京都医塾英語科です。
このページでは「大分大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“大分大学医学部”の受験を考えている方
・“大分大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2021年度
形式: 記述
制限時間: 80分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
ここでは2次試験の問題のみを扱います。
【2021年度の出題形式】
- 長文問題3題
(1つは記述中心、1つは長文中の並べ替え、1つは長文中の空所補充)
【制限時間に対する問題量】
国公立大学としては標準的な量だと思われます。見た目は文章が多そうに見えますが、結局並べ替えや空所補充問題が2つあるわけですから、時間は間に合うでしょう。
2021年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準)
最初は父親の思い出を描いたエッセー風の文章に見えるのですが、途中から「遺伝子検査とはどういったものなのか」という内容に変わってきます。専門用語も出てくるので読みやすくはないと思いますが、医学部を目指していれば乗り切れる部分も多いと思われます。設問は6つで、説明問題が3つ、和訳が1つ、下線部の意味を問うものが2つです。どの設問もさほど難易度が高いものとは言えず、ほぼ満点を目指すべきレベルのものです。ちなみに、詳細な注釈がついており(数えてみると31個も注釈がついています)、受験生にとっては嬉しい限りですが、現実問題としては注釈を全て見るのはかえって手間でもあり、注釈に頼らずとも読める・解けるレベルにはなっておきたいところです。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8-9割
他教科を得点源にしたい受験生…7-8割
【第2問】(難易度:やや難)
長文中の並べ替え問題が6問出題されているおり、一見何の変哲もない問題に見えます。しかし、この問題が特徴的なのは、並べ替え問題を解いたうえで、それをさらに適切な場所に入れなければならないことです。また、並べ替え問題はそれだけで解けるものではなく、本文中のかっこ前後の語とつながりを考えて初めて解ける問題です。つまり、並べ替え問題として解くことと同時に、本文中のどのカッコに入れればうまく文がつながるかを考えないと駄目、という非常に珍しい形式です。こんな形式で問題を出している大学は他にないのではないでしょうか。その意味で、あまり練習をすることができにくい問題であり、その分難易度は高いと言えます。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…6問中4問
他教科を得点源にしたい受験生…6問中3問
【第3問】(難易度:標準)
長文中に8個の空所があり、そこに8個の選択肢を入れる問題です。ただし、適切なかたちに変えて入れなければならないタイプの問題です。この形式に苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、考え方としては①まず意味的に選ぶ②前後に気をつけてかたちを変える、という手順以外にはありません。また、最初から無理をして埋めずに、「ここは確実に分かる」ものから入れていくのも定石です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…2問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…3問ミス
【総評】
大分大学医学部の問題は第2問以外は、さほど難易度が高い問題ではありませんので、そこでしっかり点を稼ぐことが重要です。時間が不足することはあまりないと思いますので、慎重に解答を進めていくことが大事です。
まとめ
というわけで、今回は大分大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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