医学部を目指している人たちのほとんどは将来、医師になることを夢見ていることでしょう。
早く受験に合格して、晴れて医者としての新たな一歩を踏み出したいと考えているはずです。
しかし、医学部で学習していく過程で、医者としてではなく別な進路に興味を持つ学生も少なくありません。
今回は、医学部を卒業した後に進むことができる、医者以外の進路について詳しく解説していきましょう。
医者以外になることもあるのか
さっそく、医学部卒業後の進路について解説していきます。
冒頭でも触れたとおり、医学部の過程を修了した人には、医者以外にもいろいろな進路が待っています。
ここでは、医学部卒業後における、医者以外の進路について見ていきましょう。
医者以外になる人も一部存在
大学部の医学部では、基本的に医者になるためのカリキュラムを受講していきます。
一般的には1年次~2年次くらいにかけては、高校の学習の振り返りや基礎医学の習得、そして3年次からは臨床実習などが授業に組み込まれてきます。
大学の方針によっては、1年次から実習カリキュラムを実践する場合もあるでしょう。
そういった数々の授業を受ける中で、学生の中には医者として患者と接する以外の分野に興味を持つ人も一定数います。
医者として専門性を身に付けている人には、病棟で医療に励む以外にも活躍の場が無数に用意されているため、本人の努力や適性次第で千差万別の進路に進むことができます。
さまざまな進路がある
さて、医学部を卒業した学生が、病院等における医者以外の道を歩む場合、どのような進路が考えられるのでしょうか。
たとえば、研究機関に就職するといった進路があります。
研究機関とは、国や大学などが運営している医学研究を行っている施設を指します。
医学研究所などの施設に勤務し、医療研究などの分野で活躍していくというわけです。
さらに、製薬会社などへメディカルドクターとして就職するといった方法もあります。
メディカルドクターは、医師として新薬開発や市販薬の効果・安全性の検証に携わります。
製薬会社での仕事を通じて、個人で活動するよりもさらに多くの人命を救いたいという人も少なくありません。
また、製薬会社の勤務では、学術論文の発表の場が設けられるケースもあります。
独自の医学研究を進めていきたい人にとっても、製薬会社は魅力的な進路の一つと言えるでしょう。
診療医になるなら臨床医研修が必須
みなさんもご存じのとおり、医者としての人生を歩むためには、最初に大学の医学部に合格する必要があります。
そして、大学の医学部で基礎医学を学び、諸々の臨床実習をクリアしながら少しずつ成長していくことが求められます。
医学部における6年間のカリキュラムが修了したら、今度は医師国家試験へ挑戦するステップです。
こちらのステップを経ることで、ようやく「医籍登録」の手続きが終了します。
医籍登録とは、医師免許を有した人間の氏名や本籍を厚生労働省のデータベースに登録する手続きのことです。
こちらの手続きを満了することで、初期臨床研修へ進むことができます。
ここでは、医師免許取得後に行われる初期臨床研修と、さらにその後に実施される後期臨床研修について解説していきましょう。
卒業後は2年間の初期臨床研修がある
先ほどもお話ししたとおり、医師免許を取得し、そして医籍登録がなされた後は初期臨床研修を受けることになります。
こちらの研修は医師法により定められた制度で、将来的に診療活動への従事を希望する人は、必ず指定の病院で2年以上の研修を受けるように決められています。
臨床研修では各自持ち回りで色々な診療科を巡回することになりますが、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科、外科のうち2つ以上の場所で研修を受けなければいけません。
また、研修活動を通じて自身の専門診療科を見定めていくことになります。
2年間の研修生活を続ける中で、自分に見合った診療科を選び取り、進路の選択肢として加えましょう。
さらに3~5年の後期臨床研修を終えれば専門医に
初期臨床研修が修了した人には、後期臨床研修が待っています。
こちらの研修は法律により強制されるものではありませんが、開業医や勤務医としてキャリアアップしていくための重要な研修です。
この後期臨床研修を受ける場合は、希望する病院にて筆記試験や面接による選考をパスする必要があります。
後期臨床研修の選考に受かった後は、外来診療や手術など基本的な業務を実践していきます。
この研修のときの仕事は、一人前の医者と変わらない内容となっていますので、これまでよりも、より一層充実した研修生活を送れるはずです。
そして、後期臨床研修が修了すると、専門医や認定医の資格を取得可能となります。
