医学部専門予備校 京都医塾 » 京都医塾公式ブログ » 京都医塾講師からのアドバイス » 【8月 英語編】医学部合格に向けた学習アドバイス【浪人生向け】

京都医塾公式ブログ

【8月 英語編】医学部合格に向けた学習アドバイス【浪人生向け】

【8月 英語編】医学部合格に向けた学習アドバイス【浪人生向け】

京都医塾英語科です。

暑い日が続きますが、皆さん体調は崩しておられませんか?また、コロナウィルスも感染拡大が続いています。予備校の講義や模試など、多くの人が集まる場所に行かざるを得ない場合も多いかと思います。手洗いとうがいなど油断なく続けていきたいですね。

今月は、

・長文読解のコツ

というテーマでお届けします!

まとまった時間をとれるのはこの夏が最後!長文問題のワンランク上の解き方!

今回は、多くの人が苦手とする長文読解問題についてちょっとしたコツをお教えしましょう。

 ここまで真面目に英語の学習を続けてきた、単語も覚えたし、文法の授業も真面目に受けたし、構文の取り方も身に付けた、でも長文問題で思うように点が取れない、という経験をしたことはないでしょうか?もちろん語彙・文法・構文といった基礎事項は英文読解で非常に重要な部分ですが、それだけでは長文を理解し問題を解くことができない場合もあります。そういう行き詰りを感じている方に向け、ちょっとしたヒントをお伝えしたいと思います。

①全部分からなくったっていいじゃない

  生真面目な生徒さんほど、「全ての文をしっかり分からないと気持ちが悪い」という状態に陥ってしまうものです。しかし、長文に出てくる全ての文を完璧に理解できるということはおそらくありません。もちろん長文のレベルにもよるのですが、多くの受験生は「自分の力より上の大学を目指す」ものだと思います。そういう場合には、読めない文が多少は出てくるのが当たり前です。筆者自身、英語で小説を読んでいて分からない表現や文というのは必ず出てきます。そういうとき、私がどうしているかというと、「ちょっと考えて分からなければ飛ばしてしまう」ことが圧倒的に多いです。職業柄、「英語が分からない」というのは自分に対して腹が立ちますし、情けない気持ちになるのですが、分からないものは分からないのです。ですから、とりあえずそこは飛ばしてしまいます。私が英語で本を読むのはあくまで「趣味」であり、目的は「楽しむ」ことです。多少飛ばしたところで物語を楽しむことに大きな影響は出ないので、ある意味で目的を十分に果たしたことになります。皆さんの場合は、目的は「点を取る」ことです。極端なことを言えば、文の内容なんか全く分かっていなくても満点を取れれば受かるわけです。これはちょっと極端なことを言いすぎですが、分からない部分はとりあえず飛ばして、他の部分の情報を得てから読み直すというのが現実的な読み方だと思います。

②1つの文より全体のテーマを重視

 これも真面目な生徒さんにありがちなことですが、とりあえず1つの文を読むことに集中し、その結果最後まで読んだときに「あれ?何の話やっけ?」と内容が全く思い出せないというのはありがちな話です。もちろん1つ1つの文がしっかり理解できないと全体も理解できないのですが、「全体を理解するから1つの文の意味が分かる」ということもあるのです。

 全体を理解するために筆者がよく生徒さんに伝えているのは「文のテーマを一言で言ってみる」というものです。例えば「犬の話だったな」という程度でいいから、とりあえず一言でまとめてみます。そこにさらに一言足すようにすれば、多くの場合全体のテーマをまとめることができます。例えば「犬の飼い方」とか、「犬の嗅覚」とか、「犬の認知能力」とか、「人間と犬の関係」とかですね。こうやって全体をまとめる習慣をもっておくと、問題を解くときにも、「これは絶対あり得ない」という選択肢を見抜くことができるようになってきます。

③段落構成を意識する

 これは予備校や学校の授業で習った人も多いと思いますが、英語の論説文は「1つの段落に1つのテーマしか書いちゃだめ」という割と厳格なルールが存在します。このルールを意識した読解を「パラグラフリーディング」と言い、どこかで聞いたことがあるという受験生がほとんどではないでしょうか。ただ、実際これをうまく活用できている受験生はおそらく少ないはずです。「先生は訳に立つと思って教えているし、生徒も授業を聞いているときは納得しているが、いざ自分で使うとなると全く活用しない(できない)」という典型的なパターンですね。

 確かに、「段落のテーマ」は非常に分かりにくいことも多いですし、「そもそも1文読むのに必死で段落のことなんて考えるどころじゃない」ということもあるでしょう。しかし、全ての段落じゃなくてもいいので、少しずつ段落構成に意識が向くようになると、英文の理解という点でも、正答率のアップという点でも確実に効果があるはずです。

8月の勉強のポイント・学習アドバイス(8月にすること)

 8月だからこれをやれ、というのはあまりないのですが、以前からお伝えしている基礎知識の学習を継続することに加えて、自分にとって少し難易度が高い長文問題や入試過去問に目を向けていくことは大事だと思います。その際、今回の記事が訳に立つと嬉しいです。

まとめ

というわけで、今回は8月の学習アドバイスというテーマでお届けしました。皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。
下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。