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関西大学 の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編②】

関西大学 の過去問対策・出題傾向まとめ【英語編②】

 

 皆さん、こんにちは。本日は円町校の江島がお送りさせていただきます。

 前回に引き続き、「関関同立大過去問分析」シリーズ、関西大学についてお話させていただこうかと思います。今回は第2問、長文パート1つ目を扱います。

問題分析 第2問

 第2問では、エッセイと評論文の間のような長文が出題されます。900語~1000語程度という長めの英文が扱われます。A問題は長文中の空欄補充問題なので、該当する1文をしっかりと読み込む力が問われます。B問題では内容一致問題が待ち構えているため、段落ごと、もしくは長文全体の内容を確認しながら読み進めていく必要があります。長文を上から読み進めていくうえで、その内容を忘れないように、段落ごと、あるいは2、3文ごとに簡単な内容のメモをしていくようにすると効率よく進めると思います。これもぜひ癖付けてください。

設問対策 第2問

  • 空欄補充問題(15題)

まず、「空所を含む1文に心して立ち向かう」ということは大前提とし、この問題に取り組むにあたり意識していただきたいことは次のようになります。

(1) 語法・イディオムなどの表現方法や文法事項を、まず確認してやる

 空欄問題において、最も楽に解けるパターンです。例えば、 “take care (     )” ってなってたら、ほとんどの受験生は “of” と答えるでしょう。最悪、その1文の意味を考えなくても解けてしまう。限られた制限時間内で、「一瞬で確実に得点する」技術ってやっぱり必要なんです。だから知識磨いてください。

(2) 前後の展開を意識して、空欄に入る語を推測

 第1問のB問題でお世話になりました、「論理展開の意識」から、空欄に入る語を推測するという作業です。例えば、(      ) many people say he is a scholar, I think of him as an artist.っていう文の(      )に入る語は・・・前後関係から察するにalthoughでしょうね。アドバイスとしては「第1問のB問題」と同じです。細かなことは関西大学編前半の記事をご覧いただければと思います。

(3) 選択肢の単語のプラスイメージ/マイナスイメージを活用してやる

 (2)の方法で解けない場合、選択肢の単語の意味で勝負することになります。ですが、ここで強調したいのは、単語の意味がわかるかどうかというより、「単語の持つプラス(ポジティブ)イメージとマイナス(ネガティブ)イメージ」についてなんです。例えば、選択肢にeverything, something, nothing, anythingとあって、それをプラスとマイナスに分けるとすれば・・・everything, something, anything,がプラス、そしてnothingがマイナスってな具合です。4つある選択肢のうち、一つだけマイナスイメージって、怪しいですよね。もちろんその一文を訳して、意味が通るか確認するまではわかりませんが、こういう場合、nothingが正答であることが、意外によくあるんです。なお、それぞれの局面でプラスとマイナスの定義は多少変わってきますが、基本的には肯定=プラス、否定=マイナスと考えてあげるとよいと思います。

  • 内容一致問題(7題)

各設問(英文)に従って、本文の内容に一致するように適切な選択肢を選ぶという形式です。ここで、上記の「内容の簡単なメモ」が力を発揮することでしょう。基本的には、[設問の中のキーワードをチェック→キーワードに従い本文の該当箇所をチェック→選択肢の英文を訳し、正解を選ぶ]という順序で問題を解いていくことになります。その際にいくつか知っておいてほしいことがあります。

(1) 物を書く人間は、単語を、他の同意表現で言い換えることが好き!

 つまりは、長文中で出てきた単語そのままで、そいつが設問にも登場することばかりじゃないってことです。長文中では、pick up a new language「言語を習得する」ってなってたのが、設問では急にacquire the new languageとなったりするんです。というわけで単語のお勉強しましょうね。ただ「~を我慢する」っていうのでも、endureだけ覚えて終了!!って勉強ではなく、standとかtolerateとかput up withとか・・・同意表現も覚えるよう、日ごろから意識的に取り組みましょう。

(2) “すべて” を含む選択肢は、肯定でも否定でもアヤシイ!

 選択肢に、everyとかnoとかallとか・・・「すべて」を表す語が入っていれば、肯定でも否定でも正解とするには少し抵抗がありませんか。だって、反例が一つでも見つかればその選択肢は間違いとなりますからね。ただし、絶対ではないので、しっかり選択肢とにらめっこすることが基本ですよ。

 次回、関西大学編のラスト、第3問ついて詳しく解説していきたいと思います。

 本日は以上です。お疲れ様でした。

投稿者:江島 祥人

  • 役職
    英語科主任/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    7年
  • 出身大学
    大阪市立大学経済学部
  • 特技・資格
    特に目立ったものはないです
  • 趣味
    音楽鑑賞
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    武器としての決断思考

受験生への一言
初めて出会う事柄に対して、出来る限り「考えて」みてください。自分の価値観と照らし合わせてみて、ああだこうだと「腑に落ちる」まで考えてはじめてそれが知識となり、皆さんの力となります。