これらの資格を得ることで、晴れて開業医などの進路が開かれることになります。
研究職につく場合
医学部の卒業後の進路として人気がある職種が、医療分野の研究職です。
今回の記事を読んでいる医学部生の人の中にも、研究職を有力な進路として考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、こちらの項では、研究職の仕事内容を中心に細かく解説していきましょう。
あらゆる角度から病気の原因・治療方法などを研究
研究職に従事する場合、研究対象について、あらゆる角度からアプローチしていくことになります。
1つの病気についても、感染する原因や発症するときの条件、潜伏期間などを徹底的に洗い出して研究していきます。
病気のメカニズムについて研究する場合は、病理学や薬理学などの知識が求められますので、進路として希望している人は手を抜かずにしっかり学習しておきましょう。
その他にも、生理学や生化学、解剖学など多岐にわたって精通していることが求められます。
大学院で専門的な内容を学ぶ
研究職を進路にする場合、大学院で専門的な内容を学ぶというのもおすすめです。
大学によって制度が異なりますが、厚生労働省が発表している資料「医療従事者の需給に関する検討会第37回 医師需給分科会」によると、大阪大学では令和2年度に2名、神戸大学においても令和2年度に2名の定員数を設けています。
これらの現場では、高度な研究者の養成はもちろん、リサーチマインドの醸成を目的として指導が行われているのが特徴です。
なお、奨学金が支給される場合もありますので、経済的な事情を抱えている人は学生課などに問い合わせてみるとよいでしょう。
基礎研究医の場合は臨床医研修は受けなくても良い
厚生労働省によると、将来、診療に従事する予定がない人間については、臨床研修を受けなくともよいとされています。
長期間従事する必要のある臨床研修を受けなくともよいのは、研究職の進路を希望する医学部生にとっては朗報と言えるでしょう。
なお、この臨床研修は研究職従事者となった後でも受けることが可能です。
気持ちが変化し、病棟勤務などの進路へと進みたくなったときでも、すぐに方向転換できますので安心してください。
医者以外の道はある?医師免許が必要な職業
さて、先ほど医学部卒業後の進路の一例として研究職を取り上げましたが、その他の進路についても見ていきましょう。
医学部卒業後、医者として病棟に立つ以外の進路についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
医系技官
医学部卒業後の進路には、国家公務員の医系技官として勤務するといったものもあります。
医系技官とは、人々の健康増進に寄与するために医師免許と、医者としての専門知識を用いて保健医療に携わっていく職業を指します。
医系技官として取り立てられたあとの最初の仕事は、医療現場の視察です。
実際に医療現場へと赴き、実情を知ったうえで審議会において問題点を議論していきます。
審議会における専門的な議論が終了した後は、政策案や法案、そして予算案の立案業務に取りかかります。
この作成作業では、分かりやすい資料作成能力の他、関係各所との調整能力も問われますので、日ごろから誰とでもコミュニケーションを取れるよう心がけておきましょう。
作成された法案や予算案などは、国会での議論のプロセスにかけられ、実施するかどうかの審議を通過後、問題がなければ無事に政策実行という運びになります。
病棟で勤務する医者との大きな違いは、実際に患者と触れ合うかどうかに尽きるでしょう。
医系技官の場合は、前線で患者に向き合うというよりも、政策決定の過程の裏方で皆を支えるのが主な仕事となります。
法医学医
みなさんは、「法医学医」という職業を耳にしたことがあるでしょうか。
法医学医とは、法律にまつわる問題を医学的見地からアプローチして、解決に導く職業を指します。
こちらの職業も医学部を卒業した人の進路としては、大変な人気です。
そんな法医学医の具体的な仕事内容には、司法解剖があげられます。
司法解剖では遺体にメスを入れ、死因を特定するとともに、身元につながる手がかりも探していきます。
病棟などの勤務医とは違い、遺体を主に取り扱うケースが多いのが特徴です。
そして、この法医学医として働くために必要な資格は、医師免許と死体解剖資格、法医認定医資格です。
加えて、複数の学会報告や機関長からの推薦状も必要となります。
仕事に就くまでにハードルがいくつもある職業ですから志すには覚悟がいりますが、法医学医は病棟勤務医などにも負けないくらいに大きなやりがいのある仕事ですので、関心のある人はぜひチャレンジしてみてください。
産業医として一般企業に就職
医学部を卒業後、産業医を進路に選ぶ人も少なくありません。
