京都医塾英語科です。
このページでは「帝京大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“帝京大学医学部”の受験を考えている方
・“帝京大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より)
形式: 一部記述あり
制限時間:60分
配点: 100点
出題の傾向と特徴
形式に加え、大問数も固定されてきた2019年度以降の4年分についての傾向をまとめます。
【毎年恒例の出題形式】
①長文問題(空所補充、下線部の意味を問う、記述問題など総合的な長文問題)
②長文問題(それほど長くない文の空所補充)
③長文読解(内容一致中心)
④並べ替え
【制限時間に対する問題量】
そこまで「間に合わない」という感じにはならないはずです。
2022年度(最新の過去問)の分析
ここまでは近年の傾向を見てきましたが、ここではさらに踏み込んで、最新の入試問題(1日目)を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準)
「肥満と睡眠時間の関係」という身近なテーマとなっているため、読みやすいと思います。しかし、設問については、「意味」に加えて「文法」に基づく思考をしないと正解出来ない問題が複数あります。例えば、問2は文構造把握に基づいて、品詞を特定し、その後文脈から適切な選択肢を選ぶ必要があります。問3についても、haveが他動詞であることと、等位接続詞の接続関係に注意を払いながら思考する力が求められます。したがって、単語の日本語に変換することのみに注力してきた受験生は、苦戦するかもしれません。一方で、品詞と要素に基づく読解の訓練を積んできた受験生は全問正解できる可能性も十分にあります。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点~1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…2~3問ミス
【第2問】(難易度:標準)
「宇宙飛行士の健康維持」について書かれた長文ですが、第一段落でテーマが直接的に明示されていません。したがって、テーマを掴めなかった場合は、内容理解に苦労するかもしれません。しかし、設問については、空所補充が5問出題されていますが、選択肢もそれほど難しいものではなく(一部馴染みのない単語も出題されますが)、英語が得意なら満点を目指すべき問題である、と言えるでしょう。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…満点~1問ミス
他教科を得点源にしたい受験生…2問ミスまで
【第3問】(難易度:標準~やや難)
医学の起源を魔術からの移行という観点から紹介した長文ですが、第一文目の「魔術から科学への移行は,何世紀も続いた漸次的な過程であった。」という一文を常に意識して読み進めなければ、大意を把握するのは難しく、何の話をしているのかが分からないまま、最終文まで目を通す羽目になってしまう受験生も多いかもしれません。ただし、仮にそのような状況に追い込まれても、焦らずに設問が要求しているレベルを判断して、本文の該当箇所を探し出すことが出来れば、そこまで判断に迷う選択肢もありませんので、全問正解することも可能でしょう。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミスまで
他教科を得点源にしたい受験生…2問ミスまで
【第4問】(難易度:標準)
日本語のヒントがある並べ替えが5問出題されています。ただし、日本語が与えられているからと言って簡単な訳ではなく、日本語に影響された結果、品詞と要素に基づく思考が出来なくなってしまう受験生が多いので、注意が必要です。難易度は標準です。英語が得意という人なら是非全問正解を狙ってほしいですね。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…1問ミスまで
他教科を得点源にしたい受験生…2問ミスまで
【総評】
全体としては標準レベルであり、時間的にも処理は可能な分量ですので、取り組みやすい問題であると結論付けられます。ただし、第3問等、長文の内容が難しいことがありますので、心づもりを十分にして、設問の要求に答える訓練をしておく必要があると思います。
まとめ
というわけで、今回は帝京大学医学部の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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