明治29年に創設された熊本大学医学部医学科は、設立以来1万人以上をこえる卒業生を輩出してきました。
そして、同医学部では臨床教育を中心に、様々な高度医療教育を学生に施しています。
そんな熊本大学医学部には、使命感の強い、未来の医師たちが数多く受験に訪れます。
そこで今回の記事では、熊本大学医学部の志望者に向けて、同医学部の耳寄りな情報を凝縮してお届けしましょう。
定員数や入試の方法、医学部の特徴など色々な情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
熊本大学医学部の基本情報
まずは、熊本大学医学部の基本情報から押さえていきましょう。
ここでは、熊本大学医学部のキャンパスの所在地や定員数、入試情報などをまとめました。
キャンパスの場所
熊本大学医学部医学科のキャンパスは、本荘北地区に位置しています。
こちらのキャンパスに電車で向かう場合は、JR熊本駅から都市バスに乗車し、「大学病院前」で下車してください。
定員数
熊本大学医学部の定員数は、全部で110名となっています。
内訳は、前期日程が 87名、学校推薦型選抜Ⅱが23名、私費外国人留学生選抜が若干名です。
この学校推薦型選抜Ⅱには、地域枠などの人数も含まれていますので、詳細については後述します。
入試情報
続いて、熊本大学医学部の入試情報についても見ていきましょう。
こちらの項では、熊本大学医学部が設けている、各入試方法の概要を説明していきます。
一般選抜
一般選抜は、共通テストや個別学力検査、面接試験などの成績を踏まえて合否を判定する入試方法です。
2023年度における試験は、同年の2月25日と26日に実施予定となっています。
前期日程のみの実施となりますので、一度きりのチャンスをしっかりものにできるよう実力を高めておきましょう。
学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠)
学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠)は、その名のとおり、所属校の学校長からの推薦を受けた人などを対象とした募集枠です。
こちらの募集枠は基本的に各校から1名のみの推薦と定められていますが、熊本県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県内の学校からは2名までの推薦が可能となっています。
九州地方の高校にはアドバンテージが付与されていますので、同地域の学生にとっては大きなチャンスと言えるでしょう。
選抜は、共通テストと面接試験の成績、加えて推薦書などの各種書類の内容を審査したうえで実施されます。
そして、2023年度の試験については、同年2月4日に行われる予定です。
学校推薦型選抜Ⅱ(熊本みらい医療枠・地域枠)
学校推薦型選抜Ⅱ(熊本みらい医療枠・地域枠)は、地域医療の拡充を目的として設けられている募集枠です。
どちらの枠も、熊本県に何らかのゆかりを持つ人が対象者と定められています。
選抜についても双方ともに、共通テストや面接試験の成績、志望理由書などの各書類で行われます。
そして、2023年度における試験の日時は、両方とも同年2月4日に実施予定です。
なお、医学部卒業後、熊本みらい医療枠の入学者は、熊本大学大学病院医学教育部への進学、または熊本大学病院専門研修プログラムの履修の義務が課されます。
また、地域枠の入学者も熊本県知事が指定する病院で勤務する義務が課されます。
どちらの募集枠についても、卒業後になんらかの義務が課されますので、出願に際しては慎重に検討のうえ、決定しましょう。
私費外国人留学生選抜
私費外国人留学生選抜は、日本留学試験の成績優秀者などを対象とした募集枠です。
こちらの試験では、個別学力検査の成績や書類内容を総合審査して、選抜者を決定します。
そして、2023年度における試験は、同年2月25日に実施される見込みです。
熊本大学医学部の入試難易度
次に、熊本大学医学部の入試難易度についても確認していきます。
こちらの項では、熊本大学医学部の偏差値と入試倍率を引き合いに出して、難易度を解説していきましょう。
偏差値
熊本大学医学部の偏差値は65.0 で、国公立大学の医学部の中では平均的な水準となっています。
同程度の偏差値の大学を候補とするのなら、大分大学や佐賀大学、鹿児島大学などがよいでしょう。
九州地方には偏差値65.0の大学が集中していますので、幅広い選択肢の中から選べるのがメリットと言えます。
倍率
さて、入試倍率についても見ていきましょう。