産業医とは、企業などにおいて従業員の健康を守り、快適に労働していくための支援をする医者を言います。
産業医となった場合は、専門知識やこれまでの経験を生かして助言と健康指導を実践していくことになります。
産業医になるためには、安衛法第13条第2項の定めにより、厚生労働省が行う産業医研修を修了していることや、労働衛生コンサルタント試験に合格していることなど色々な要件をクリアしなければなりません。
日々目まぐるしく変化する職場環境に対応し、高品質の医療を提供していくためには、経験・技能向上に励む姿勢が求められているというわけです。
医学部合格を目指すなら京都医塾
ここまで見てきたとおり、医学部の卒業後の進路には病棟などで活動する他にも、研究職や法医学医などさまざまなものがあります。
ご自身の輝かしい人生のためにも、自分がどんな進路に進んだらよいのかしっかり見極めたいところです。
しかし、どんな進路を選ぶにせよ、まずは医学部に合格しなければなりません。
勉強時間を積み重ね、実力を着実につけていく必要があります。
ときには予備校などに通い、学習を進めていく必要があるでしょう。
そこでおすすめなのが、医学部専門予備校として呼び名の高い「京都医塾」です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導方法などについて紹介していきましょう。
高い合格実績
京都医塾は、医学部の高い合格実績で知られる予備校です。
2021年度における、高校生の医学部受験の合格実績を引き合いに出すと、一次試験は75%、二次試験は実に60%もの高い合格率を出しています。
また、医療従事者や保護者からも評価が高く、日本マーケティングリサーチ機構が2021年に行った調査では、「医療関係者が推奨する医学部専門予備校 No.1」を筆頭に複数の部門で第1位を獲得しています。
医学部に必ず受かりたい人には、高い合格実績を誇る京都医塾がおすすめです。
オーダーメイドカリキュラム
京都医塾の独自の取り組みの一つが、受験生一人ひとりに合わせたカリキュラムの作成です。
こちらのカリキュラムはオーダーメイドカリキュラムと呼ばれるもので、入塾時の実力テストや、これまでの学習環境のヒアリングなどを通じて作成されます。
受験生の実力を判定するとともに、潜在的な能力を探りつつ作られますから、長所をより伸ばし、短所をきちんと補うものができあがります。
もちろん、カリキュラムは入塾後の学習進度に合わせて講師陣が柔軟に調整しますから、何も心配はいりません。
安心してお任せください。
一人当たり平均13人の講師陣
京都医塾では、受験生一人につき平均して13人の講師陣が付き添います。
それぞれの講師が専門の分野を徹底して指導してくれますので、広く深く効率的に学習に励むことができます。
加えて、受験や生活にまつわる悩み事相談の対応もしてもらえますので、メンタル面のケアも心配無用です。
「京都留学」しませんか?
京都医塾では、「京都留学」と呼ばれる体験入塾制度を設けています。
こちらの体験入塾は1泊2日の日程で行われるものですが、実力テストと、そのフィードバックが受けられます。
フィードバックを受けることで、自身の実力を客観的に判定してもらえますから、少なからず今後の進路決定に役立つはずです。
また、実際に授業を受けることもできます。
京都医塾の雰囲気を肌で感じることができる、またとない機会ですので、ぜひ一度ご参加ください。
まとめ
医学部を卒業した後の進路には、研究職や医系技官、法医学医、そして産業医などさまざまなものがあります。
ただ、どの進路に進むにしても、まずは大学の医学部に合格する必要があります。
そこで大切になってくるのが、万全な体制の受験勉強です。
みなさんも知ってとおり医学部は狭き門ですから、毎年、猛烈な競争を勝ち抜いていかなければなりません。
そんな医学部の受験競争に勝ち抜くためには、確固たる実力を身に付けておく必要があります。
しかし、受験生のみなさんの中には、勉強の進み具合が思わしくないと感じている人もいることでしょう。
「このままでは、希望する進路へ進めない」と内心焦っている人もいるかも知れません。
そんな人の大きな助けとなるのが、医学部に特化した予備校、京都医塾です。
京都医塾では、専用のカリキュラムと優秀な社員講師の指導のもと、多数の受験生を医学部へと輩出しています。
京都医塾に任せれば、あなたが今どんなに悩んでいたとしても、進路という名の道筋に希望の光が差すはずです。
あなたが心から理想の進路に進みたいのなら、京都医塾がうってつけです。
1泊2日の体験入塾は、交通費と宿泊費どちらも無料です。
興味のある方は、まずはお問い合わせだけでもいかがでしょうか。