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2022年度福岡大学医学部の英語過去問対策・分析

2022年度福岡大学医学部の英語過去問対策・分析

 


京都医塾英語科です。

このページでは「福岡大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“福岡大学医学部”の受験を考えている方
・“福岡大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より) 
形式: 記述+マーク式
制限時間:70分
配点: 100点

出題の傾向と特徴

形式に加え、大問数も固定されてきた2018年度以降の5年分についての傾向をまとめます。

【毎年恒例の出題形式】

①下線部和訳(70~100語程度):下線部は40~50字程度

②長文読解(内容一致)

③文法・語法(穴埋め択一):8問

④発音・アクセント

⑤並べ替え:4問(日本語あり、一語不要)

【制限時間に対する問題量】

私立医学部の中では最も分量が少ない大学です。文章の語彙レベルも標準的で、文法・語法問題も奇をてらうようなものは出題がないため、時間的には余裕があるはず。下線部和訳以外で如何に失点しないかがポイントです。

2022年度(最新の過去問)の分析

ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準) :配点予想は10~16点

下線部を和訳する問題ですが、構文や使用されている文法は標準的なものが中心です。品詞や文型に則って、文の構造把握を行い、単語は辞書通りに訳すのではなく、文意に合わせたものに訳し変えましょう。記述時の意識としては、常に自身の訳文を通して、筆者が伝えたがっていることが読み手にしっかりと伝わっているか考えることが肝要です。名詞構文や無生物主語、同格表現などの訳出を工夫すべき文法が盛り込まれていますので、自分ではあっていると思っても実際は減点されているというケースも考えられます。英語のプロに添削してもらうと対策は盤石なものになります。この大問が合否を左右するといっても過言ではありませんので、入念な対策をしておきましょう。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…9割以上
他教科を得点源にしたい受験生…8割は取りたいです

【第2問】(難易度:標準)

毎年10個の選択肢から本文内容に合致するものを4つ選ぶ形式が取られています。共通テストで8割超を安定させる語彙力、読解力があれば、本文自体がそこまで分かりにくい内容であることはあまりないので、シンプルな解法である「選択肢と本文の対応箇所を比べ、言い換え等を吟味する」ことで正解は出せます。選択肢が相当巧妙に言い換えられていることがあり、全問正解することが難しいときもありますが、基本的には満点を目指すべき問題です。選択肢の吟味を日ごろから意識できるかが問われていると考えてよいでしょう。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点
他教科を得点源にしたい受験生…1ミス以内

【第3問】(難易度:標準) 

文法・語法問題が毎年出題されていますが、近年は適解、あるいは不適解を選択するかが都市によって異なります。不適解を選ぶ場合は、英語が得意な受験生でも満点を取ることはちょっと厳しいかもしれません。英語に苦手意識がある人はなおささら「分からない」という感触になると思われます。しかし、品詞や構文など英文法の基本に則り、忠実に学習している者にとっては悩む必要はない問題ばかりであり、訳出を先行させてしまう者(感覚的に解いている者)にとっては難解に感じてしまうというだけです。例えば、(c)では、訳出だけしてみるとすべて正解に思えるが、1の選択肢を選ぶと主節が存在しなくなり文章が完成しないのです。普段の学習から文法問題に如何に正しく取り組めているかの成果が問われる問題です。ここで失点している場合は、文法問題への取り組み方を見直す必要があります。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問中7問

他教科を得点源にしたい受験生…8問5~6問

【第4問】(難易度:やや易) 

何のごまかしもきかない発音・アクセント問題です。全部で6問出ますが、今年は6問とも平易なものばかりです。普段から単語を覚えるときや、長文読解の復習時に発音練習をしておけば、苦戦することはないでしょう。発音・アクセントは悩んだところで答えが出る問題ではないので、あまり時間をかける価値はありません

とはいえ、発音・アクセントが苦手な受験生はとことん点が取れませんから、受験者はしっかり勉強しておくと差をつけることもできるでしょう。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…6問中4問

他教科を得点源にしたい受験生…6問中3問

【第5問】(難易度:標準) 

2022年度の並べ替えは、熟語表現を問う問題が4問中2問出題されていました。ここで満点を取るには和文を適切に解釈し、英文へと変換する力が必要になりますが、年によっては暗記偏重になるときもあります。かといって、暗記だから無理というわけではなく、英文全体を見通し、構文を把握し、和文との齟齬が発生していないかを確認すると得点可能なものばかりです。ここで全問取り切れる人は、正確に文章の構造を把握する力がついているといっていいでしょう。

≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点

他教科を得点源にしたい受験生…4問中3問

【総評】

時間的にも負担が少なく、「福岡の英語は簡単だ」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、油断してかかると思いのほか点が伸び悩む可能性もあります。特にここ2年くらいは知識系問題が課され、知識不足な人にとっては難しくなっているので、文法、和訳そして長文読解で失点しないことが重要だと思います。また、本当に福岡を目指している人は日常的に発音・アクセント問題の対策をしておくことを強くお勧めします

まとめ

というわけで、今回は福岡大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

京都医塾ではご相談・体験授業を随時募集しています。下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

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投稿者:吉田 恒

  • 役職
    英語科統括/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    25年
  • 出身大学
    京都大学文学部
  • 特技・資格
    英検1級、TOEIC満点※3~4年前
  • 趣味
    読書・音楽を聴く・自転車(休眠中)など
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    貴志祐介か小川洋子の本を読んで下さい

受験生への一言
京都医塾には個性的で優秀な英語の先生が揃っています。英語が苦手な人、どうやっても英語の成績が上がらない人、英語の勉強法が分からない人、そんな皆さんに来て頂きたいです。