新潟大学医学部の起源は、明治43年に新潟医学専門学校設立にはじまり、約110年以上の歴史の中で、地域医療の拠点として大きな役割を担っています。
同医学部は、おおらかな校風や国際化に準拠した教育カリキュラム、研究活動においても高い評価があることから、受験生に人気がある大学です。
新潟県唯一の医学部でもあり、毎年、東北中部地方を中心として全国から多くの受験生が集まります。
そこで今回の記事では、新潟大学医学部の志望者に向けて、同医学部の基本的な情報から入試について様々な情報をお伝えしていきます。
新潟大学医学部の基本情報
はじめに、新潟大学医学部の基本情報について押さえておきましょう。
こちらの項では、新潟大学医学部のキャンパスの場所とアクセス方法、医学部の定員数、そして入試方法や日程についてまとめました。
キャンパスの場所
新潟大学医学部は、新潟県中央区の旭町キャンパスに位置します。
新潟空港から車で向かう場合は、20分程でキャンパスに到着します。
電車で向かう場合は、新潟駅からJR越後線で白山駅にて下車してください。
白山駅からキャンパスまでは、徒歩10分で到着します。
また、バスで向かう場合は、新潟交通バスに乗車し、市役所前バス停で下車してください。
市役所前バス停からは、白山駅からと同じく、徒歩10分で到着します。
定員数
2023年度における新潟大学医学部の募集人員は、文部科学省への増員申請が認めれられ、140名に拡大されました。
内訳は、一般選抜(前期日程)が80名、学校推薦型選抜が60名となっています。
入試情報
次に、新潟大学医学部の入試情報についても見ていきましょう。
ここでは、一般選抜と学校推薦型選抜Ⅱの解説をしていきます。
一般選抜
新潟大学医学部の一般選抜は、前期のみで、共通テストと二次試験にあたる個別学力検査により合否が判定されます。
2023年度の共通テストは、同年1月14日と15日に実施予定です。
また、二次試験にあたる個別学力検査は、2月25日と26日、27日の3日間にかけて実施予定です。
上記3日間の試験科目内容の内訳は、2月25日は数学(90分)と理科(180分)、26日は英語(90分)、27日は面接となっています。
学校推薦型選抜Ⅱ
新潟大学医学部には、学校推薦型選抜Ⅱという募集枠もあります。
前述のとおり、この枠は2023年度には募集人員が60名にまで拡大されました。
そして、この学校推薦型選抜Ⅱには、一般枠と地域枠があり、募集人数は一般枠が20名、地域枠が40名、合計で60名と非常に多いことが特徴です。
それぞれの枠で、年齢や出身高校などの募集要件や、卒業後の医療従事条件、奨学金の有無などが異なります。
受験を考える場合は、募集要項を確認して、卒業後のキャリアについても十分検討してから出願しましょう。
なお、合否は高校の成績表を含む出願書類の内容に加えて、面接試験、共通テストの成績も評価の対象になります。
なお、2023年度の選抜は、2022年12月9日に行われています。
続いて、新潟大学医学部の入試難易度についても押さえておきましょう。
ここでは、偏差値と倍率の2つの指標から入試難易度を解説していきます。
偏差値
新潟大学医学部の偏差値は65.0で、国公立大学の医学部の中では標準的な数値です。
同一の偏差値の医学部としては、島根大学や東北大学、京都府市立大学、群馬大学、長崎大学、三重大学などがあげられます。
上位クラスの医学部は、偏差値67.5の九州大学や千葉大学、横浜市立大学、宮崎大学(後期日程)などが並びます。
倍率
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.2 | 80 | 344 | 274 | 81 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.7 | 80 | 307 | 256 | 84 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.1 | 80 | 347 | 265 | 84 |
新潟大学医学部の入試倍率は、例年4倍前後で推移しています。
同一の偏差値である、東北大学や群馬大学においても3倍から4倍程度の間の倍率におさまっていることから、新潟大学医学部における入試倍率は、平均的な数値に近いことが見てとれます。
新潟大学医学部の特徴
新潟大学医学部の基本情報や入試難易度についてふれてきました。
この項では、新潟大学医学部の特徴について紹介します。
人を大切にするおおらかな校風で、医師としての人間性を培う教育環境
新潟大学医学部は、コミュニケーションを重視した環境作りがあるのも特徴です。
同医学部には、雪国ならではの県民性によって人への思いやりがあり、学生同士や教員がお互いを助け合うといった人を大切にする雰囲気があります。
学内では多くの行事が行われ、他学部の学生や他大学出身者などと交流する機会も多くあります。
医師にとって患者さんを中心としたコミュニケーションは欠かせないものですし、学生時代に出会う人との交流は、視野や人間性を広げる貴重な機会になるでしょう。
新潟大学医学部は、おおらかな校風の中で人と人とのつながりを大切にし、医師としての人間性が培われる恵まれた教育環境といえるのです。
全教育の3分の1以上が臨床実習!国際化に適応した充実したカリキュラム
新潟大学医学部では、2018年より診療参加型の臨床実習の新カリキュラムがスタートしました。
新カリキュラムは、国際基準に沿った教育プログラムで、全教育時間の3分の1以上が臨床実習となります。
そのため、学生は従来よりも期間も内容も手厚く、より一層充実した診療経験ができるようになりました。
なにより診療参加型実習では、医学部生が実際の患者さんに対して診察等を行う機会があり、自然と自主的に学びながら、臨床技術の向上が期待できます。
世界的に高い評価がある研究活動
