京都医塾英語科です。
10月に入り、涼しく感じる日が多くなってきましたね。浪人生の皆さんは順調に学習を進められているでしょうか?10月に入ると、そろそろ模試も最後の実施となったり、受験本番が近づいていることを意識せざるを得ない頃ですよね。
そしてこの時期から普段継続している勉強に加えて、「そろそろ過去問やらなきゃ」と考え始める受験生は増えてくると思います。その一方で「いや、まだそこまで力がついてないしなあ」と過去問に取り組むことに二の足を踏む人もいるでしょうし、逆に「過去問だけやってれば大丈夫」という極端な勉強をする人もいるかもしれません。
そこで今月は、
・過去問はいつから手を付け始めるべきか
というテーマでブログをお届けします。
■赤本(過去問)はいつから手を付け始めるべきか
現役生とは違い、浪人生の人は原則として一度受験をしているはずですから、大学入試の問題がどのようなものか、ある程度イメージできるでしょう。ただ、志望校を変更する人も多いでしょうし、また力もついているはずなので、前回の入試で不合格だった大学の問題でも印象が変わっていることもあるでしょう。ですから、この時期には受験予定の大学の過去問を最低限1年度分は解いてみるべきだと思います。
さて、過去問を解いてみるにあたって一つ気を付けて欲しいことは、「制限時間をしっかり守る」ということです。多くの大学入試の英語は80分とか90分とか、自習段階で集中力を保つには結構難しい時間設定がされています。携帯に友達から連絡が入ったとか、なんとなく喉が渇いたとか、うまく解けないときにどうしても集中できなくなるとか、理由は何でもいいのですが、途中で時間を止めてしまうことはありがちなことだと思います。
しかし、英語に限らず入試は「制限時間内にどれだけ得点を最大化するか」を競うものとも言えます。ですから、一度はしっかり時間を守ったうえで自分がどのくらい点が取れるのかを確認することは非常に重要な作業です。そこで、目標点が取れるならOKですし、もし目標点に届かないなら、今度はゆっくり時間をかけて問題を見直し、「何が足りなかったのか」を検討する必要があります。
ただ、「制限時間を守って過去問を解き続ければいいのか」というと、そういうわけでもありません。特に目標点・合格点に全く届いていない場合は、明らかに力が足りていないわけですから、そもそも過去問を解き続ける意味はありません。自分の英語力のどういった部分が不足していて、どうやってそこを補強していくのかを冷静に分析することの方が重要です。その結果、普段の学習内容を変えていく必要もあるでしょうし、このあたりはできれば信用できる先生に相談することをお勧めします。
また、英語は覚えることが膨大にある科目なので、今覚えていることでも、触れなくなると一気に忘れてしまう危険性がある科目です。なので、語彙・文法を中心とする知識系の基礎学習は絶対に継続しなければなりません。あくまで、このような基礎学習が学習の柱であり、そこに過去問学習が付け加わるイメージであることは忘れないで下さい。
■10月の勉強のポイント・学習アドバイス
上記の内容がそのまま学習アドバイスなのですが、そこにちょっと補足します。これは英語に限らないことですが、「原因はよく分からないけどなかなか覚えられないこと」ってありませんか?筆者は英語講師ですが、そんな私でも「苦手な単語」が存在します。特に、単語に関しては覚える量が増えると「似たような単語がごっちゃになる」という現象が誰しもが経験することですし、そんなときは「こんなに勉強してるのに力が落ちてるんじゃないか」という感覚に陥ってしまうものです。
とにかく、そういう「覚えられない・混乱している」という状態があるなら、「そのうち覚えるだろう」と考えるのは間違っています。放っておくといつまでも覚えないですし、少なくとも受験本番で役立つ知識にはなりません。「覚えられないもの」には特別な手当をする必要があります。例えば、似た単語が混乱しているなら、それをちゃんと並べて書き出して、目に見えるかたちで自分の混乱要因を確認することが重要です。あるいは、「とにかく覚えられない」ものについては覚え方を工夫してみたり、毎日必ず寝る前に確認をするなどの工夫が必要かもしれません。いずれにせよ、苦手なものは放っておくと苦手なままなので、何らかの対処を考えて下さい。これも受験で勝つために重要な能力ですよ。
まとめ
というわけで、今回は10月の学習アドバイスというテーマでお届けしました。皆さんの参考になれば幸いです!
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