京都医塾英語科です。
このページでは「自治医科大学の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。
・“医学部受験に興味がある”という方
・“自治医科大学”の受験を考えている方
・“自治医科大学の英語がどのような問題か知りたい”という方
におススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。
目次
概要
【形式・制限時間・配点】2022年度(最新の問題より)
形式: マーク
制限時間: 60分
配点: 25点
出題の傾向と特徴
自治医科大学は1次試験と2次試験で英語を課されますが、ここでは1次試験の問題のみを扱います。
【2022年度の出題形式】
- 長文問題3問
【制限時間に対する問題量】
「余裕をもって解ける」ということもないでしょうが、かといって「これは量が多過ぎる」ということもありません。常識的な分量でしょう。
2022年度(最新の過去問)の分析
さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。
※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。
【第1問】(難易度:標準~やや難)
「ミツバチ」がテーマの長文です。ニューヨークタイムズからの引用で、ミツバチの生態・進化・人間との関係といった内容が説明されます。あまり見かけない単語も使用されているため読みにくいと感じる受験生もいるかもしれませんし、ミツバチの生態に関する背景知識が(多少でも)あるかないかで、読みやすさは大きく変わった可能性があります。内容一致4問、空所補充4問、下線部の意味を答える1問という設問構成ですが、難易度はどれも高めです。どの設問もかなりしっかりと内容を理解できていないと正解するのは難しく、あまりここに時間をかけ過ぎて他の大問を解く時間がなくなることだけは避けたいところです。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…9問中6問
他教科を得点源にしたい受験生…9問中4問
【第2問】(難易度:難)
「ある人が話している言葉と、それに対して私たちが抱いてしまう偏見」というテーマの長文です。第1問と同じくニューヨークタイムズから出題されていますが、明らかにこちらの方が読みにくく、「そもそも何を言っているのかさえよく分からない」と感じる受験生もいたことと思います。8つの設問があり、うち5問が内容一致、残り3問もしっかり内容を理解していないと解けない問題ですので、自信を持って解答できたという感触はかなり持てないと思います。もし順番通りに前から解き進めてきたなら、第2問は途中であきらめ、第3問に移ってもよかったのでは、と思うくらいの問題ですが、そんな判断は簡単にはできませんよね。とにかく無駄に時間をかけ過ぎないことが最も重要なタイプの問題です。
≪2021年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問中4問
他教科を得点源にしたい受験生…8問中3問
【第3問】(難易度:標準)
おそらく、2022年度の自治医科大学の英語で最も読みやすく解きやすいのがこの第3問です。もし第1問・第2問で時間を取られ過ぎて、第3問にかける時間がなくなった人は得点を伸ばす唯一のチャンスを失ったことになります。もちろん、そんなことは問題を解く前には分からないことですので、「各大問にうまく時間を配分する」という受験の基本を守れたかどうかが勝負を分けた可能性があります。もちろんこの問題がものすごく簡単ということでは全くないのですが、下線部で指示された問題も多く、他の2問よりは随分「マシ」に読めるし解ける印象です。少なくとも、この問題にかける時間がほぼなかったという事態だけは避けたいところです。
≪2022年度の目標値≫
英語を得点源にしたい受験生…8問中5問
他教科を得点源にしたい受験生…8問中4問
【総評】
自治医科大学に合格するためには、正しく英文を読めるだけではなく、その論理展開もしっかり追うことができる能力が求められます。もちろんこれは他の大学であっても必要な能力ではあるのですが、自治医科大学には文法や語法の出題が少ないこともあって、より内容に対する理解が必要と言えるでしょう。また、2次では自由英作文も必要となりますので対策が必要です。
まとめ
というわけで、今回は自治医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!
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