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校外模試の活用法

校外模試の活用法

 皆さん、こんにちは。本日は円町校の江島がお送りさせていただきます。今日は“校外模試の活用法”というタイトルでお送りしたいと思います。

 突然ですが、

「模試は好きですか??」

…と尋ねて、「好きだ」と答える生徒さんに出会ったことは未だありません。「せっかくの休日をつぶされ、模試結果が返却されてはテンションが下がり…」という「悪魔のイベント」というように考えてしまう生徒さんが圧倒的に多いのではないかと思います。しかし、捉え方1つで天使のイベント…とまではいきませんが、「皆さんの目指すべき方向を定めてくれる」絶好の機会へと変わる可能性を秘めています。

受験前には必ず目標設定を

 ありふれたアドバイスかもしれませんが、これほど重要なことはありません。そもそも模試は「すべて解ききって満点を目指す」性質のものではありません。その代わりに、学習進度に合わせて、明確に目標を設定することがとても大切です。例えば「今回は長文問題で70%くらいの正答率を目指す」とか、「文法問題で全問正解をする」だとか、「原始・古代・中世までの範囲は八割の出来を目指す」といったように、なるべく具体的に決める方がよいです。その目標がクリアー出来たら、合計点の良し悪しにかかわらず、その模試は「成功」だと考えてもらって大丈夫です。甘いと思われるかもしれませんが、「何も考えずに総点だけ見て一喜一憂している」よりは100倍有意義だと思います。「目標を立てて、コツコツクリアしていく」というサイクルを大事にしてください。大人になっても(いや、大人になってからの方が)大切ですよ!

 あと、目標設定をする際に陥りやすいワナとして注意してもらいたいのが、「周りを意識しすぎること」です。もちろん、周囲にいる人たちと目標を同じに出来れば、競争意識も芽生えるのでそれは良いことなのですが、意識しすぎるあまり、「背伸びし過ぎ」や「小さくまとまり過ぎ」になる恐れがあります。等身大の自分と向き合って立てた目標だからこそ価値があるんです。その部分は絶対にごまかさないようにしましょうね。

成績返却は道しるべ

 模試返却はいつになってもドキドキしますね。点数が悪ければどうしてもネガティブになってしまうものです。これだけは止めようがないです。だから、大切なのは「ヘコんだ後、どう行動するか」です。

 冷静に考えてみてほしいのですが、「完ぺきに勉強を出来ているのなら、模試なんて受ける必要はない」と思いませんか。模試成績は、皆さんが「まだまだこれから強くなれる、賢くなれる余地」を示してくれているんです。模試によって見えてきた「粗」は、皆さんが進化するための「道しるべ」なんです!だから、成績が返却されたら、「できなかった部分」と徹底的に向き合ってください。修正方法がわからなければ、信頼のおける先生に頼ってください。模試を受験する意味が、この部分にほぼすべて詰まっていると考えてください。せっかく掴んだ道しるべだけは、絶対に失くしてはいけないんです。また、先述のように「小さな目標」を設定しておくと、無用にヘコんでしまう危険性を減らすことができると思います。

最後に

 受験ってつくづくメンタルスポーツだなと感じます。気持ちの入れ方ひとつで学習効率って劇的に変わったりするので、興味を持った方は、次回から是非取り組んでみてください。

 本日は以上です。お疲れさまでした。

投稿者:江島 祥人

  • 役職
    英語科主任/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    7年
  • 出身大学
    大阪市立大学経済学部
  • 特技・資格
    特に目立ったものはないです
  • 趣味
    音楽鑑賞
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    武器としての決断思考

受験生への一言
初めて出会う事柄に対して、出来る限り「考えて」みてください。自分の価値観と照らし合わせてみて、ああだこうだと「腑に落ちる」まで考えてはじめてそれが知識となり、皆さんの力となります。