京都医塾英語科です。
このページでは「聖マリアンナ医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“聖マリアンナ医科大学”の受験を考えている方
・“聖マリアンナ医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より)
形式: マーク形式と記述式
制限時間:数学と合わせて150分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2021年度以降の2年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
①長文問題
②長文問題
③文法問題
【制限時間に対する問題量】
記述式の解答と長文の並べ替え問題に時間がかかってしまうでしょう。
2022年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準)
930語程度の長文問題です。塩分濃度が高い水でも栽培できる作物を開発する計画についての話です。記述式の問題が5問、記号問題が7問という構成です。記述問題は和訳ではなく説明問題ばかりです。ヒントになる箇所は分かりやすいので、どこを書けばいいか分からない、ということにはならないと思います。あとは、そこを正しく訳せば点数がもらえるはずです。そこまで難易度が高いわけではありませんが、それでも普段から解答を書きなれている方が有利であることは間違いないと思います。聖マリアンナ医科大学を真剣に考えるなら、記述式の問題を積極的に解き、先生に添削してもらうようにしましょう。記号問題もそこまで難しくないものが多いですが、それでもしっかり文脈を踏まえていないと解けないものがほとんどですから、内容をしっかり読み込むことは必須です。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…80%
他教科を得点源にしたい受験生…65%
【第2問】(難易度:標準)
長文問題です。トップレベルの体操選手の脳が一般の人とどう違うのかという研究結果がテーマです。第1問とは違い、全て記号問題ですが、文法的に解ける問題は無く、しっかり文脈を把握しないと解けないようになっています。その意味では語彙や文法の知識を鍛えるだけでは太刀打ちできない問題と言えます。とはいえ、選択肢の中に熟語表現が入っていたりもするので、語彙知識が無いと解けない側面もあり、なかなかやっかいです。なかなか切りにくい選択肢も含まれており、英語が得意な人でも間違える可能性はあり、差がつきにくい問題かもしれないと思います。その意味では、第1問で無駄な失点をしないことがライバルとの点差を広げるためには重要だった可能性があります。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…65%
他教科を得点源にしたい受験生…50%
【第3問】(難易度:標準~やや難)
英文一文で示される状況における適切な選択肢を選ばせる問題です。例えば、問1では「人とぶつかって相手が本を落としてしまった。あなたなら何と言う?」という状況が与えられ、その発言内容として適切な選択肢を選ぶ、といった具合です。ですから、ある状況に対する発話(表現)内容をある程度予測した上で、選択肢と向き合う必要があります。それに加えて、選択肢が文法・語法的に正しいかどうかのチェックもしなければなりません。選択肢が非常にややこしいものと、簡単に答えが絞り込めるものがあります。分かりにくい問題があっても焦らず、解きやすいものをしっかり解答する姿勢が重要です。状況の想像と文法の両者を駆使して、解答に迫りましょう。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…5問中4問
他教科を得点源にしたい受験生5問中3問
【総評】
全体として、解きやすい問題とそうでない問題の差が大きい印象です。分からないと思う問題に引きずられるのではなく、解ける問題で確実に点を稼ぐことが重要です。また、長文問題ではしっかり内容を理解しないと解けない問題が多いので、文脈をしっかり考える必要があります。制限時間は厳しくないはずなので、落ち着いて内容を追っていきましょう。
まとめ
というわけで、今回は聖マリアンナ医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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