ここでは、熊本大学医学部の入試倍率について、2020年度から2022年度までのデータにもとづいて難易度を分析していきます。
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 5.3 | 90 | 487 | 455 | 92 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.6 | 90 | 332 | 296 | 91 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.4 | 87 | 447 | 430 | 102 |
熊本大学医学部の偏差値は、 3.6倍から5.3倍の間で推移しています。
国公立大学の医学部の中では、平均か、もしくはやや高めの水準と言えるでしょう。
熊本大学医学部の特徴
熊本大学医学部を志望している人であれば、同医学部の特徴についても確認しておきたいところではないでしょうか。
そこで、こちらの項では、熊本大学医学部が持つ特徴の中でも、主だったものを3点取り上げて紹介していきます。
オリジナルの「柴三郎プログラム」
熊本大学医学部では、段階式に医学を学ぶ「柴三郎プログラム」を導入して若者を指導しています。
このプログラムの最大の特徴は、高校時代から医療教育に触れられることです。
高校生向けのプログラムは「柴三郎Jr.」と位置付けられ、熊本県内の高校生を対象に最先端医療に関する研究教育を、放課後や休日などを利用して行っています。
さらに、医学部に入ると4年次から「プレ柴三郎プログラム」が開始。
より本格的な医学研究を実践実習し、研究医に必要な科学的思考力や研究手技を学んでいきます。
そして、卒業後からいよいよ始まる「柴三郎プログラム」では、さらなる研究教育を受けながら、学会発表や海外の医療機関との共同研究のチャンスが与えられます。
このように、熊本大学医学部では、オリジナルのカリキュラムを用意して、長期にわたる研究を学生たちに施しているのです。
本格的な臨床実習
熊本大学医学部では、4年次に入ると本格的な臨床実習が開始されます。
この臨床実習では、実際に病院に出向いて、患者の診断や治療の過程に参加します。
現場の空気を感じつつ、実際に働くスタッフたちの動きを見ることで、医師として必要な知識やスキル、コミュニケーション力を学ぶのが狙いです。
成果基盤型医学教育を積極的に実践
近年、医学教育の考え方が変化していることを、みなさんはご存知でしょうか。
従来は、教育のプロセスが重視されてきましたが、現在では教育の成果の方が求められるようになっています。
そこで、熊本大学医学部が導入したのが「成果基盤型医学教育」です。
成果基盤型医学教育では基本的診療能力や医学科研究など、7つのコア教育成果を設定して、各項目についてどれだけの成果を残せるかを確認しながら、学生を指導していきます。
教育成果を獲得するための、きめ細かな指導が受けられるとあって学生からも評判です。
熊本大学医学部の入試情報
続いて、熊本大学医学部の入試科目と配点、ボーダー得点率などについても押さえていきましょう。
入試科目と配点
まずは入試科目と配点の説明から入ります。
共通テスト
前述のとおり、熊本大学医学部の試験では共通テストの成績で評価が下されます。
同テストの科目と配点について、下記表にまとめましたので、ご覧ください。
教科 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地・公 | 合計 |
配点 | 100 | 50 | 100 | 100 | 50 | 400 |
英語の試験については、他の多くの医学部と同様、リーディングが重視されています。
きちんと対策を施して、試験に臨みましょう。
二次試験
一次試験を突破した受験生には、二次試験が課されます。
二次試験の科目と配点についても、下記表にまとめましたので、ご覧ください。
教科 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 合計 |
配点 | 200 | 200 | 200 | 200 | 800 |
熊本大学医学部の面接試験は、点数化されて評価されるのが特徴です。
そして、面接試験は、個別形式で15分程度のものが行われます。
待合室には、ノートや参考書を持ち込めますので、ラストスパートをかけましょう。
また、よく聞かれる質問としては、志望理由や地域医療に関する問い、熊本県内で勤務する意思などです。
あらかじめ回答を用意して、本番でしどろもどろにならないよう訓練しておきましょう。
合格のボーダーラインは?
