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金沢医科大学医学部の英語過去問対策・分析

金沢医科大学医学部の英語過去問対策・分析

 


京都医塾英語科です。

このページでは「金沢医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“金沢医科大学”の受験を考えている方
・“金沢医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より) 
形式: マークシート
制限時間:60分
配点:100点

出題の傾向と特徴

2022年度の入試から従来の長文4題という形式から、長文3題へと変化がありました。ただ、全体的な語数と、出題される問題傾向や問題数は今までと大きく変化はありません。

【毎年恒例の出題単元】

①空所補充

②発音・アクセント

③代名詞が指すものを答えさせる

④主節の動詞を答えさせる

⑤内容一致

といったあたりが毎年必ずといっていいほど出題されている問題だとは言えます。

【制限時間に対する問題量】

単純に「目を通さなければならない語数」と制限時間を考えると私立医学部の中でも分量が多い方です。しかし、あまり時間をかけずに解ける問題もあるので、「ギリギリ間に合う」という感じで処理できるはずです。

2022年度(最新の過去問)の分析

ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準)

そもそも長文の数が変わっていますので、単純な比較はできませんが、「第1問」という点では、昨年度と同じ問題数(13問)のままです。ただし、文章は多少長くなりました。

また、2年続けて図(表)を使った問題が出ています。決して難しいものではありませんが、共通テストを意識したような問題は今後も継続して出題される可能性があります。

昨年度と同じく、発音・アクセントの問題が2問出題されていますが、それ以外に空所補充が7問出題されているのが昨年度との大きな違いです。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…70%
他教科を得点源にしたい受験生…65%

【第2問】(難易度:標準)

こちらは昨年度の第2問と比べて語数、設問数ともに、ほぼ倍になっています。ただ、文章の内容自体は読みやすく(スマホは多くの人が思うほど必需品ではない、という内容)、そこまで「解きにくい」と思われる問題はありません。逆に言うとちょっとした間違いが命取りになる可能性もありますので、その意味で油断できない問題と言えます。

≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…80%
他教科を得点源にしたい受験生…70%

【第3問】(難易度:標準)

1,100語を越える長さがある長文問題です。ここ数年で金沢医科大学の入試で1,000語を越える長文が出題されたことは無いと思いますので、多くの受験生が「長い!」と驚いたのではないでしょうか。金沢医科大学に限った話ではありませんが、私立医学部受験生は普段から1,000語超えの長文に慣れておかなければならないという教訓でしょう。また、「金沢医科大学は長文が4つ」という想定で時間配分を決めていた受験生は臨機応変に時間配分を考え対応しなければならなかったでしょうから、冷静さが大きく得点に影響した可能性もあると思います。

ただ、内容が「最適な記憶法、学習術」という感じの内容で「見たことも聞いたこもない」というテーマではないので、落ち着いて読みさえすれば解ける問題が多いはずです。発音・アクセントの問題や主節の動詞を選ぶなど、あまり文脈には関係ない金沢医科大学独特の問題も含まれており、設問自体に新しいところはありません。その意味では、過去問をしっかりやり込んだ受験生は焦ることがなかったはずです。

≪2022年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…70%
他教科を得点源にしたい受験生…65%

【総評】

長文の数が減った一方で、これまでにない長さの長文が出題されるなど、大きな変化があった一方で、設問としてはこれまでと変わらない「いかにも金沢医科大学っぽい」問題が今年も出題されました。ですので、金沢医科大学に関しては過去問を数多く解くことが有効にはたらくタイプの入試だと言えるでしょう(もちろん基本的な知識がしっかり入っていなければ解けないことは言うまでもありませんが)。

1,000語を越える長文が出題されたことは大きな変化と言えますが、その一方全体としては昨年度と大きく語数が変わったわけではありません。これまで同様、この分量にどう対応するかが英を苦手とする受験生を中心に問題となるでしょうね。単純に考えて①全部読む②全部は読まない、という方針のどちらかしかないわけですが、①で押し通すためには速読力が必要ですし、②で行くなら「どこは読むのか、どこは読まないのか」という判断が必要になるので、ここが工夫のしどころであり訓練が必要なところなのですが、これは十把一絡げには説明できないところなので・・・興味があるかたはぜひ京都医塾までお越し下さい。

まとめ

というわけで、今回は金沢医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

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投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。