新潟大学医学部では、最先端の医学研究にも力が注がれています。
同医学部の研究活動は、日本だけではなく世界的にも高い評価を受けています。
国立大学法人唯一の脳研究所>があることや、腎臓や感染症の分野においても新潟大学医学部は他の大学に比べてひときわ目立った研究業績が見られます。
学生は3年次、研究室に2か月配属されますが、世界レベルの研究が行われる研究室で実習を行うチャンスがあることも新潟大学医学部の魅力といえます。
新潟大学医学部の入試情報
次に、2023年度における新潟大学医学部の入試情報についても押さえていきましょう。
こちらの項では、新潟大学医学部の入試科目と配点、合格のボーダーラインなどを解説していきます。
入試科目と配点
最初に、入試科目と配点の説明をします。
共通テストと二次試験 に分けて解説をしますので、参考にしてください。
共通テスト
共通テストの入試科目と配点については、下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地理・公民 | 合計 |
200 | 200 | 100 | 200 | 50 | 750 |
共通テストの配点についてですが、国語が昨年度の200点満点から100満点へ、地歴公が100点満点から50点満点へと変更されましたので、注意してください。
2次試験
2次試験における入試科目と配点は、下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 合計 |
400 | 400 | 400 | – | 1200 |
新潟大学医学部は、2019年度より2次試験の配点を大幅に変更し、二次試験重視の傾向になっています。
新潟大学医学部の面接試験は、10分程度の個別面接です。
面接官は3人で、質問については、同医学の志望理由や医師を目指す理由といった一般的なことが聞かれます。
面接試験でよく聞かれる医療ニュースに関する質問よりも、受験生自身についての質問が多いことが特徴です。
新潟大学医学部は、幅広い学力と人間性を重視しているため、面接では受験生が医学に対しての熱意について問われます。
新潟大学医学部のアドミッションポリシーには目を通し、志望動機や将来目指す医師像などについても答えられるように、事前にまとめておくとよいでしょう。
合格のボーダーラインは?
新潟大学医学部の合格のボーダー得点率は、2020年度が86%、2021年度が85%、そして2022年度が77%となっています。
2022年度の試験においては、ボーダー得点率がやや下降していますが、それでも8割程度の得点率が求められている事実には変わりありません。
入試に挑むにあたっては、ボーダー得点率のデータは参考程度にとどめておき、より一層の学力向上を目指しましょう。
新潟大学医学部を目指すなら京都医塾
新潟県唯一の医学部であることからも、新潟大学医学部は、東北中部地方を中心として全国から多くの受験生が集まります。
新潟大学医学部の入試では、共通テストだけではなく個別学力試験も重視されていることから、しっかりと計画をたてて試験にのぞみたいところです。
受験生の中には、入試に必要な科目から面接に至るまで、予備校のプロの指導を受けたいと思う人もいるかもしれません。
そういった人にベストな選択なのが、医学専門予備校京都医塾です。
京都医塾は、医学部に特化したカリキュラムとノウハウで、これまでたくさんの受験生が医学部合格の夢をかなえています。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介します。
1人ひとりを徹底的に分析した合格のためのカリキュラム
京都医塾では、合格までのプランニングのために徹底分析されたプランニングを用意し、1人ひとりに合わせたカリキュラムを作ります。
1人ひとりが「合格までどのくらいあるか」を丁寧に分析し、最適なカリキュラムが作成されます。
1度作成されたカリキュラムであっても、ヒアリングとテストを通して、適切かつ柔軟に変更していくので、学生は安心して勉強に集中できます。
自己分析を大切にした面接指導
京都医塾の面接指導で重きを置いているのは「自己分析」です。
自己分析では、医学への関心や、人間性、教養面といった受験生の人物像を面接で回答できるようにします。
面接指導は1人ひとりに国語科の講師が確認をしながら指導をします。
回答に磨きがかけられるので、自信を持って2次試験に臨むことができるのです。
メンタル面をフォローした週1回のカウンセリング
京都医塾では、受験生のメンタルをサポートするために週1回のカウンセリングを行っています。
カウンセリングは、社員講師により行われ、学習の進捗状況といった勉強面から受験に関する幅広い悩みについて聞いてもらえます。
女子生徒のカウンセリングについては、講師だけでなく女性スタッフが行うこともあり、女性同士で話しやすいと好評です。
まとめ
新潟大学医学部は、学生同士が積極的に助け合うことができる校風や国際化に対応した新カリキュラムが魅力となり、受験生からも人気がある大学です。
そんな新潟大学医学部の入試は、ボーダー得点率の高さや、2次試験重視の傾向がみられます。
合格を手に入れるためには、共通テストと科目試験、面接までの包括的な対策が必要となるでしょう。
新潟大学医学部を志望する人の中には、たった1人で受験対策をたてることに不安に感じる人もいるでしょう。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校 京都医塾です。
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新潟大学医学部に本気で合格したい人には、京都医塾がぴったりです。
まずは、一泊二日医学部合格診断で京都医塾を体験してみてください。
入塾相談は随時行っていますので、お気軽にお問合せください。