熊本大学医学部の2020年度におけるボーダー得点率は85%、2021年度が82%、そして2022年度が77%でした。
年を追うごとにボーダー得点率は下降傾向にありますが、油断をしているとすぐにライバルたちに引き離されてしまいます。
日々の学習を徹底して、必ず合格できるだけの学力を身につけましょう。
熊本大学医学部を目指すなら京都医塾
みなさんもご存じのとおり、医学部の受験では良質な学習を、プラン立てつつ、長期間にわたって継続していかなければなりません。
ただ、個人学習ではプラン立てのノウハウがないため、完成度の高いものが作れなかったり、学習を継続していくためのモチベーションの維持にも苦労します。
そこで、おすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾では、オリジナルのカリキュラムと、カリキュラムどおりに学習をしっかり実行できる環境を用意して受験生をサポートしている予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導方法などについて紹介していきましょう。
理想的な学習プランをデザインする、オーダーメイドカリキュラム
京都医塾の指導方針の要とも言えるのが、当塾が独自に作成するカリキュラム、その名もオーダーメイドカリキュラムです。
このカリキュラムは受験生が入塾した際に、本人の現在の学力やポテンシャル、これまでの学習履歴など、様々な要素を分析して作られるカリキュラムです。
そして、こちらのカリキュラムには、受験生それぞれの実力に合わせた理想的な学習プランが設定されており、個々人によって全く異なる時間割が設けられています。
人間の学力には個人差がありますので、別々の時間割を設定するのは当然と言えば当然ですが、その当然のことを当たり前に行うのは至極難しく、多くの予備校では取り入れておりません。
受験生ご自身の理想的な学習プランを用意できるのは、数十年来にわたってノウハウを積み上げてきた京都医塾の努力のたまものです。
生活リズムの徹底改善で「実行力」を強化
先ほど、学習プランのお話をしましたが、どんなに優れた学習プランを用意しても実行できなければ意味がありません。
そこで、京都医塾では受験生の生活リズムを徹底改善して、学習のパフォーマンスを引き上げ、カリキュラムの実行力の養成を図っています。
象徴的な取り組みとしては、朝の点呼です。受験生たちには原則0時に就寝してもらい、朝は6時に起床。
そして、点呼を行い、脳をシャッキリと覚醒させるという制度を設けています。
こうすることで、脳内が一気に学習モードに切り替わり、その日の授業や自習の意欲がアップして、学習プランの着実な実行につながるというわけです。
さらに言うと、医学部の受験は基本的に午前中に実施されますので、早朝にパフォーマンスのピークを持ってくることは、受験時に実力をいかんなく発揮できるというメリットも含んでいます。
精神面にもきめ細かなケア
人間は誰しも無意識的に、ついつい自分と他人を比べてしまうものです。
模擬試験の点数をライバルと比較して落ち込んだり、「これで合格できるのかな」という不安感が生じてしまうのはよくあることでしょう。
京都医塾では、そういった受験生のわずかな機微を見逃さず、精神的なケアを積極的に図っています。
専門のカウンセラーによる相談業務はもちろんですが、受験生が下校する際に、仲のよい一般スタッフが話しかけて、緊張を和らげてあげるといったケアなども能動的に実施。
声かけはちょっとしたケアのようにも思われますが、あるOGの方からは「スタッフの思いやりのおかげで、落ち込んでいた気分が晴れやかになった」という主旨の言葉もいただいています。
また、当塾では整体師も雇い入れ肉体疲労のケアにも力を入れているのですが、「整体中の何気ない会話のおかげで気持ちが楽になった」との言葉もOBの方からいただいております。
このように、スタッフ総出で目配り・気配り・心配りができるのは、受験生の全力サポートを第一に考える、京都医塾ならではの取り組みです。
まとめ
臨床教育を中心に、高度な医療教育を実践している熊本大学医学部。
そんな熊本大学医学部には、使命感を帯びた、未来の医師たちが数多く受験にチャレンジしています。
しかし、みなさんもご存じのとおり医学部の受験は、良質な学習を、きちんとプランを立てしたうえで、長期間続ける必要があります。
ただ、完成度の高いプランを立てることや、長期にわたるモチベーションの維持は、個人の力だけでは非常に難易度が高いと言えるでしょう。
そのため、受験生の方の中には予備校などに通い、受験のプロの指導のもと、プラン立てやモチベーションの維持を図ってもらいたいと感じている人も、多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、優秀な講師陣やオリジナルのカリキュラムを強みに、大勢の医学部合格者を輩出している予備校です。
当塾に任せていただければ、プラン立てやモチベーションの維持などの心配は一切無用です。
受験当日のその日まで、きちんと寄り添って指導しますので、安心して私たちにお任せください。
本気で熊本大学医学部に合格したい人には、京都医塾がうってつけです。
まずは体験授業や学力分析、学習のプラン立てなどが受けられる「一泊二日医学部合格診断」に参加してみてはいかがでしょうか。
当塾のことを知っていただけるよいきっかけになるはずですので、ぜひ一度ご参加ください。