取り組みを行っている琉球大学医学部。
こういった、他の医学部とは一線を画す取り組みに魅力を感じている受験生は少なくないはずです。
しかし、医学部と言えば、高い得点率が要求される難関中の難関の学部です。
そのため、個人学習から予備校などの専門施設での学習に切り替えたいと考えている人も多いことでしょう。
しかし、ネットなどで検索してもたくさんの予備校が表示されるため、どこを選んだらよいかわからなくなるケースは少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、優れた授業制度や心身を支えるサポート体制など様々な面から受験生を支援し、毎年高い合格実績を打ち立てている予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力に迫っていきましょう。
一人のためだけの完全1対1学習
京都医塾には、受験生一人ひとりに個人ブースが与えられ、学習を支援しています。
完全1対1学習は、そのブースの中で行われるマンツーマン授業です。
この個人授業のメリットは、なんといっても受験生の苦手科目を克服しつつ、得意科目の理解度をより一層深められるという点にあります。
また、授業はブラッシュアップシートという紙に講師が板書していくため、受験生はノートを取る必要がなく、講師の言葉だけに耳を傾けることができます。
ノートに授業内容を書き込むという手間を排除することで、通常の授業よりも濃密な学習を実現させるのが狙いです。
そして、授業終了後、このブラッシュアップシートは受験生に手渡され、復習の際の助けとして利用されます。
受験生の心身を徹底的にサポート
入試を控えた受験生は、周りの人たちが思っているよりもナーバスになっているものです。
表情には出さずとも、入試にまつわる心配ごとをたくさん抱えている受験生は少なくありません。
京都医塾では、そういった受験生の悩みに寄り添うべく、多数の心理カウンセラーを配置していつでも相談ができる体制を整えています。
加えて、女性の受験生に対しては通常の担任のほかにも、さらに2名の女性のスタッフが担任となり、定期的に心のケアをしています。
女性同士でしかできないデリケートな悩みにも、きちんと寄り添える環境作りをしていますので、安心して入塾してください。
スケジューリングの管理も万全
医学部に限ったことではありませんが、受験をするにあたって大切なのがスケジューリングです。
スケジューリングを疎かにしていては、学力の伸長がバラバラになってしまい、合格が遠のいてしまうでしょう。
京都医塾では、そのような事態を回避すべく、講師たちがスケジュールの管理を一手に引き受け、学習をバランスよく進められるよう支援しています。
京都医塾の講師に任せていただければ、スケジュールの管理に関しても一切、心配いりません。
まとめ
琉球大学の医学部は、国内でも屈指の国際性豊かな学部です。
そんな同医学部は、国際交流や国際貢献への取り組みが活発であることから、海外とのつながりを求めている受験生からは大変な人気です。
しかし、医学部は難問を解き、そして高い得点率を叩き出さなければ合格の門が開かない難関学部。
そのため、受験生の方の中には、個人学習から予備校などでの高度な学習に切り替え、合格をより手元に近づけたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の京都医塾です。
京都医塾は、受験生一人ひとりのための個人授業や専用の学習ブース、メンタルケアを担当する心理カウンセラーなどを配置して、受験生を徹底サポートしている予備校です。
スケジューリングに関しても、受験のエキスパートたる講師陣が担当しますので、バランスを取りながらきちんと学力を伸ばしていくことができます。
琉球大学医学部に本気で合格したい人には、トータルサポートで受験生を支援する京都医塾がおすすめです。
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